ストーブリーグ

シーズンオフになるとにわかに熱を帯びてくるストーブリーグ。各チーム、来シーズンのペナント奪取に向けての戦力の補強、立て直しにいそしむ。今オフの注目はFA組。制度変更にともなって、移籍も活発になりそうだ。投手では、ジャイアンツの上原、ベイスターズの三浦、ドラゴンズの川上など。野手ではドラゴンズの中村紀、ベイスターズの相川、タイガースの野口の動向が注目される。ドラフトは不作の年。1位指名をはずした球団は、相当の痛手になるだろう。岡田監督から真弓監督に交代し、守備を軸とするチームスタイルを継承されることになったタイガースでは、ドラフトでの外野手、左腕投手の補強、FAでの先発投手の獲得がメインになりそうだ。

[ドラフト | FA | 外国人選手 | トレード | 退団選手 | コーチ陣]

ドラフト(新人選手選択会議)
2008年ドラフトは以前の分離方式ではなく一括方式がとられる。1巡目の指名方式は、入札抽選方式が採られ、12球団が一斉に獲得希望選手を指名し、重複した場合はクジによって交渉権獲得球団を決定する。2巡目以降は折り返しウエーバー方式が採用され、下位球団が優先して交渉権を獲得することができる。
今ドラフトの注目選手は、メジャー希望の社会人No.1投手、田澤純一(新日本石油ENEOS)、大学進学と思われていた大田泰示(東海大相模高)、大学生外野手の岩本貴裕(亜大)、松本啓二朗(早大)であろう。また、2年前のドラフトで入団拒否した、木村雄太(東京ガス)や長野久義(ホンダ)も注目である。
タイガースは、ポスト金本として外野手を補強ポイントとしており、1順目で松本啓二朗を指名したものの、横浜ベイスターズの横槍が入り競合。抽選をはずした。また、はずれ1位の選択でも藤原紘通投手(NTT西日本)を楽天イーグルスと競合し、再び抽選をはずすという不運に見舞われた。
ドラフト不作の年に、1位抽選を2度はずし、今回のドラフトは完全な失敗に終わった。

D1 : 蕭一傑投手(奈良産大) 22歳 右投右打
19
D2 : 柴田講平外野手(国際武道大) 22歳 左投左打
2
D3 : 上本博紀内野手(早大) 22歳 右投右打
4
D4 : 西村憲投手(九産大) 21歳 右投右打
43
育成 : 野原祐也外野手(北信越BC・富山) 23歳 右投左打
123
育成 : 吉岡興志投手(常磐大) 22歳 右投右打
124
育成 : 藤井宏政内野手(加古川北高) 18歳 右投右打
125

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FA(FreeAgent)
FA・フリーエージェント、特定の資格を得た選手がどの球団とも契約を結ぶことができる制度。今オフから、移籍活性化を目指し、移籍に伴い旧所属球団に支払う補償金を大幅減額し、各球団内での年俸順位が11位以下の選手には金銭、人的ともに補償がが不要となった。また、取得期間が1年短い国内FAの権利も採用された。
2008年のFA宣言選手は7人。すべて、セ・リーグの選手で占められた。投手では、上原浩治投手(ジャイアンツ)がMLBオリオールズへ、川上憲伸投手(ドラゴンズ)がMLBブレーブスへ、高橋建投手(カープ)はMLBブルージェイズ(マイナー契約)となった。野手では中村紀洋内野手(ドラゴンズ)がパ・リーグの楽天ゴールデンイーグルスへ、相川亮二捕手(ベイスターズ)がヤクルトスワローズへ移籍。2選手の流出を招いた、ドラゴンズは戦力的に厳しい戦いを迫られそうだ。また、タイガースが獲得を目指していた三浦大輔投手(ベイスターズ)は宣言後残留となった。

タイガースからは、野口が試合出場機会を求め、横浜ベイスターズへ移籍。今オフには矢野がヒジの手術を受け、手薄になる捕手。若手の奮起に期待したい。

-宣言後移籍-
野口寿浩捕手 1971/6/24生-37歳 右投右打
習志野高-ヤクルト(1989年 ドラフト外)-日本ハム(1998年途中)-阪神(2003年)
打率.191 本塁打1 打点9 試合数55 (通算 打率.250 本塁打42 打点269 試合数892)

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外国人選手

新加入選手

-投手-
ジェン・カイウン投手 1988/7/26生-20歳 右投右打
南英商工-文化大学-阪神(2009年)
-勝 -敗 -S 防御率- 試合数- (通算 -勝 -敗 -S 防御率- 試合数-)

