少し古い年次の調査であるが、アジアバロメーター調査から、日本を含む東アジア各国で、国民生活のグローバル化がどの程度進んでいるかを示すデータを紹介しよう。ベトナムは普通は東アジアではなく東南アジアに分類されているが、中国文化・儒教文化の影響からは東アジアとの共通性が高いので他の東アジア諸国とともに掲載した。

 「仕事で海外の組織や人と接触するか」などグローバル化を示す6項目に該当する者の比率とこれら6項目のいずれにも該当しない者の比率を示した図を掲げた。

 該当しない者の比率で総合的にグローバリゼーションの程度をを進んでいない国民の順にあげると、中国、日本、韓国、香港、台湾、ベトナム、シンガポールとなる。

 シンガポールはこれら7カ国の中で他を圧倒してグローバル化の進んだ国である。6項目すべてでシンガポールはグローバル化が最も進んでいる。

 なお、シンガポールが食べのもの好みでも洋風化が最も進んでいる国である点については図録8035参照。移民人口比率では香港がトップでシンガポールが2位である点は図録8032参照。英語力については、さらに図録8044参照。

 逆にグローバル化の進展度が最も低いのは中国であり、これに、日本が続いている。

 ベトナムは「海外に家族や親戚がいる」値がシンガポール、香港に次いで3位と高い。これは、ベトナム戦争後の1970年代後半から1980年代にかけて急増したインドシナ難民の影響と思われる。

 さらに、アジアバロメーター調査の別の設問では、英語を喋れるかを聞いており、こちあの結果では、やはりシンガポールがトップであり、中国が最下位である。日本は13%と台湾を上回っているので下から3位である。

 同様の設問が日中韓台を対象としたEASS調査にもあるので、その結果を参考までに以下に掲げた。ここで示された海外との人的なつながりでグローバリゼーションの程度を判断すると上と同じように、ほぼ、中国、日本、韓国、台湾の順となっている。ただし、台湾の場合、中国本土も海外としているので、それを考慮すると、韓国と台湾の順番は逆転していると判断することもできよう。


アジア・バロメーター調査の概要

 ここで、元データとしたアジア・バロメーター調査の概要は、この調査のHPによれば、次のように紹介されている。

「アジア・バロメーターは2003年度より猪口孝主導で継続して行っているアジア全域を対象にした世論調査である。「アジアの普通の人々の日常生活」 に焦点を当て、欧米の世論調査と比較できる方法を使いながら、アジア社会の歴史的、社会的、経済的、政治的、文化的、言語的な特異性を十分に配慮した研究設計によって、アジア社会の貴重な世論調査デ−タを作成することが目的である。」

(2014年9月20日収録、10月17日EASS調査結果を追加)


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