NHKの放送文化研究所では2007年に全国300地点、16歳以上の国民3,600人を対象に今の日本人が好きだと感じているものの調査を行っている(有効回答率66.5%)。

 ここでは、日本人の好きな国・地域についてランキングをかかげた。資料はNHK放送文化研究所世論調査部「日本人の好きなもの」(2008年)である。

 好きな国・ベスト20はランクの高い順位に、オーストラリア、イタリア、スイス、米国、フランス、カナダ、英国、ニュージーランド、ドイツ、スペイン、オーストリア、オランダ、韓国、ギリシャ、スウェーデン、シンガポール、タヒチ、中国、台湾、エジプトである。

 オーストラリアは旅行先としては減少傾向であるが(図録7180)、赴任、留学等での在留邦人は増加している(図録1175、図録9393)。

 内閣府の「外交に関する世論調査」では毎年各国各地域に対して「親しみを感じるか」という調査を行っており、そこでは、米国に親しみを感じる者が最も多く、オーストラリア・ニュージーランド、西欧諸国、韓国と続いている(図録8000参照)。

 NHK調査は、「親しみを感じるか」ではなく「好きか」であり、対象についても、西欧諸国も全体でなく各国ごとなど取り方が異なっているので、ランキング結果も違っている。

 好きな国としては、欧米諸国が12位までを独占しており、アジア諸国は韓国が13位ではじめて顔を出す。

 前回調査からの変化では、料理、ファッション、サッカー、旅行、歴史、中小企業などについてのイタリア・ブームによって、イタリアが好きという者が17%から27%へ増加し、順位も12位から第2位へと躍進しているのが目立っている。

 また、この他、前回特段比率の高かったスイスへの回答率が低くなった点、1989年の天安門事件の結果中国への支持率が大きく低下した点(図録7900参照)、などが目立っている。

 男女・年齢別の特徴としては以下のような点をあげることができる。

・米国は男性には人気が高いが女性の人気は低調(男は若年層・中年層2位、高年層1位に対して女は若年層4位、中年層5位、高年層7位)

・イタリアは女性と若者に人気(イタリア1位は男若年層、女若年層・中年層)

・オーストラリアは男女年齢別に比較的まんべんなく上位のため合計でトップの座を獲得

・スイスは高齢ほど人気(若年→中年→高年の順位は男の場合、8位→4位→3位、女の場合、6位→3位→1位)

 なお、ここで取り上げた調査は複数回答結果であるが、最も好きな国は、という択一回答結果は図録8012参照。最も好きな国として首位となっているのは米国である。

(2008年9月1日収録)


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