2016年8月3〜5日
昨年から時間が自由になるようになりましたが、かえっていろいろと用事が増えてメンバーの都合がつけ辛くなりました。
それでもこの時期は遠征をしたくてなんとか都合をつけて、さてと天気を睨んでいたら前日に東北は豪雨。
小国川は急な鉄砲水で釣り人が中州に取り残されて、ヘリで救助されるというニュース。
いまさら変更も出来ないので当日にあちこち情報を収集して、三面川に狙いをつけて遠征開始です。
例によっていつものメンバーでの釣行なので、いつもの時間に自宅を出て最後のメンバーの那須には5時。
それから高速を北上して、安達太良のSAで朝食兼作戦会議をするはずが、お喋りをしながら追い越し車線を
快調に飛ばしていたので脇を通過してから
「あれ?ここ安達太良じゃね?」
「・・・・・」
「そうみたい。しゃーね、国見まで行くべ」
国見のSAには7時。
こってりな朝食をとりながら情報収集。
小国川は前日の雨で増水だが午後からなら何とか釣りにはなりそうだという。
しかし、急な鉄砲水で中州に取り残されてヘリで救助されたと云うニュースを見ちゃったのでとりあえずパス。
桧木内も米代も増水のよう。
「新潟はどうだっぺ?」
魚野川・神通川は入漁料が高いのでパス。
三面のおとり屋さんにTELしてみると平水だという。
一度は行ってみたかった三面川なので即決定。
国見からは引き返すか米沢まで行って戻ることになるが、ナビ様にお聞きしたら米沢回りがベストとの仰せ。
仰せの通り素直にナビ様に従う。今までナビ様の云うことを聞かないで手痛い思いは何度もしている。
なんやかんやと113号線を西に移動して、朝日まほろばICには11時30分着。
途中の川はほとんど真っ茶の増水。
「本当に三面は大丈夫なの?」疑問符か3つほど頭に浮かぶ。
三面川に着いて岩沢橋から見ると川は澄んでいて、HPで見て想像していたよりは大分細い。
取り合えず水はきれいだし三面川の中心地なのでここに決定。
7−11を探して食料を調達し、途中にあったオトリ屋さんに引き返す。
「あゆ熊太郎」さんというHPでお見かけしたオトリ屋さんなのだが
「こんにちわー。こんにちわー」と裏の生け簀のところでお声がけしてみたが返事なし。
半セルフと書いてあるがやり方が分からない。
角さんが表に回って商店のほうで聞いたら「裏にいっから」と云う。
『裏には誰もいないんですけど…』おばあさんなので言わずに言葉を飲み込んできたと。
またしても「こんにちわー」を繰り返すが返事がないので、岩沢橋の所のオトリ屋さんに引き返す。
橋からちょっと下流に行った所にあるオトリ屋さんにてオトリを購入。
「入漁券も」と言ったら「ここにはないので近くの7−11で買って」とのこと。
なんとも勝手の悪いことだが、仕様がないので先ほどの「あゆ熊太郎」さんに直行。7-11は遠い。
お店のほうにはおばあさんがいて、今度はすんなりと入漁券をゲット。
食事をしてオトリ屋さんによさそうな場所を聞いて、12時半やっと開始。
いつものことながら時間のロスがうらめしい。
オトリ屋さん情報ではダムの放流量が15tで、その内農業用に9t取られているそうで渇水だそう。
「高速の上下が良い」すぐ前の平瀬は良さそうに見えるが、誰でも竿を出すので避けたほうが良いとのこと。
