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解説: データベースアプリケーションの開発においても、C++Builder はずいぶん楽ができます。設計時のプロパティ設定で、実行時どのように動くのか分かるため、実際の動きを確認しながら、設計が進められるからです。 しかし、実行中にプロパティ設定を変える、などでは、やはりコードで記述しなければなりません。単純に代入するようなプロパティなら問題ないのですが、どのように記述したらよいのか分からないことも多いです。 そうしたコードのひとつとして、[項目の設定] から DisplayFormat プロパティに表示用の形式をコードで代入してみます。 使用例: 例では、Button1 をクリックすると DBEdit1 の数字に 3 桁カンマが表示されるようになります。 準備としては、Table, DataSource, DBEdit, DBNavigator, Button を適当に配置します。 プロパティの設定は以下のようにします。 Table1 の DatabaseName を BCDEMOS。TableName プロパティに country.db。 DataSource1 の DataSet は Table1。DBEdit1 の DataField は Population。 DBNavigator1 の DataSource は DataSource1。 設定が済んだら、Table1 の Active を true にして DBEdit1 とのつながりを確認しておきます。 アプリケーションを起動して、DBNavigator1 のボタンでデータ間を移動してみてください。 DBEdit1 の数字が変われば、動きとしては ok です。 Button1 の OnClick でこの数字の表示形式を変更しています。 //------------------------------------------------------------------- void __fastcall TForm1::Button1Click(TObject *Sender) { // DisplayFormat プロパティは、数値型項目の表示形式を示します // (# は桁プレースホルダ)。 dynamic_cast<TFloatField*>(Table1->FieldByName("Population")) ->DisplayFormat = "###,###,###"; } //------------------------------------------------------------------- |