一生ものの音楽に涙した夜

8月29日(金)、前日の3センチライブの感動冷めやらないまま、祐天寺の「FJ’s」へ・・・
作・編曲家、キーボード奏者の深町純さんがオーナー。
ゆったりとくつろげて料理も美味しい、とても素敵なお店です。

この日はバイオリニストの金子飛鳥さん、ギタリストの宮野弘紀さんがデュオで演奏するというからスゴイ!
飛鳥さんは、CDはほとんど持ってるけれど、ライブはたしか1回、10数年前に行ったきり。
宮野さんはその昔、追っかけみたいに大きな会場、小さな会場と足を運んだ、ずっと憧れの存在。
そんなお二人が一緒に演奏ですって?
行く行く〜!ええ、もうなにがなんでも行きます!

先に到着していた田中さんが、ステージ正面の席をゲット!
やった〜!嬉しい、ありがとう。
さりげなく登場したお二人・・・う〜ん、変わってないなぁ。
そして、なんとなんと!バイオリンは完全ナマなのです。
お店の広さからして、当然アンプを使うものと思っていた自分は、ぶったまげました〜さすが飛鳥様!

飛鳥さんのオリジナル、「名前のない日」からスタート。
彼女の歌をフューチャーした曲です。
高くて澄んでいて、しかも力強い歌声・・・心に染みます。
宮野さんものっけから「さざなみ奏法」で聴かせてくれます。
次は宮野さんのオリジナル、「8月のミロンガ」。
ちょっぴりミステリアスな曲調、そこにこれ以上ないくらい美しいバイオリンソロが絡まり、展開されていきます。

そして早くもゲストの登場!ヴォーカリストの上野真史さんです。
まずは「枯葉」、バイオリンと生ギターという超シンプルな編成に、パワフルなハスキーボイスが意外なほどピッタリ!
次は「インヴィティション」、このあたりから外ではカミナリが・・・う〜ん、なんかイイ感じ、雨も降っていいからね〜。
そしてあの「蘇州夜曲」!
罪です、これは、せつないです。
飛鳥さんと宮野さんのフリースタイルのソロで、もう泣きそう・・・

ここでいったん、真史さん退場。
次はご存知、「りんご追分」と「佐渡おけさ」。
メロディーの美しさはそのままに、激しく優しく壮大な組曲に!
もうもう完璧です、お願いです、CD出してくださ〜い!なのです。
カバー曲って、こんなにも魅力的なものになり得るんだ!と感動。

休憩時間になってもしばし呆然、出るのはため息ばかりなり・・・

2部はクラシック曲のグラナドスのスペイン舞曲からスタート。
誰でも一度は耳にしたことがある名曲。
でもこれを飛鳥さんが即興を交えて弾くと、まるでオリジナル!
その音色は、今回のライブのテーマである?「世界旅行」を完全に超えちゃってます!
とにかく、ギターの音もバイオリンの音も、それが1台の楽器から出ているものとは到底思えないのです。

そしてこの日のリハでいきなり持ってきたという、宮野さんの新曲。
これまた転調の嵐でありながら、クール&ミステリアス、素敵だ〜!
アイリッシュ風味、キャロル・キングの「ソー・ファー・アウェイ」。
昔から好きな曲が更に好きになりました。
深町純さんの奥様が開いている、子どものための音楽創作教室で誕生した「一枚の地図」。
しっとりと歌い上げる飛鳥さんと真史さん・・・心が洗われます。

ラストは、未来の出来事を予感させる?宮野さんのオリジナル曲。
ワクワクするようなイントロから、アグレッシブなテーマへ。
それはそれはスリリングなソロの応酬!
完全に呼吸が止まりました・・・でも快感!?

アンコールでは再び、真史さん登場。
ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」。
もう、なにもかも満たされた最高の気分!幸せな時間!

終演後、尊敬と感謝を込めて飛鳥さんに握手を求める我ら。
びっくりするくらい力強く握り返してくれた飛鳥さん。
ああ女神様・・・・これからもずっとずっとついていきます!

さて、次はどんなライブへ?これがもう強烈でありまして・・・つづく

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