昨日今日明日〜藤堂志津子 (06/03/27)

藤堂志津子を続けて十冊ほど読んだ。

この数年ほとんど本を読まなかった。週に二度行く仕事場のある私鉄の
駅前にBOOK OFFがあり何となく覗いたのがきっかけだった。
特に読みたい物も無く偶然手に取ったのが藤堂志津子だった。以前読ん
だ記憶は有るものの恋愛物だったかな、と言う程度であまり強い印象は
残っていなかった。
あまり堅い物を読む気は無かったが藤沢周平の気分でもなかった。車内
でボンヤリ読むにはちょうどいいかな(藤堂さんごめんなさい)と、百円コー
ナーで一冊購入。
現在の心境に合ったのかすんなり読めて、それから一冊二冊と、気付い
たら十冊近く、不倫オン・パレードになってしまった。

今の心境と言っても不倫など楽しいことをしているわけでは無い。
生活のためだけに機械的に仕事をしているこの数年、本を読む気力も失
っていた。ふと読み始めた不倫のオン・パレード、このヴァリェーションに感
動すら覚えてしまった。
いや、ヴァリェーションと言うよりその一つ一つに納得してしまう。
ホロリとくる人情物(この手も嫌いではない)より遥かに人間ドラマを感じて
しまったのです。

友人にこの話をすれば、不倫を面白がるなんていい年してオマエあほかと
言われるのがオチ。
面白がり、楽しんでも百円コーナーでそんなにたくさん出ているわけではなし。
他の作家の作品のも手を触れるようになった、以前ほどではないが読書習
慣が少し戻ってきたようである。

藤堂さんに感謝。                              (fou

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