
2013年4月22日午前5時25分頃、自宅の部屋の壁掛け時計が少し遅れているのに気づき、これを外して電池交換して、再び壁にセットしようとした。そのときに机のローラ付椅子の上に立って壁にかけようとしたところローラーがすっとんで倒れてしまいました。壁掛け時計の真下に荷物の棚があって体がやや斜め前のめりでセットしようとしたのと、ローラーがちょうどすべりやすい配置になっていたんでしょうね。
  椅子は左後ろの液晶テレビの前に停車して、らはどの方向に倒れたのか瞬間で覚えてませんが、骨折の具合から考えて、左腰および左胸を下にして前のめりで倒れたと思います。
  倒れた瞬間から30秒くらいジーンとしたシビレがあって、しばらくこれがおさまるのを待って立ち上がりました。
  見ると荷物の棚(本棚のような棚)が倒れているのでこれを起こそうとしたのですが、ビクともしません。
  それでしばらくすると、立てなくなって座り込みました。
  ここからが、大変で立てないんです。左足が痛い。
  それで、ただの打撲と考えて立てるようになるのを待ってました。
  けど、30分くらいしてもだめで、内線電話で母親に電話を掛けましたが、母親は電話に出てくれなくてかわりに部屋に飛んできました。
  それで、弟夫婦に緊急で電話をかけてきてもらい、隠岐病院にも電話をかけて、病院まで連れて行ってもらいました。
  救急車も考えましたが、外傷がなく、ただの打撲だと思って、救急車を呼ぶと叱られると思って呼びませんでした。けど、この判断はあまくって、歩けない事事態異常なのだから呼んだ方がよかったようです。
  しかも、一番最初に立ち上がる前に!

嬉しい事に入院給付金が明治安田生命からありました。(^_^)
  これは、会社に勤めていた頃、明治生命の山口さんがしつこく生命保険にいれさせてそこにオプションとして入院給付金があったのです。もっともこれは20年以上前の十二指腸潰瘍で2週間と3週間の入院があって知っていましたけど。ただ、生命保険については、らが死んでから受け取るものですから受け取る人がいないので解約しました。ただ、入院給付金だけはオプションとして残しておきました。
  条件は5日以上入院に対して1日5000円で、120日分までだそうです。今回は災害入院給付金になって30日以上のため、お医者さんの証明書が必要になりました。この証明書が退院した最初の隠岐病院営業日に受付で請求したのですが、2週間くらいかかってしまいました。
  それを隠岐に明治生命がないものだから、自分で明治生命に送って、明治生命に届いたと思われる日から第5営業日くらいに指定口座に振り込まれました。62日間ですので29万円になり、治療費を超してます。(^_^)
  とすると、税金がかかるのではないかと思ってインターネットを調べるとこの場合は所得税の対象外だそうです。ただ、医療費よりも大きな金額になってますので、確定申告の医療費控除が受けることができません。
  まっ、入院給付金については得したように見えるのですが、年間26000円くらい振り込んでますので10年くらい達つと元が取れるので生命保険会社が得くするように設定されてますね。ただ、これを収めてないと大きな入院したときの生活費が大変なので加入しといた方がいいかどうかは人それぞれでしょう。
  

