日本は島国であるとともに、周辺海域の大きな海洋国家でもある。後者については、図録9410を参照のこと。ここでは前者についてふれる。

 日本の地理上の最大の特徴は島国である点にある。それをあらわすデータとしては海岸線の延長距離をあげることができる。

 図には、米国CIAのデータによる「海岸線の長さ(延長)の国・地域別ランキング」を掲げ、さらに指標として同資料から算出した「国土面積当たりの海岸線延長」、及び「人口1人当たりの海岸線延長」を付加した。後ろの2つの指標は人口1千万人以上の国に限って、ランキングを示した。

 ここで、日本の海岸線延長は29,751qとされている。日本の「海岸統計」平成16年度版によれば、34,850qであり、もう少し長い。

 海岸線の長さのランキングでは、日本は、世界第6位である。面積が世界第61位であるのと比較すると海岸線の長さでは世界ランキングがずっと上であるのが分かる。なお、日本の人口は世界第10位である(図録1167参照)。GDP規模世界第2位の経済大国日本は、面積小国、人口「中間」国、海岸大国といえよう。

 世界第1位の海岸線の長さをもつのはカナダであり、20万qと日本の3万qの6倍以上となっている。第2位はインドネシア、第3位は、グリーンランド(国別ではデンマーク)、第4位はロシア、第5位はフィリピンである。

 日本は第6位であり、オーストラリア(7位)、米国(9位)、中国(11位)、ブラジル(16位)、インド(19位)といった大きな面積の大陸国を上回っている。

 次ぎに、島しょ部性(あるいは半島性)を示す指標ともいえる「面積当たりの海岸線延長」を人口1千万人以上の国について調べると、日本は、平方キロ当たり78.7メートルであり、フィリピン、ギリシャに次ぐ世界第3位である。ギリシャは半島国なので、日本は、島国らしさでは世界第2位ともいえる。なお、日本に続いて、英国、台湾、キューバ、インドネシアなど、その他の島国らしい国々が来ている。半島国としては、ギリシャに次いで、イタリア、韓国、北朝鮮が続く。

 人口1人当たりの海岸線延長では、カナダが世界1の6.11メートルであり、日本は23pで世界第9位となっている。日本人が全員海岸線に立てるか、立てないかの長さであることが分かる。

 なお、対象となった国・地域は、カナダ、インドネシア、グリーンランド、ロシア、フィリピン、日本、オーストラリア、ノルウェー、米国、ニュージーランド、中国、ギリシャ、英国、メキシコ、イタリア、ブラジル、デンマーク、トルコ、インド、チリ、ミクロネシア、クロアチア、ソロモン諸島、パプアニューギニア、アルゼンチン、アイスランド、スペイン、マダガスカル、マレーシア、エストニア、キューバ、スバルバール諸島、バハマ、ベトナム、フランス、タイ、スウェーデン、コロンビア、コーラル・シー諸島、ソマリア、ベネズエラ、南アフリカ、ウクライナ、サウジアラビア、バヌアツ、仏領ポリネシア、北朝鮮、パナマ、モザンビーク、エジプト、イラン、ペルー、韓国、ドイツ、ニューカレドニア、及び付加2指標にのみ登場する国として、台湾、スリランカ、ポルトガル、オランダ、エクアドル、アンゴラである。

(2006年5月29日収録)


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