映画うらしまタイムトリップ K (03/08/11・08/15)
赤い殺意 1964/7/20(ニュー文化)
1964/日活/今村昌平
西村晃☆春川ますみ☆露口茂


「豚と軍艦」「にっぽん昆虫記」「人類学入門」「神々の深き欲望」
60年代の今村は凄かった。
近年海外で賞を取った「うなぎ」も面白いが、私の今平では無いよう
な気がする。

西村晃の渋ちんの旦那、最高にエロっぽい春川ますみ、若い強盗露口
茂。三人三様のドロドロした絡みが面白かった。

平凡な主婦が強盗と関係を持ち、不倫。強盗が死んで元の平凡な生活
に?例によって詳細は忘れたが、何故か裸電球、雪の中に転ぶ二人、
トンネルのシーンを思い出す。記憶違いかもしれませんが。

ねちねち、ドロドロした今村作品は大好きでした。
全く違うタイプの「黒い雪」も好きな作品の一つです。



独裁者 1961/3/30(映画館不明)
THE GREAT DICTATOR
1940/米/チャールズ・チャップリン
チャールズ・チャップリン☆ジャック・オーキー☆ポーレット・ゴダード


初めて観たチャップリンの作品。

数多いスラップスティックを知らずに長編から入ってしまった。
たまたまその直前にドキュメンタリー映画「わが闘争」を観たの
でなおさら凄いと思った。

日本が「欲しがりません、勝つまでは」と言っている頃に出来た
作品。以降いろんな作品を観たが、私のチャップリン《ベスト・
ワン》です。「ライムライト」「街の灯」「殺人狂時代」・・・
いずれも素敵ですが。

ラストの10分近い演説のシーンは今の世界でも通用しそうな気
がします。

ヒトラー以降、独裁者も戦争もなくならない。日本の憲法第九条
もだんだん怪しくなっている。

世界に国連に向けて、日本は戦争に対してはもっと独自の発言を
しても良い国なのではないでしょうか。60年近い平和が無意味
に・・・・・

せめて映画の世界だけでも。


                                      (fou

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