総務省統計局が実施している家計調査により県庁所在都市別のかつお(カツオ、鰹)、さんま(サンマ、秋刀魚)、さば(サバ、鯖)の消費量をグラフにした。

 かつお消費は、かつお一本釣りやかつおのたたきで有名な高知県の高知市が断然1位である。これに、福島市、水戸市、仙台市、盛岡市が続いている。

 南の暖かい海に生まれたかつおは、回遊魚として、日本近海で黒潮に沿って春に北上(2〜3月九州沖、4月駿河湾沖、5月静岡・千葉産「初鰹」)、さらに夏に黒潮と親潮とがぶつかる三陸海岸沖あたりまで北上し、秋に親潮の勢力が強くなると南下する。南下するカツオは「もどり鰹」と呼ばれ、低い海水温の影響で脂がのっており、北上時とは異なる食味となる。こうした回遊ルートの沿岸地で消費が多くなっているのが特徴である。

 太平洋岸を抱える東北諸県では消費量が多くなっている。内陸の盛岡でも消費量が多い。「盛岡市近辺は漁獲高こそ少ないが、かつて南部藩が江戸へ塩カツオを売ろうと漁に力を入れたらしく、食文化が根づいているようだ。」消費の少ない「福岡市ではイサキ、スズキなど玄界灘にもまれた歯ごたえのある白身魚が好まれている。」(朝日新聞なんでもランキング2008.4.27)

 さんま消費のトップ5は、秋田市、青森市、仙台市、盛岡市、札幌市である。北海道・東北で消費量が多く、西日本では比較的消費が少ない。

 さば消費のトップは、北九州市、鳥取市、宮崎市、和歌山市、鹿児島市である。

 さばは西日本で消費量が多いが、東日本の中でも青森、秋田、そして北陸の消費量が相対的に多い。

 なお、まぐろ、たい、さばの地域別消費については図録7730参照。

 また、鮮魚消費全体の地域差については図録7236参照。そこではコールドチェーンの発達等により以前より地域差が縮まっている点についてふれた。

(2008年4月30日収録)


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