所得のうち貯蓄に回す比率(貯蓄率)について、各都道府県の値をグラフにした。

 働き盛りの時に貯めて、引退後にそれを使っていくという一般的なパターンから、貯蓄率は、高齢者が多い地域ほど高くなる傾向がある。しかし、ここでは、勤労世帯を対象としているので地域により大きく異なる高齢化の影響は比較的受けにくくなっていると考えられる。

 最も貯蓄好きな県は福井であり、山梨、鳥取がこれに続いている。貯蓄せずに使ってしまう比率が高いのは岩手、宮城、大分の順となっている。

 貯蓄率の地域特性としては、日本海側が高く、太平洋側が低いという傾向が認められる。東北でも岩手、宮城が低く、秋田、山形が高い(前回調査である2009年も同様のパターンなので東日本大震災の影響ではなさそうである)。また、東海が低く、北陸が高い。さらに、瀬戸内・四国に対して、鳥取、島根が高い。

 都市化との関連では、東京、京都、大阪、奈良といった東西の大都市圏で貯蓄率が7%台と低いという特徴も見て取れる。

 国全体の貯蓄率の動きについては図録4520参照。

(2016年11月2日収録)


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