てのひらいっぱいの幸せ

ぼくは女の乳房が大好きだ
あまり大きいのは嫌いだ
ちょこんと乳首ののった
つややかで柔らかく張りのある
てのひらいっぱいくらいの乳房が大好きだ
可愛らしい乳房に触れると
なぜかホッとする
なにかが満たされたような………
たぶんぼくには
ちょうど乳房ふたつ分の
空しさがあるからだろう
男のぼくがこんなに意気地なしなのに
男より弱いはずの女が平気なのは
ぼくにめったにさわらせない乳房のせいだ
ひとりになった時 彼女たちは
両のてのひらで自分の乳房を包み
うっとりと
淋しさを満たすのだろう

ぼくはステキな乳房には
みんなさわってみたいのだが
女たちは
ぼくの気持ちなど判ろうともせずに
怒ったり 喜んだりするので
とたんにぼくはしらけてしまうのだ