国別の外国人留学生の数については図録6140で見たところであるが、ここでは、都道府県別の教育機関における留学生の在籍人数を掲げた。データは(独)日本学生支援機構の「外国人留学生在籍状況調査」による。

 絶対数規模とともに、人口対比のデータも掲げた。人口比で高い地域は周りに外国人留学生を見掛ける頻度が高いと考えられる。

 人数的には教育機関の多い東京に4.3万人と全体13万8,075人の34.1%と3分の1が集中している。東京に続いて福岡、大阪が1万人となっている。

 人口比では、やはり東京が人口1万人当たり34.1人と最も高いが、第2位には大分の32.2%がつけているのが目立っている。3位以下は、京都、福岡、石川、岡山と続いている。

 大分県別府には2007年4月現在、78カ国・地域から約2,300名の国際学生(留学生)と、約3,000名の国内学生が学ぶ「立命館アジア太平洋大学」(APU)が開校しており、英語と日本語の両言語を授業言語とし、教員も約半数が外国籍という特色ある教育を行っている(2000年4月大分県、別府市、学校法人立命館の三者の公私協力によって開学)。この学校の存在が大分の人口当たりの留学生数を全国第2位に押し上げていると考えられる。

 各大学が海外からの留学生誘致のため海外事務所を設立する動きが活発化していると毎日新聞(2012年05月23日夕刊)が報じた。「海外事務所設立の主な狙いは「日本の学生が海外に目を向けるきっかけ」「少子化の中で優秀な留学生を獲得し大学のレベルを上げて生き残る」だ。4月に海外10カ所(7カ国・地域)目となる事務所をサンフランシスコ(米国)に開設した早稲田大は、留学生数を将来的に8000人(現在は4280人)に増やす目標を掲げる。法政大も今月、初の事務所を北京に開設した。来春入学の留学希望者を今春の倍にあたる300人に増やす予定だ。各大学とも他校の動きをにらみながら設置場所を決めている。」

 参考までに、以下に留学生受入れ数の多い大学を掲げた。留学生を増員している大学が多いことが分かる。福岡の留学生が多くなったのは、九州大学や福岡に本拠をおく日本経済大学が留学生受け入れを積極化しているためだと考えられる。

留学生受入れ数の多い大学(2011年5月1日現在の在籍者数)
no 学校名 留学生数 過去3ヶ年の増加数
1 早稲田大学 (私立) 3,393人 785人
2 日本経済大学 (私立) 3,378人
3 東京大学 (国立) 2,877人 489人
4 立命館アジア太平洋大学 (私立) 2,692人 48人
5 九州大学 (国立) 1,866人 574人
6 大阪大学 (国立) 1,780人 341人
7 筑波大学 (国立) 1,663人 326人
8 京都大学 (国立) 1,631人 296人
9 名古屋大学 (国立) 1,556人 342人
10 東北大学 (国立) 1,497人 283人
11 日本大学 (私立) 1,340人 292人
12 北海道大学 (国立) 1,340人 476人
13 立命館大学 (私立) 1,253人 134人
14 東京工業大学 (国立) 1,252人 160人
15 国士舘大学 (私立) 1,159人 -197人
16 大阪産業大学 (私立) 1,154人 -143人
17 神戸大学 (国立) 1,108人 97人
18 広島大学 (国立) 1,090人 248人
19 慶應義塾大学 (私立) 1,072人 139人
20 明治大学 (私立) 1,046人 372人
21 千葉大学 (国立) 1,025人 147人
22 拓殖大学 (私立) 970人 -76人
23 城西国際大学 (私立) 882人
24 同志社大学 (私立) 877人
25 横浜国立大学 (国立) 868人 96人
26 明海大学 (私立) 859人 207人
27 東京国際大学 (私立) 831人 166人
28 北陸大学 (私立) 713人 87人
29 中央大学 (私立) 684人
30 関西大学 (私立) 672人
*3年前31位以下
(資料)(独)日本学生支援機構「外国人留学生在籍状況調査」

(2008年6月23日収録、2009年9月11日更新・大学別人数追加、2012年5月24日更新)


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