女神様の奏でる天上の音楽

書きかけてずっと放置していたライブレポート・・・あまりにも日にちが経ってしまってどうかと思うのですが、とにかく素晴らしいライブが続いたので、やはりいくつかご報告します。

11月28日(金)、3ヶ月前に行って大感動した金子飛鳥さんのマンスリーライブ、祐天寺の「FJ’s」にまた行ってきました!毎回違ったお相手とのデュオで楽しませてもらえるこの企画・・・全て行ってしまいたいくらい素敵なのです。

この日はアコーディオン奏者の佐藤芳明さんとのデュオ。佐藤さんの演奏は聴いたことがなかったのですが、超メジャーなアーティストとも数多く共演されているかたで、バイオリンとどのように対決するのかすごく楽しみ!

今回も先に到着していた田中さんが、一番前のど真ん中というこれ以上はない素晴らしい席をゲットしてくれていました。そしてお二人の登場・・・佐藤さん、想像していたよりお若いかたでちょっぴりクールな印象。

佐藤さんのオリジナル、「Antikythera」からスタート。大地を感じさせるようなゆったりしたメロディーに飛鳥さんのボイスが絡み、バイオリンソロ、アコーディオンソロと続きます。この二つの楽器のデュオ・・・想像がつかなかったけれど、まるでオーケストラの演奏を聴いているような音の厚みがありながら、どこまでも自由な会話をしているような感じ、1曲目からド〜ンと引き込まれてしまいました。

飛鳥さんのオリジナル「Dinonix」、CDで聴いていた時もカッコイイ曲だな〜でも難しそう、と思っていたのですが、その難曲をサラリとユニゾンでキメてくれてもう溜息もの・・・

「Who Knows」、アヤシゲな雰囲気?の曲調が、パイプオルガンのようなアコーディオンの音色で更に不思議な世界へと誘う・・・

「ブランナオブボル」、ボスニアのトラッド曲でエキゾチックなメロディーがバイオリンにピッタリ!飛鳥さんのソロでは、佐藤さんがアコーディオンをパーカッションにして叩きまくりキメまくります。とても不思議なのですが、お二人のソロは気がつかない内にいつの間にか交換されていて、それがとっても自然なのです。楽器の解説も詳しくしてくださって、いやぁ勉強になります〜!

[Basquelo」、飛鳥さんのファーストアルバムに入っているお馴染みの曲ですが、メチャクチャ速いユニゾン、迫力満点のソロ、一糸乱れぬ完璧な演奏に口あんぐり!?

佐藤さんの曲「Bandiagara」、アフリカの地名からとったタイトルということで、ちょっとユーモラスな楽しい曲。言われないと5拍子だとは気がつきませんでした!飛鳥さんの伸びやかなスキャットがハマっていい感じ。それぞれのソロもどこまでも自由なのです。

これで1部は終了。前回来た時はあまりの素晴らしさに放心状態でしたが、今回もしばし席から動けず・・・でもお料理を頂くのだけは忘れませんでした。(笑)

2部は飛鳥さんの最新アルバムの1曲目「天[ama]」から・・・ゆっくり始まるスケールの大きな曲で、二つの楽器の音色がジンワリと心と体に染み込むような溶け込むような、何とも言えない幸福感!あぁ!このまま眠りについてしまいたい!(もったいないから寝ませんけどね・・・)

「The Reeds Need Reeds」、佐藤さんがサックス奏者・川嶋哲郎さんと出したCDに入っている曲で、ノリのいいリズムに官能的なバイオリン、暴れまくるアコーディオン・・・ロックの香りプンプン!?

「Arinco」、これも前出のCD収録曲でユーモラスでちょっぴり哀しげなメロディー、飛鳥さんのおどけたボイスがおとぎ話のような、夢のような不思議な雰囲気を醸し出しています。しかも7拍子!変拍子にはなぜか強く反応してしまう自分なのでした。(笑)お芝居で使ったらすごく合いそうだなぁ〜と一人妄想の世界へ・・・

「Dance of Death」、プログレっぽいテーマからフリースタイルのソロ、音が重なり合い昇りつめていつの間にかテーマに戻る・・・本当に二人だけで演奏しているとは思えない迫力です!

「YEW」、人と人とのつながり、神とのつながりをテーマにした曲。楽器を置き豊かなお声で歌う飛鳥さん・・・やはり女神様のよう!

アンコール曲は「短い短い映画」、佐藤さんのオリジナルです。タイトルのとおり短い曲でしたが、シンプル且つ独特なメロディー、完璧なユニゾン、もうこの上ない美しさ!今回もまた感動の嵐が吹き荒れたのでした・・・

今後も素晴らしいアーティストとガンガン共演される飛鳥さん。あなたは最高です!どうか師匠と呼ばせてくださいませ!

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