映画うらしまタイムトリップ M (03/08/25・08/29) |
情婦マノン 1962/10/20(渋谷松竹)
Manon
1948/仏/アンリ・ジョルジュ・クルーゾー
ミシェル・オークレール☆セシル・オーブリー
砂漠の中を死んだマノンを抱えて彷徨い、マノンを砂の中に埋め
ながら
「永遠に俺一人だけのマノンになった」
何度も惑わされ、裏切られそれでも諦めきれなかった主人公。
マノンを埋めた砂の上に折り重なるように息絶える。
(主人公だけが助けられ生きていたような、あいまいな記憶もあ
るのですが)
あまりにも有名なこのシーンが強く心に焼きつき、悲惨のはずが、
何故か美しいラストシーンとして記憶に残っています。
ここまで愛せる人がいたら、そう考えてから何十年経つのだろう。
いまだに儚い夢のままです。
セシル・オーブリーのマノンは小悪魔的で可愛かったと記憶して
いる。
アラビアのロレンス 1963/4/9(有楽座)
Lawrence of Arabia
1962/英/デイヴィッド・リーン
ピーター・オトゥール☆アレック・ギネス☆アンソニー・クイン
バイクの疾走、転倒、ロレンスの死。
そして掏られるマッチ、炎がアップされ、吹き消されると夕日の
映える広大な砂漠。
忘れられないファースト・シーン。
これだけで、うなってしまった。
うろ覚えの記憶、炎を吹き消すシーンはこの作品を象徴している
ような気がする。
そして全編オトゥールの青い瞳(男に言うのはおかしいのですが)
が印象的だった。
ファースト・シーンだけもう一度観たい。
(fou)