映画・雑記帳 F (03/10/24)

高校から大学は映画館に通い詰めでした。

でも、今で云う「オタク」ではなかった。

ボウリング(全盛時代)、ビリヤード(ハスラーの影響)、酒
(二十歳の誕生日から今日までほぼ毎日欠かさず)、ファッシ
ョン(当時はVANとJUNがヤングのトップファッション、
私はVAN好みでした)、車(免許は取ったが車が無い、良く
友人の車を運転させてもらいました。まだ国産が少なくてヒル
マン、ルノー、オペルなどでした)、ディスコ、軟派(友達の
車で夜の六本木へ、怖い目にも遭いました)と何でもやりまし
た。

映画を観てこれだけ遊ぶと、学校へ行く時間は有ったのかな。

何故か麻雀だけはやらずじまい。

就職はマスコミ(放送、出版)を望むも全てアウト(全部筆記
試験<当時一次試験は筆記試験でした>で落ちました)。仕方
なく小さな広告代理店に入る。制作の希望むなしく営業、以降
ずっとそのまま。たまにCMにタッチ出来るだけが楽しみだっ
た。

勤めだして映画館の替わりに酒場通い。でも、テレビやビデオ
で映画を観る事に抵抗を感じて三十代後半まで全く映画から離
れる。

四十代に初めてビデオを入手、たちまちその魅力にとらわれて
しまう。
思い直してレンタルとBSで二十年の空白を埋めようと土日は
ブラウン管にかじりつく。数年後ビデオは三台に。

録画する作品は何故か過去に観た作品が数多く含まれていた。

空白を埋めるより過去を思い出す方の比重が重かったようです。

それでも、ビデオで約二十年ぶりに映画漬けになれた。

しかし、酒やお茶を飲みながら、電話が鳴れば中断、チャイム
が鳴っても中断。

なかなか集中して観る事が出来ません。

でも観ないよりは観た方かいいかな、と観続ける。
若い頃の何でも観るよりは少しは絞って選択したが、なにしろ
ブランクが長すぎてすっかり浦島である。

監督の名前などチンプンカンプン。
俳優はテレビなどで話題になるので少しはわかる。でも人気俳
優は一握りこれも雰囲気しかわからない。

レンタルビデオはタイトルの雰囲気で未知の作品も借りる。
BSはタイトルと新聞の番組案内を頼りに。

それでも一年に五十本、百本と観ることが十年ほど続いた。


しかし、しかし。昔と違って何も覚えられないのです。
その場で感激しても、三日したら忘れてしまう。
年と共に記憶力の減退。


空白は簡単に埋められない事を実感。

そして今、適当に録画やレンタル、たまには映画館。

映画もスローライフで。                  (fou

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