映画・雑記帳 J (03/12/26)

今月は小津安二郎生誕100年とかで、連日BSで懐かしい作品が
放映されている。

偶然だが65年の12月は何本かの小津作品を観ていた。

「生まれてはみたけれど」を久しぶりに観た。

初めて観たのは近代美術館(現フィルムセンター)。全くサイレン
トのまま、テレビ放映のようにBGMもなし、弁士もなし。戦前に
こんな楽しい映画が日本で制作されていた事に感激した。十代終わ
りの頃か。

二度目はテレビ放映で、昭和天皇葬儀の日。各局番組中止の中12
チャンネルが放映。この時も面白かったが今も昔も変わらないサラ
リーマンの悲哀を強く感じたと思う。

そして今回、息子と会社に挟まれて行き場のない父親に同情。
面白くて、ちょっと悲しくて、やりきれない。

あたりまえだが観た時の年齢や精神状態で強く感じるシーンが随分
違うものだと実感。


昔感動した作品を観て、改めて感動出来る(感じ方は違っても)作
品は素晴らしいと思います。                  (fou

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