-外野手-
ケビン・メンチ外野手 1978/1/7生-30歳 右投右打
デラウエア大-レンジャース(1999年 ドラフト4位)-ブルワーズ-レンジャース-ブルワーズ-ブルージェイズ-阪神(2009年)
打率- 本塁打- 打点- 試合数- (通算 打率.269 本塁打89 打点330 試合数702)

退団選手

-投手-
ライアン・ボーグルソン投手 1977/7/22生-31歳 右投右打
オクトララ高-カッツタウン州立大-ジャイアンツ(1998年 ドラフト5位)-パイレーツ(2001年)-阪神(2007年)
3勝 4敗 0S 防御率3.99 試合数12 (通算 10勝 10敗 0S 防御率4.08 試合数32)
オリックス・バファローズと契約

-外野手-
ルー・フォード外野手 1976/8/12生-32歳 右投右打
ポートネチェスグローブス高-ダラス・バプティスト大-レッドソックス(1998年 ドラフト12位)-ツインズ-阪神(2008年)
打率.225 本塁打3 打点11 試合数47 (通算 打率.225 本塁打3 打点11 試合数47)

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トレード
タイガースの補強ポイントである先発投手をマリーンズとの1対1の交換トレードで獲得

-IN-
久保康友投手 1980/8/6生-28歳 右投右打
関大一高-松下電器-ロッテ(2004年 ドラフト自由枠)
4勝 7敗 0S 防御率4.95 試合数33 (通算 30勝 31敗 0S 防御率4.19 試合数96)
最優秀新人'05

-OUT-
橋本健太郎投手 1980/4/28生-28歳 右投右打
久御山高-東北福祉大-日本新薬-阪神(2004年 ドラフト4位)
0勝 0敗 0S 防御率5.54 試合数10 (通算 6勝 4敗 1S 防御率3.73 試合数109)

故障者を育成選手に契約変更

-CHANGE-
辻本賢人投手 1989/1/6生-19歳 右投右打
マタデーハイスクール-阪神(2004年 ドラフト8位)
-勝 -敗 -S 防御率- 試合数- (公式戦出場機会なし)

森田一成内野手 1989/8/4生-19歳 右投左打
関西高-阪神(2007年 ドラフト3位)
打率- 本塁打- 打点- 試合数- (公式戦出場機会なし)

トライアウトから育成選手として契約

-IN-
木興拓哉投手 1986/9/21生-22歳 左投両打
北海道栄高-千葉ロッテ(2004年 ドラフト6位)
-勝 -敗 -S 防御率- 試合数- (公式戦出場機会なし)

中村泰広投手 1978/9/19生-30歳 左投左打
奈良・郡山高-慶應大-IBM野洲-阪神(2002年 ドラフト4位)-北海道日本ハム(2008年)
-勝 -敗 -S 防御率- 試合数- (通算 3勝 2敗 0S 防御率4.22 試合数29)

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退団選手

-投手-
伊代野貴照投手 1980/10/29生-28歳 右投右打
沼津学園高-ローソン-阪神(2002年 ドラフト10位)
-勝 -敗 -S 防御率- 試合数- (通算 1勝 1敗 0S 防御率7.04 試合数10)
自由契約

正田樹投手 1981/11/3生-27歳 左投左打
桐生第一高-日本ハム(1999年 ドラフト1位)-阪神(2007年途中)
-勝 -敗 -S 防御率- 試合数- (通算 24勝 37敗 0S 防御率4.87 試合数84)
最優秀新人'02
自由契約

-外野手-
山田真介外野手 1979/6/15生-29歳 右投右打
上宮高-読売(1997年 ドラフト3位)-広島(2006年途中)-阪神(2007年途中)
打率- 本塁打- 打点- 試合数- (通算 打率.226 本塁打1 打点5 試合数75)
自由契約

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2009年タイガースコーチ陣
来期タイガーススタッフは以下のとおり。

一軍 : 監督 真弓明信 □ 二軍 : 監督 平田勝男
ヘッドコーチ 木戸克彦 投手コーチ 中西清起
野手チーフコーチ 岡義朗 △ 投手コーチ 星野伸之
投手コーチ 久保康生 打撃コーチ 八木裕 □
投手コーチ 山口高志 □ 打撃コーチ 町田公二郎
打撃コーチ 和田豊 守備走塁コーチ 立石充男
守備走塁コーチ 中村豊 守備走塁コーチ 筒井壮
守備走塁コーチ 山脇光治 バッテリーコーチ 嶋田宗彦
守備走塁コーチ 久慈照嘉 □ トレーニングコーチ 続木敏之
バッテリーコーチ 吉田康夫 育成コーチ 遠山奨志
トレーニングコーチ 伊藤敦規 育成コーチ 加藤安雄
トレーニングコーチ補佐 海老野貴勇 □
△は移籍、□は復帰

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Last modified on 09/4/30