準備が終了しオトリを配布して皆それぞれの場所に散る。
私は対岸に狙いをつけて川を切るが、思っていたより深くてウェーダーぎりぎりでやっとのこと渡る。
角さんと師匠は中央から手前の流れを狙う。
正やんは高速のすぐ上流のトロ場。
私はその上の瀬の頭の浅い所から始める。
他よりは黒く見える筋を丁寧に曳くが掛からない。
下流の瀬の6人ほども瀬尻の人がポツポツ掛けているだけ。
しばらくしたら瀬のすぐ頭にいた人が移動したので、その場にだんだんと下だる。
「隣の芝生は青い」の例え通り、瀬の好きな私は恨めしく見ていたのです。
オトリも弱ってきているので、オモリをかまして瀬の流れ出しに入れてみる。
直ぐに掛かってここで3尾ゲット。
しばらく粘ってみたが後が続かない。
オトリを通い筒に入れて下流に移動。
高速の橋のすぐ上のトロに正やんがやっていたので聞いてみる。
「直ぐに1尾来て2尾目をばらしたら後が続かない」とのこと。
高速の下からいい瀬があるので下ってみる。
いい瀬なのだが浅くて押しが強いのでオトリが止まらず釣りづらい。
左岸の際を分流が細いがやや深く流れていて、そこにいた人が移動したので即入ってみる。
速い流れでオトリが流されるのでオモリをやや大きくして入れてみる。
直ぐにゲット。細い筋を上から流して3尾を捕ったら後が続かない。
またしてもオトリを通い筒に入れて放浪の旅に。
上流のチャラに移動して師匠のやっている上流に入れてもらう。
苦手なチャラだが、その上流のトロ瀬でやっている人が大分掛けているそうな。
おこぼれに預かろうと、さもしい考えでその下流に入る。
対岸の際の浅い流れに周りよりはやや黒くなっている場所があったので、下手な泳がせでオトリを誘導する。
いい場所に入ったなと思ったら目印がスイーッと上流に飛んで1尾目。
オトリを替えて送り出すとまたしても目印がヒューッ。
これは気持ちがいい、オトリを替えて送り出すとまたしてもピューッと。
「はははッ、やったね」気をよくしたらそれっきり。どう泳がせてもオトリが変わらない。
下流に目をやっていたら高速のすぐ上流のところで小さな竜巻が発生。
見ていると何度も発生しては消えるを繰り返している。
もしだんだんと近づいてきてあの中に入ったらどうなるのかと心配していたが
幸いにこちらには近づいてこないで消滅しました。
気を取り直して、オトリを曳船から新しいのに替えてもダメ。
そうこうしているうちに引き揚げる時間が来てジ・エンド。
残念ながらツ抜けできずに三面川には惨敗でした。
他のメンバーも苦戦して皆仲良く一桁。残念でした。
まあ、周りも同じような釣果なので仕方がないのですが、後でオトリ屋さんに聞いたらこの状況でも30尾オーバーも居たとのこと。
そういえば駐車場にテントを張ってやっていた人は、同じ場所から動かずにやっていたのだが、その場所はよく掛かってました。
参考に川を上から覗いてみたらそこの場所は玉石がずらっと並んで、しかも明らかに他よりは真っ黒く石が磨かれていました。
帰り支度を終えて7号線に出て南下する。
今日の宿は初めての三面川なので昼に予約しておこうと瀬波温泉にTELしてみると、いきなりでは夏休みということもあってすべてNO.
