宿酔日記〜私の牧水・2 (03/08/25) |
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酒やめてかはりになにかたのしめといふ医者がつらに鼻あぐらかけり
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足音を忍ばせて行けば台所にわが酒の壜は立ちて待ちをる
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10年位前、風邪を引くと一日起きられない。そんな状態が何度か
あり、さすがに不安で病院へ。
検査の結果はγ-GTPの数値が正常の10倍、肝臓も腫れている。
(飲みすぎでした)
「このまま飲み続けると肝硬変に、さらには肝臓癌の危険もありま
すよ。あなたはまだお酒を飲みたいでしょ。2〜3ヶ月止めなさい」
※※※牧水のように、今止めなければ“死ぬ”とは言われなかった
けれど、酒好きとしては同じ心境だと思う。
止めたら不眠症になるのでは、精神不安定になるのでは、肉体と別
のことで悩む。
悩んだ結果、極端に量を減らす事で医者と妥協(医者の顔あきらか
に納得していなかった)。
一日、250mlの缶ビール1、焼酎の“薄い”お湯割り2杯。
土日は焼酎のかわりに日本酒一合。
勝手に決めた節酒メニューを医者に自己申告する。医者の返事は無
し、認めるはずがない。
それから半年、人並みの数値に戻る(止めれば2〜3週間で戻った
と思う)。
節酒中は、朝から冷蔵庫を開けるたびにビールが眼に入って困った。
※※※まさに“わが酒の壜は立ちてまちをる”である。
その医者ものん兵衛で、ある日病院へ行くと「先生は今日からしば
らくお休みです」。後で分かったのだが、酔っ払って階段から転げ
落ちて自分の病院に入院したらしい。
それから10年、まぼろしの節酒メニューは何処へ・・・・・ (fou)
スッピン・ハート