Ululu / JESSE ED DAVIS

ジェシ・エド・デイヴィス(ウルル)

このLPを聞いたきっかけは2つあった。
ひとつは彼がネイティブアメリカンであること、
もう一つはスライドギターの名手であることだ。
この2つは彼の紹介には必ず使われている常套句である。
しかしこのLPを聞くたびに思うのはとにかく曲の良さだ。
アレンジ力、個性的な歌、もちろん絞りだすように力強いギター、
そして彼の血を感じさせずにはいられない楽曲、
それらすべてを含めた意味の曲の良さである。

彼は音楽がトータルに見え、そして自由にプレイできるからこそ可能なのだと思う。
だから彼がプロデュースした他のミュージシャンのレコードについてもはっきり現れてくる。
彼は自身のソロアルバムはこのほかに2枚しか残さなかったがどれも名作である。
彼がインタビューで「どうしてそのように演奏できるのか」と
質問され答えた内容が忘れられない。
「演奏する前に自分の5本指をじっと見つめ、頼むぞ、うまくいくようにって祈るだけさ。」

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YouTubeの中にも演奏している風景はタジマハールのバックくらいしかありませんでした。
ソロ活動の映像はないのでしょうか?
バングラデシュコンサート、ストーンズのロックンロールサーカス、
アカグラフティとこの人が有名なのはバックばかりなのです。
いつでも主役となるようなことがないのがジェシらしいというべきなのでしょうか?
自身のバンドでレッドダートブギーなんかを
演奏している映像があったらどんなに素晴らしいでしょう!
だれかご存知でしたら教えてください。

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