オトリ屋さんに相談してみると懇意の宿があるらしく、すぐにTELして予約してくれた。
ナビ様にお伺いして行くが、またしても疑って回り道になって時間をロスした。
「あったッ」
岩船駅のすぐ近くの宿で釣りの客が多いようで、タイツを干したりアンダーシャツ類を洗濯してくれたりサービスがいい。
隣には素敵な割烹があって食事はそちらでとるようになっている。
女子会にも人気ですごく雰囲気も良くて、食事もお洒落で美味しかった。
オトリ屋さんによると「宿泊代より追加の飲み代のほうが多くなったお客もいた」とか、分かります分かります。
ビールで乾杯喉を潤し、割烹なので追加で海の幸なども注文して十分満足してZZZzzz。。。
夜中に喉が渇いて目が覚めて水をがぶがぶ。
隣の角さんも目を覚まして「夜中に目を覚まして、気が付いて洗濯物を干しといた」と。
「あッ、しまった」たらふく飲み食いして完全に洗濯物を干すのを忘れてました。
「ありがとうございま・し・・た・・。むにゃむにゃ・・・」お礼を言いながらZZZzzz。。。
皆、年相応に早起きで、朝食の時間までには準備完了。
朝食をいただきながら今日の作戦会議。
三面川は水量が少ないので、今日は北上して温海川・小国川・赤川辺りをやってみようということになり、早々に出発。
宿代を清算するとあれだけ追加をしたのにすごくリーズナブルで助かりました。
高速の無料区間を朝日まほろばICまで利用させていただいて、7号線を北上して途中から海岸線を走り、しばし日本海を堪能。
温海川には9時に到着。川沿いに遡ってみるが細い流れと誰もやってないので皆テンションが下がる。
以前に来たときにも隣の同じくらいの川幅の小国川を進められて、そこでやったのでした。
「んでは赤川に」との意見もあったのだが、最上小国川の情報を聞いたら「昨日は午後から爆釣だった」とのこと。
「あちゃーッ」増水にびびって場所の選択を誤ったか。メコンの達人の耳に入ったら怒られそう。
47号線を東進すれば昼には竿を出せる。
早々に予定を変更して赤川には「またね」といって移動を開始。
途中これで3回目となる道の駅「とざわ」で小休止。
ここには韓国の食材などが売っていて異国ムードが漂う。
趣味のキムチ漬けの材料などを仕入れて、再び東進する。
小国川には11時半に到着。
下山久伍さんの所で再び追加の情報収集して入漁券・オトリを調達して、どこが釣れそうか聞いてみる。
「今日がどこが釣れるかはやってみないと分からない」というのでお気に入りの場所へ。
一関大橋は人が多いのと川が「?」だったのでパスして上流に狙いを付けました。
瀬見温泉の上流の簗の所のローソンで、食料を仕入れて鵜杉橋に。
入口の砂利の工場に挨拶して通してもらう。(いつも快く通して頂けてありがたいです)
今回は増水の影響か河原に降りられない車が、農道わきにずらっと並んでいた。
「ありゃ、満員御礼でないの?」
歩いて河原に行ってみるとそれほどの人はいない。大分上下にばらけているみたい。
「すぐ前ががら空きだから大丈夫じゃない」
河原に降りる道に駐車スペースがあるので、そこに止めて準備に取り掛かる。
昼食に上がってきた人に聞いてみると「まだ水温が低いのか余り釣れてはいない」とのこと。
今更場所変更もできないので参考意見として、昼食を取りながら夕べの湿ったアンダーウェアを干す。
いい天気で昼食の間にアンダーウェアは乾いたので着替えて始める。
支流大横川との合流点のやや上に角さんと並んで始める。
正やんと師匠は合流点のやや下流。
オトリを送り出してすぐに角さんに来る。
「ほーッ」声をかけたらすぐにおいらにも来た。しかも型が良い。
「しめしめ、いいんでないの」
気をよくして周辺を探るがそれっきり。下流の角さんは順調に掛けている。
やや上流に移動。場所を変えるとすぐに来る。が、後が続かない。
足で稼ぐのがいいようなので、大岩の上に移動して少しずつ釣り上がる。
良い流れなのだがポツリポツリとしか来ない。
瀬見発電所堰堤の下流にずっとやっている人がいて、その人の下流まで行って引き返す。
終了時間までに大横川の合流点に戻ってきたが、7尾しか釣れなくてジ・エンド。
