世界数十カ国の大学・研究機関の研究グループが参加し、共通の調査票で各国国民の意識を調べ相互に比較する「世界価値観調査」が1981年から、また1990年からは5年ごとに行われている。各国毎に全国の18歳以上の男女1,000サンプル程度の回収を基本とした個人単位の意識調査である。

 ここでは各国における人づきあいの状況に関する結果を掲げた。すなわち、友達と毎週(ほぼ毎週)つきあっている者の割合、また友達でなく、仕事仲間、宗教上の仲間、スポーツ・ボランティア仲間と同じようにつきあっている者の割合を図にした。

 グラフにおける国の並びは、それぞれの相手との毎週の交際の割合を合計した値の少ない順である。それぞれの相手との交際頻度が高いほど、また、仕事仲間が同時に宗教上の仲間であるなど交際相手がダブっているほど、この合計の値は大きくなる。

 合計の値は日本は56.9%であり、それぞれの相手がダブっていなければ、約4割は毎週つきあっている相手がいないか、いてもこうした種類の仲間ではないこととなる。日本人の人づきあいは余りいい方ではないようだ(日本人の会話・交際の時間が減っている点については図録2328参照)。逆に、ナイジェリアは256.2%と100%を大きく超過しているので、つきあう仲間は相互にダブっており、またつきあいの程度も頻繁だと言うことができる。

 友達とのつきあいが頻繁なのは、ギリシャ、英国、インドネシア、ナイジェリアといった諸国である。逆に少ないのは、チリ、日本、ベトナムなどである。

 仕事仲間とのつきあいが頻繁なのは、中国、インドネシア、ナイジェリアであり、逆に少ないのは、ドイツ、ベルギーである。

 宗教上の仲間との交際が頻繁なのは、ナイジェリア、インドネシア、タンザニア、バングラデシュといった諸国である。逆に少ないのは、ロシア、日本、ベトナム、フランス、デンマークである。

 スポーツ・ボランティア仲間とのつきあいが頻繁ということで目立っているのは、デンマーク、オランダである。逆にそうしたつきあいが薄いのは、ロシア、ハンガリー、ポーランド、中国といった(旧)社会主義国である。

 対象国は、39カ国、具体的にはチリ、ロシア、日本、ベトナム、ハンガリー、ウクライナ、チェコ、ドイツ、ベルギー、ポーランド、イラン、フランス、メキシコ、ベネズエラ、韓国、オーストリア、イタリア、アルゼンチン、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、エジプト、インド、ギリシャ、スペイン、フィリピン、カナダ、クロアチア、英国、オランダ、中国、ポルトガル、南アフリカ、米国、アイルランド、バングラデシュ、タンザニア、インドネシア、ナイジェリアである。

(2007年5月21日収録)


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