お世話になった尿器です。これで尿が1000mlくらい入ります。らの場合、1回200〜400ml出ますので2回分くらいためれる感じです。男性用です。オムツのときはオムツをはがして股の下におけばいいですが、パンツのときはパンツをひざくらいまで下ろさないとダメです。股の下に置いたときに水平になる必要があって、パンツが邪魔するんです。
  初期は、体を起こせない関係でこの尿器が見えなくて看護婦さんにオムツをはがしてもらって、オチンチンを青の穴に入れてもらい、うまく入っているか確認してもらってから排尿してました。
  ナースコールでの排尿は最初の数日くらいで、オムツをはがしてで自分でセットする排尿は3週間くらい。パンツを下ろしての排尿は5週間くらい続きました。
  尿器という便利グッズがあったから、トイレに行かずに(つまり左足を地面に着かずすむ)治療できたのです。
  これを発明した人に感謝します。ありがとう。
  とにかく、お世話になりました。
上記写真は、骨折当日撮影した写真で、主治医が説明でくれた写真です。骨盤輪が左右対称になってなくてL側の足との接続部分がボールペンで丸く囲っていると思いますが、内側に曲がってます。これがさらに内側に曲がると命がけの手術が必要になるそうです。病名は左寛骨臼骨折になります。
治療は、62日間入院しました。まず、いきなり病室に連れていかれ、オムツ姿にされ、着ていたものはすべて取られてしまいました。(パンツ、シャツ、靴、すべて身につけたもので残ったのはメガネくらいであとは病院が用意したオムツとパジャマ(上だけ)です。下のパジャマは少しでも腰に刺激をあたえると痛みが走って悲鳴をあげますので、はけないのです。
  あおむけで寝かされ、おしっこしたければ、ナースコールして尿器をあててもらって(チンチン丸見え)やるしかありません。また、ウンコは最初便器を腰の下においてやろうとしましたが、腰を浮かすことが難しくなかなか出ない問題もあってオムツにする事にしました。
  ベット上絶対安静なのです。
  薬は、最初ウンコが3日間くらい出ない問題があって、下剤2錠(バリューム検査のときに飲むやつ)のみで、あとはいっさい薬無しです。
  熱は微熱があったのですが、37度くらいで、どうも骨折するとそのくらいの熱があるそうです。
  布切れ1枚でも足に当たると悲鳴を上げてましたので、ひどかったです。
  また、左足は地面に着くことは当然ダメで、ベットの壁に足をつけて介護ベットで起き上がるのも禁止されました。
  そういう生活が4週間くらい続いたのですが、5月17日(26日目)にようやくお風呂に入れてもらいました。それまでは、オシリやオチンチンの洗浄をやってもらって頭や体は看護婦さんにベットで洗ってもらうミジメな生活です。だから、26日目にお風呂に入れてもらったのは恥ずかしいけど、うれしかったです。
  けど、その日に病室を変わるように言われたのです。理由は病室がいっぱいで移動して欲しい内容だったのですが、移動したらそこは亜急性期病棟と言って保険の点数の関係で一般病棟には入院出来ないのだと説明がありました。つまり、長期入院する事は現在の医療制度では出来ないです。ただ、らのように入院しておけば回復できる人とか自宅療養がやばい人はこちらにうつる必要があるとの紙切れを1枚もらいました。
  その病室、かなりひどくて、タン吸入が必要な患者が2名いて、命がやばい患者を入れる病室だと気づきました。実際、その2名のうち、一人は6月2日に病気の急変があったらしく、家族が緊急で呼ばれて個室に移動させられました。その後、どうなったかは知りませんが満室だった個室をのぞくと空いている部屋があったので、亡くなられたのだと思います。その患者にはその後会っていません。同室の2人ともナースコールも出来ない、また自分の意思を声に出すことが出来ないくらい悪化してたので末期だと思います。で、新しい病室に移ってからは、リハビリもして徐々に回復して、お風呂を看護婦1人付き添いのシャワー浴まで回復して、松葉杖で歩けるようになったので6月22日(62日目)に退院しました。
  松葉杖が取れたのは、7月19日(89日目)でやーや歩ける程度にはなりました。

