映画うらしまタイムトリップ⑬

西部戦線異状なし　1965/7/22（新宿武蔵野館）
All Quiet On The Western Front
1930／米／ルイス・マイルストーン
ルイス・エイヤース☆ルイス・ウォルハイム

第一次大戦のドイツ、若者たちは大人の言葉で戦意に駆ら
れ次々と戦場へ。戦場で初めて戦争の悲惨な現実に直面・・・

ひと時静かな戦場、少年兵は塹壕の中から静かに舞う蝶に見と
れ思わず手を伸ばす。一発の銃弾に倒れる。後はまた静かな戦
場。
クレジット《西部戦線異状なし》・・・・・ＥＮＤ

当時二十歳前後、安保で世間は騒然としていた頃。そんな枠の
外にいて戦争経験もない私でも、当時で三十年以上昔の作品か
ら戦争の悲惨さをひしひしと感じました。

無意味な死なのか、現実なのか。それから第二次大戦、朝鮮戦
争、ベトナム、イラク・・・・・何時になったら“戦争”とい
う言葉が過去のものになるのでしょう。

やっぱり恋愛映画を観ていた方が楽しいのかな。

子供の頃親と武蔵野館に行き、２人掛けのシートを目にする。
親に聞いたが答えは忘れた。そんな時代に「ラブ・シート」な
るものがあったようだ。映画はディズニーだったと思う。

陽のあたる場所　1964/10/13（東急名画座）
A Place in the Sun
1951／米／ジョージ・スティーヴンス
☆モンゴメリー・クリフト☆エリザベス・テイラー☆シェリー・ウィンタース

じゃまになった女を殺してしまう、毎日のように“ニュースねた”
になるお話。ストーリーはとても単純なのに何故か忘れられない作
品。

可愛いウインタース、美女テイラーの印象が薄く、終始暗い顔をし
た青年クリフトの顔ばかりを思い出してしまう。

それだけ彼の演技が素晴らしかったのだと思う。

最近では邪魔になった（邪魔にならなくても）旦那や彼を殺す事件
も多い、おまけに保険がらみだったりして。

か弱いオトコはくれぐれも注意しましょう。

東急名画座のあった渋谷パンテオンもなくなってしまいました。子
供の頃にプラネタリウムを見て大スクリーンに感激。その後も星座
には強くありませんが。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（fou）