おはよう

わたしの「おはようございます」はドアを出てから団地の敷地を
出るまでである。

運がいい時はエレベーターで、だめな時は仕事場になってしまう。
歩いている人やホームにいる人には気軽に「おはようございます」
と声が掛けられないものだ。日本人、いや私が苦手なのかもしれ
ない。

たまにすれ違う人に「おはようございます」と声を掛けられると、
一瞬と惑い、モゴモゴと口ごもってしまう。
何故すぐに挨拶を返せないのだろうと後悔するが、もう手遅れで
ある。

以前、犬を飼っていた時は不思議に犬を散歩している同士とはす
んなりと挨拶出来た、相手も同じだと思う。挨拶どころか立ち止
まって二言三言話をする事もあった。
多分赤ちゃんを抱いたお母さん同士も似たような事が有るのでは。

かなり横道に逸れてしまったがこのところ朝起きた時に挨拶する
相手が居ないのである。（何故居ないかはご想像に・・・）
家族が同居している時は寝ぼけてろくに挨拶もしなかったのに、
さて相手が居ないとなると何か物足りない。
勝手なものである。

まあ、団地に住んでいるのは幸運かもしれない。ドアから道路に
出るまでに「おはようございます」と声を掛ける可能性は大きい
のだ。

「おやすみなさい」は遅く帰った時エレベーターに同乗者がいた
場合に限られてしまうが・・・・・

ついでに、しっかり挨拶するのは女性と子供たち。ダメなのは男。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ｆｏｕ）