診察結果は、かなり厳しいものがありました。X線レントゲンだけですが、左胸が3本変形してるのと左足と腰をつなぐ腰の方の骨の皿状の骨が骨折してると診断されました。しかもいきなり「大手術になります」と宣言されたのです。
  で、話を聞くと隠岐病院では当然手術できなくて、「大阪ですか?」と聞いたのですが、大阪でもムリで東京になると言われました。骨折場所がまずくて毛細血管が集まる場所でちょっとした事でml単位の出血で命の保障もできない状態みたいです。
  それで「おすすめはないですか?」と聞いたら、入院して自然治癒をする方法があるそうです。
  つまり、人間の骨は1年も達つと全ての細胞が置き換わるそうで、頭蓋骨なんかも全て細胞が置き換わるそうでそれで治す方法があるそうです。それで、この痛さで東京に行くのはとても無理なんでそっちを選択しました。
  ただ、自然治癒の場合、曲がった骨はそのままでもとには戻らないそうです。
  胸の骨は、別に折れてもいいらしく、肺呼吸に影響するとまずいですが、軟骨なので自然に治るそうです。
  ただ、らの場合は腰の骨も折れている問題があって、胸付近で体を曲げれないので治療にかなり影響しました。
  つまり、あお向けで寝て、足の先から頭までまっすぐしておかないとだめ。セキがしにくい。
  体を起こすのは、介護ベットの力のみです。

治療費は下記の通り、翌年4月24日までに支払った金額は16万7129円になります。
  これは恥ずかしい話なのですが、前年度の年収が約100万あるのですが、そのうち約50万が課税対象で基礎控除、扶養控除、社会保険料控除が合計200万くらいあって控除の方が大きすぎて所得税課税対象にならないです。つまり貧乏人として判断されて、国民保険が3割なのですが、月あたりの個人負担金額が3万5400円に制限されるのです。かつ、保険外の食事代も1食260円が210円の負担ですまされるルールがあるんです。そのため、一般の年収の方なら30万くらいの医療費負担になるところ、17万円を切る金額ですみました。
  なお、一般の方は1ヶ月あたりの自己負担限度額=80100+(総医療費-26700円)×1%
    上位所得者は1ヶ月あたりの自己負担限度額=150000+(総医療費-500000円)×1%
    上位所得者とは、標準報酬月額53万円以上だそうです。
  生活保護世帯とか、確定申告のときの医療費控除は計算にしてません。
  
  4月分
  保険 263040->35400   3割負担なら78912円のところ35400円になります。
  食事        5460    1食210円で計算
  保険外      1587   オムツ代、パジャマ代
  合計       42447円
  
  5月分前半
  保険 330190->35400   3割負担なら99057円のところ
  食事         9450
  保険外       2460
  合計        47310円
  
  5月分後半
  保険 348560->   0    3割負担なら104568円のところ
  食事        10080
  保険外       1264
  合計        11344円
  
  6月分前半
  保険 327850->35400   3割負担なら98355円のところ
  食事         9450
  保険外       1185
  合計        46035円
  
  6月分後半
  保険 152530->   0    3割負担なら45759円のところ
  食事        4200
  保険外       553
  合計        4753円
  
  7月分通院1回目
  保険 6180->1850
  松葉杖     2940     レンタルしてますので、返すと全額戻ってきます。
  合計       4790円
  
  7月分通院2回目
  保険 15910->4770
  合計       4770円
  
  診断書 5250円
  
  8月分通院
  保険 3310-> 990円
  松葉杖返却-2940円
  合計     -1950円
  
  11月分通院
  保険 3310->990円
  合計      990円
  
  翌年4月分通院(診療終了)
  保険 4920->1480円
  合計      1480円
  
  合計 167129円

この椅子からこの床に転落しました。
4月分領収書
翌日撮影したCT画像の拡大図です。斜め上にあるCT画像を部分拡大したもので、左右が逆の部分図です。お医者さんがボールペンで黒く書き込みをいれてますが、数箇所で骨折が認められます。つまりX線ではわからないのですが、骨折は1箇所ではないという話です。なお、CTは放射線を使いますのでそう何回も撮影できないのとコンピュータ処理してあらゆる方向から見れるように画像加工しています。なお、斜め上のCT画像には、らのオチンチンらしきものがうつってますが、これはこのときはオムツをしておりオチンチンは上向きだったはずで、コンピュータで処理すると男性の場合、こういう下向きに描かれると思いますし、投影図ですのでワイセツにはならないと思います。
翌日撮影のCT画像
