昨日今日明日〜愚痴メール・2 (05/03/18)

二月、KTさんあてのメール続きです。


【23日】
BSで「第三の男」を見ました。酒を飲み、雑用しながらで正
味半分くらい。
記憶と併せて印象的なシーンは始めと最後の並木道と遊園地の
再会。そしてラストの撃てという顔。
私の好きなオーソン・ウェルズは、役者としてはこの作品、作
品としては「市民ケーン」。後年の「フェィク」など見ていま
せんが。

見終わって作品と違う事を感じました。
【THE END】【FIN】【FINE】【ENDE】【終】

映画はエンドタイトルで終わるのがいいですね。

スタッフ、キャスト全て紹介の意図は理解しますが。ラストに
延々クレジットが流れるのはうんざりします。


【24日】
南林間駅前の「鉢の木」という和菓子屋をご存じですか。

今、通っている“ひばりヶ丘”に同じ名前の店がありました。
気になって聞くと元は同じ、直営ではないが兄弟で埼玉方面と
神奈川方面に各々数店やっているそうです。骨肉の争いかどう
かは分りませんが。大和と西東京、不思議な縁です。

聞くだけでは気が引けて桜餅と草餅のサービスパックを買って
しまいました。疲れているせいか美味かった。

せっかく親しみ始めたひばりヶ丘もあと数日。


【25日】
【而今(じこん)】今を生きる、今ある瞬間 → 禅宗の言葉

作家 水上勉が七十代になり次々と病に冒され、死の恐怖に脅え
・・・晩年に辿り着き、安らぎを得た言葉だそうです。

死への恐れを語った口述テープが何十時間もあり、断片が放送
されました。

禅宗にも縁の深い大作家水上勉が、風の音で真夜中に弟子を何
度もたたき起こす。

死の恐怖はどんな偉人にもあると思います。そんな人間の弱さ
を記録として残す、やはり作家の宿命なのでしょうか。


【26日】
「日本語の乱れ」(清水義範)、数日前から久々の車内読書。
表題と違いコミカルな短編なので疲れに最適?
清水の作品は社会風刺に近いものを、軽い短編にして風刺とは
関係無く読めるのでかなり気に入っています。
同じテーマでも井上ひさしだと構えてしまいます。


【27日】
ビデオ編集室・・・
ディレクター氏「後はお願いします」と消えてしまう。
仕方ないのでやってみようとするのだが、台本も無い、考えが
まとまらない、あと一時間しか無い。
他のスタッフは新作映画の話で盛り上がっている。

駅前・・・
客待ちタクシーの運転席にディレクター氏が、隣のタクシー運
ちゃんに楽しそうに話かけている。
手を上げたら走り去ってしまった。

・・・・・目が醒めた、夢だった。

しばらく夢を見た記憶が無い、変な夢だった。いや、おおむね
夢は変なものですね。


【28日】
昨日、迷走の元凶が無事閉店。やれやれ。

閉店後、廻りのお店からお疲れさまと、美味しそうな寄せ豆腐
や煮付け等々頂く、酒の肴にと考えもせずバッグに詰め込む。
帰路、重さに閉口。水分ある食品の重さを失念していた。(ウ
ィスキー2〜3本持ち歩いているようだった)

あまりの重さに、まだ迷走が終わっていないのでは、一瞬、恐
怖。

それでも、豆腐を肴に深夜の一杯。
TVは原爆体験を手話で伝えるドキュメントが終わり、一青ヨ
ウ(ひとと・よう〈携帯では漢字が出ない〉)熊野での野外ラ
イブ。2〜3曲聞いて眠くなる。

一時過ぎ就寝。


【1日】
“迷走”一段落の朝、疲れているはずなのに八時に目が醒める。
無意識に洗濯機のスイッチを、掃除機を取り出しザッと部屋を
一周。一昔前なら四角い部屋を円く掃くというところか。研い
だ米を炊飯器に、風呂にお湯を・・・・・

何もしないはずの一月ぶりの休日、いつもの休みと同じ事をし
ている。

人の行動パターンは簡単に変えられないものです。
でも、仕方ないのかな。           (fou

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