日本人全体と地方ブロック別の食塩摂取量については図録2173でふれたが、ここでは都道府県別のデータを見てみよう。食塩摂取量を調査している国民健康・栄養調査(厚生労働省)は通常は調査対象世帯数が5,500前後であり地方ブロック別の結果しか得られないが、平成24年調査では対象世帯数を約23,750世帯に増やして都道府県の結果を得られるかたちにしているのでこの年のデータを図示した。高齢者の方が食塩摂取量は多いので普通に集計すると高齢化の進んだ県ほど食塩摂取量は多くなる傾向となる。そこで年齢別のデータを使い同じ年齢構成だとしたらどういう結果になるかを計算した値(いわゆる年齢調整後の値)が公表されているのでこれを使っている。

 データは男女別の散布図であらわしているが、どの県も男のほうが女より食塩摂取量は多くなっている。ただ、男女の摂取量はほぼ比例しており、男だけ多いといったような特異のパターンの地域はないようである(ちなみに男女差の最も大きいのは長崎、山口の2.5g、最も小さいのは北海道、和歌山の1.0gである)。

 男の食塩摂取量の多い順に、岩手、長野、山形、秋田、山梨となっており、東北地方と中央高地で多くなっていることが分かる。逆に少ない順では、沖縄、高知、大阪、和歌山、徳島、佐賀となっており、沖縄が特別少ないが、その他、西日本の県で占められていることが分かる。

 原データを挙げておくと下表の通りである。

都道府県別の食塩摂取量(2012年)  単位:g/日
男性 女性 男女差
北海道 10.7 9.7 1.0
青森 11.7 9.8 1.9
岩手 12.9 11.1 1.8
宮城 11.7 10.1 1.6
秋田 12.3 10.2 2.0
山形 12.4 10.5 1.9
福島 12.1 9.9 2.2
茨城 11.3 9.8 1.5
栃木 11.8 9.9 1.9
群馬 11.7 10.1 1.6
埼玉 12.1 10.5 1.6
千葉 12.1 10.2 1.9
東京 11.4 9.7 1.7
神奈川 11.6 9.6 2.0
新潟 11.7 10.0 1.8
富山 11.3 9.7 1.6
男性 女性 男女差
石川 12.0 10.1 2.0
福井 11.8 9.8 2.0
山梨 12.3 10.3 2.0
長野 12.6 11.1 1.5
岐阜 11.0 9.5 1.4
静岡 11.4 9.9 1.5
愛知 10.8 9.4 1.5
三重 11.1 9.6 1.5
滋賀 11.4 9.3 2.2
京都 10.7 9.5 1.2
大阪 10.2 8.7 1.5
兵庫 11.0 9.4 1.6
奈良 10.8 9.3 1.5
和歌山 10.2 9.1 1.0
鳥取 10.7 9.1 1.6
島根 11.0 9.6 1.4
男性 女性 男女差
岡山 10.8 9.3 1.5
広島 10.9 8.9 2.0
山口 11.6 9.1 2.5
徳島 10.4 9.1 1.3
香川 10.8 8.8 2.0
愛媛 10.7 9.4 1.4
高知 10.1 8.9 1.2
福岡 10.7 9.1 1.5
佐賀 10.6 8.7 1.8
長崎 11.3 8.9 2.5
熊本 10.7 9.3 1.4
大分 10.9 9.1 1.9
宮崎 11.0 10.0 1.1
鹿児島 11.1 9.6 1.4
沖縄 9.5 7.8 1.7
全国 11.3 9.6 1.7
(注)20歳以上。年齢区分の平均年齢(男女とも 56歳)を用い、年齢調整を行った。
(資料)厚生労働省「国民健康・栄養調査」

(2016年2月21日収録)


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