映画・雑記帳 G (03/11/07)

前回の続き・・・

テレビとビデオで空白を埋められない事を感じて、少しがっかりし
ました。
ブラウン管(今はプラズマや液晶でしょうか)で触発された作品や
監督さんがいました。今更、何?という程度のものですが、映画浦
島その辺はご勘弁を。


◇「パトリス・ルコント」

タイトルが気に入って借りたビデオ「仕立て屋の恋」。やっぱりフ
ランス映画は素敵でした。続けて「髪結いの亭主」も良かった。そ
れから後は観ていない、根気が無くなっているのでしょう、反省。

蛇足ですが「ル・コント」という美味しい洋菓子屋さんを思い出し
ました。二十代の頃女の子にプレゼントすると喜ばれました。一、
二年前の新聞でオーナー(ル・コント氏?)が亡くなったことを知
り、青春時代を回想してしまいました。


◇「北野武」

ビート・タケシが嫌いなので、映画も馬鹿にしていた。

ある時テレビで「その男、凶暴につき」を放送していたので、嫌に
なったらチャンネルを変えるつもりで観ました。

ファースト・シーンから引き込まれてしまった。
最後まで観てしまった、録画しなかった事を残念に思う。

まるでフィルム・ノアール(ブラック・ノアールかな?)を観てい
るようだった。
その時北野はすでに何本かの作品を発表していた。
レンタルビデオで片っ端から観た。何れも平均以上の出来。「あの
夏、いちばん静かな海。」などはかなり惚れ込んでしまった。
なぜこんな静かな作品が出来るのだろう。(どうしても"タケシ"が
オーバーラップしてしまう)

今でもビート・タケシが出て来るとチャンネルを変えてしまう。

"ビート"嫌いの"北野"好きである。


◇「スワロウテイル」

これも興味なかったが、中学生の姪の話でちょっと観てみようかと
いう気になった。
レンタルで観た。
「その男〜」とは違う衝撃を受けた。
これもファースト・シーン。中国?の移民?が同胞の死を悼み死者
の体の上で紙幣を燃やすシーン。日本で云えば、三途の川を渡るた
めの金を棺に入れるのと同じだろうか。

マフィア、娼婦、偽札、ドンパチとストーリーはハチャめちゃで殆
ど忘れてしまったが、まるで中国が舞台、香港映画を観ている様だ
った。
チャラの唄もマッチ、ミッキー・カーティス、大塚寧々も不思議な
雰囲気でミステリアスでした。

とても"ファンタスティック"な作品だと思います。

その年の日本アカデミー賞が「Shall Weダンス?」だった
事は今でも納得がいかない。

あまり、その賞に価値は認めていないけれど。

しばらくの間、会う人ごとに勧めていたと思う。レンタルビデオを
コピー(イケマセンヨ)して配った気もする。

岩井俊二さん凄いと思ったが「Love Letter」はフツー
の作品でした。他の作品は観ていません。


◇「チャイルド・プレイ」

借りたい作品が無くて、何となく借りた。
人形が凶暴な殺人鬼になるお話。オカルトと違って明解なのが良い
のかもしれない。

少し残虐ではあるが、単純で面白くてパート3まで観てしまった。


◇「レオン」

無口な殺し屋ジャン・レノと両親、兄弟を麻薬警察?に殺された不
幸でおませな女の子。

「ペーパームーン」を思い出してしまいました。

テレビの放送で観た。良かったので、すぐビデオで完全版も観た。
殺し屋の大事にしていた植木を学校の庭に植える少女、素敵なラス
トシーンでした。

他のジャン・レノ作品を何本か観るがドレも今一つ。「グラン・ブ
ルー」がまあまあだった。
ジャン・レノの個性と、「レオン」での印象が強烈すぎたせいか。
「勝手にしやがれ」のベルモンドと対比してしまった。
やはり作品は俳優だけでは選びにくいのかな。

リュック・ベッソンも現状ではこの作品がベストだと思います。

                                  (fou

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