東京、ニューヨーク、ロンドンといった世界的な大都市の都心部人口を相互比較した。各都市の都心部について、ほぼ同一面積のエリアを比較するため、東京とロンドンは都心4区、ニューヨークはマンハッタンに限って取り上げた。

 これら都心部の面積は、ほぼ60平方キロであるが、働いている人々(昼間就業人口)は、東京が267万人と最も多く、ニューヨークが209万人で続いており、ロンドンは115万人と最も少ない。

 ところが住んでいる人口(夜間人口)は、東京が最も少なく、55.5万人、ロンドンも57.5万人と少ないが、ニューヨークは153.7万人と東京、ロンドンの3倍近く住んでいるのが目立っている。

 マンハッタンは、交通が便利で最近は安全にもなっていきたということで、郊外のロングアイランドからのUターンも見られ、オフィスや商業施設にマンションもある複合型超高層ビルが次々に完成するなど、富裕層が都心居住をリードする姿は東京と同様であると言われる。

 一方、富裕層だけでなく、幅広い層が住む都市を目指し、一般の住民も住めるよう、ニューヨークとロンドンでは、下表のように、アフォーダブル住宅(手の届く住宅)を含んだマンションへの税制優遇などの取り組みが進みつつあるという。

アフォーダブル住宅に関する方針
ニューヨーク ブルームバーグ市長は、「75億ドルをかけて今後10年で16万5000戸のアフォーダブル住宅を造る」と計画を上方修正
ロンドン リビングストン市長は「ロンドンプラン」で住宅供給目標を年間3万戸と設定。追加住宅の50%はアフォーダブルにすると明示。
東京 2002年2月の都住宅マスタープランで「定期借地、定期借家制度によりアフォーダブル住宅の普及を図る」とあるが、具体策なし
(資料)東京新聞2006.10.21

 この他、土地利用上、東京都心部の特徴は、公園、水面などのオープンエリアが7.2平方キロと小さく、ロンドン都心部の半分程度となっている点にある。マンハッタンもオープンエリアがそれほど大きくないが、マンハッタン島の両側を流れるハドソン川とイーストリバーの水面が算入されていないことに注意する必要がある。

(2006年10月23日収録)


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