映画・雑記帳 I (03/11/26) |
友人に薦められて、久々に新作を観ました。
『赤目四十八瀧心中未遂』
主人公と初対面のシーン。
このオバハン誰やと、思った。そして引き込まれてしまった。
一番期待していなかった人が、一番素晴らしかった。
彼女でこの作品の全てが、きまっていると思います。
大楠道代さん最高。脇ではなく主役である。こんなに上手い人とは
知らなかった(失礼!最近の活動を知らないので)。
「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」を再見してみよう。
車谷長吉氏の原作が良かったので、映画を観ると失望するのではと
不安を抱きながら映画館へ。
(原作に感動した場合は、殆どスクリーンでは失望していたので)
「まだ、日本映画も捨てたものではない」
観た後の正直な気持ちです。
久々に「読んでから観る」作品に出会いました。
演技人は新人の大西滝次郎、寺島しのぶ、内田裕也をはじめ、他の
脇役もみな画面に溶け込んで素敵でした。
主役の大西さん、ラストの笑顔が無ければ最高でした。
TVドラマでつまらない役しないで下さい。イイ男だから無理かな。
159分がとても短く感じられました。
エンドタイトルもお洒落でつい席を立てず。
昔、タイトルがオープニングに出ていた頃を思い出しました。
ただ、定員200人位の劇場に、平日とはいえ観客5人は寂しかっ
た。 (fou)
スッピン・ハート