角さんが順調に釣っていて15尾。ほかの二人はおいらと同じ一ケタでした。
腕は棚に上げて「まだ早いんじゃない、明日ならよくなっぺ」などと自分勝手なことを言って撤収。
今夜の宿はいつもの「観松館」。ここは鮎師にとってはサービスが良くて感謝してます。
ウェーダーの乾燥やら濡れたアンダーウェアの洗濯、鮎の冷凍、オトリ鮎まで預かってくれる。
ほかの宿にも泊まってみたいとは思いますが、最後にはどうしても観松館に決定となる。
いつものごとく夕食を頂き、夜外に出てみるがあまり入るような店も無く、ホテルの中で一杯飲んでお休みとなる。
ZZZzzz。。。。
翌日はこれまた恒例のバイキングをしこたま食べて(正やんにご飯を2種類お代わりさせられた)いざ出発。
今日はもう少し下流でやってみようということになって、松原から長尾・長沢を偵察。
入りやすさと瀬・チャラ・トロとバリエーションにとんだ長尾に決定。
長尾橋の下流の駐車スペースが、おいでおいでをしているので迷わずに乗り入れる。
準備をしてそれぞれ思い思いの場所に散る。
師匠と正やんは下流の瀬、角さんは目の前の瀬の頭、おいらは上流の荒瀬。
オトリは昨日の天然なので、迷わず瀬の中ほどから始める。
深みのある瀬なのだがオトリは良く泳いでくれる。
深みの中の一抱えほどの石が黒くなっているので、丁寧に誘導すると次々に掛かる。しかも型がいい。
0.2号ではちょっと心配な型だが、深みなので大きい時は寄せて捕ってそのまま続ける。
順調に釣れて10尾ほどで昼となる。
おいらと師匠・角さんは時間に上がってきたが、正やんは上がる気配が無い。
見ていると入れ掛かっている。
「あれじゃ上がれないな」眺めながら3人で昼食を済ます。
昼食を終えるころやっと上がってきた。
「丁度釣れだして止められなかった」などとのたまう。
「いやどうも、それは良かったね」負けてはいられじと午後の部スタート。
おいらは午前にやった瀬の上流に移動。
午前にずっとやっていた人が、昼食で上がったのでその後に入る。
瀬の流れ込みのきついところはやっていなかったようなのでそこから始める。
直ぐに大きいのがきて流れの絞込みに入られて、竿が伸されぎみになる。
引き抜きではライナーでキャッチを失敗しそうなので、思いっきり抜いて九頭竜返しで上流にぶん投げる。
久慈川ではリール竿でいつも振り子抜きをしているのでこういうのは得意なのです。
伸されたら親子どんぶりになりそうなので3尾抜いたところで少しずつ上流に引き上げる。
橋の下流の瀬尻まで釣り上がったが、瀬は岩盤なのでまた釣り下がる。
暫くしたら角さんがやってきておいらの上に入る。
すぐに掛かって抜きの体制に入ったがなかなか抜けない。
「ここは大きいからばらさない様にね」と場所の先輩なのでアドバイス。
もう少しで抜けるというところまでためたところで「あッ、あ〜」痛恨のばれ。
「あ〜あ、ばれたからもう止める」と角さん。
終了時間にはちょっと早いがおいらも帰り支度すべく納竿。
師匠も上がってきたが、正やんがずっと下流で上がる気配なし。
3人で帰り支度をして鮎も絞めて準備OKなのだが、正やんはまだこちらに気が付いていない。
見てると入れ掛かっている。
「あれじゃ帰れないよな。しゃーね。待ってっぺ」
暫く入れ掛りを見ていたら、ようやく気がついて戻ってきた。
「申し訳ない。上がろうと思ったら入れが掛かっちゃって。もっとやりたかった」と。
「そりゃ、そうでしょうね。あれじゃ止められないよね」
帰り支度を皆で手伝って急いで撤収。
正やんは25尾。おいら19尾、師匠と角さんもつ抜けでなんとか遠征らしくなりました。
3時終了が30分ほど延長になったが、4時には13号線に入った。
順調に飛ばして途中お土産なども調達して、那須塩原市には7時過ぎに到着。
黒磯で打上げに夕食を食べて、今回の遠征も終了となりました。
毎回のことなのだが下調べが十分でなく、時間のロスが多くて実釣時間がもったいないのだが、それはそれで楽しい時間なのです。
「メンバーもだんだん年になるし、いつまで続けられるか分かりませんが、足腰の立つうちは続けたいなぁ〜。」
と望み言い合って今回の遠征も終了となりました。
「来年は何処にしようかなぁ〜!!」