最近、海賊被害が、東南アジアに代わって、アフリカ・ソマリア沖で著増したまま減らない。

 IMBによれば、2010年の海賊被害は445件で対前年35件増であり、08年の293件から大きく増加したままである。2010年の被害のうちソマリアの海賊によるものと推測される件数は219件と昨年とほぼ同数である。地図に見られるような日本関係船舶の被害は2010年に15件と前年の3倍となった(以上、国交省報道発表による)。

 国交省によれば、ソマリアの海賊は、南方はモザンビーク海峡、東方では東経72度のインド洋まで活動を拡大しているという。

 東南アジアの海賊被害件数も2010年に増加した。インドネシアが40件、南シナ海が31件である。

 2000年代前半以前は、半数近くが東南アジアであり、特に、インドネシア海域とマラッカ海峡に被害が集中していた。日本船籍船の被害もあって、日本の提言により、国際的な協力協定である海賊対策地域協力協定が採択されて(2004年11月)、海賊情報共有センターが設立され初代事務局長に日本人が選出されるなど、日本が深く関わった対策が進められている。こうした取り組みや海賊も被災したといわれる2004年のスマトラ島沖地震の影響で東南アジアにおける海賊行為は減少した。その後、2010年になって、再び増加に転じたものである。

(2005年3月31日収録、2008年12月29日更新、2009年1月22日更新、3月18日更新・2008年日本関係船舶海賊等事案マップを追加、2011年1月20日更新、1月27日更新)


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