DJANGOLOGY / DJANGO REINHARDT
ジャンゴ・ラインハルト(ジャンゴロジー)
初めて聴いたのはいつごろかは覚えていないが
ジプシーであることとチャーリークリスチャン以前に
ギターをソロ楽器として導入したという
彼の紹介の常套句がきっかけだったと思う
しかし聴いた瞬間からとりこになった
なんて美しい、なんと情感に溢れていること
古臭いとは全く思えず、むしろすごくモダンな感じがした
いったいどう弾けばこんなフレージングになるのかと
左手の指は人差し指と中指しか動かない
との解説文を読んで不思議に納得してしまった
そのころはおろかなことに二本指で弾けば
真剣にこうなるかもしれないなどと思ったほどだ
ジャンゴには多くのギタリストが夢のような憧れをいだく
本当にすばらしいことだ
彼のようなミュージシャンがかつて存在していて
今でも我々が聴けることに感謝すべき
そういえばオールマンブラザーズのディッキーベッツが
名曲ジェシカを作曲した折にはジャンゴに敬意を表し
テーマ部分は指二本でプレイできるようになっているという
ジャンゴがジェシカをステファングラッペリと共に
あのホットクラブクインテットでスインギーに演奏したら、
と考えるとワクワクします
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有名な映像ですが初めて見たときの感動は忘れられるものではありません
本物の本人たちの映像なのか疑っていました
ストーリー性のあるイントロ
ジャンゴがギターを爪弾き、他のメンバーがカードに興じ、
ステファンが隣の部屋でなにげにバイオリンを弾き、
次第に二人の演奏が顔も合わせずに音だけが合って音楽になっていく
ジャンゴの大きな人差し指と中指でメロディをかなで
不自由な薬指と小指を使ってコードを押さえるところも見えます
そして全員の演奏に風景に移る
幸福な時代の、幸福な時間による、幸福な音楽です