ストーブリーグ

シーズンオフになるとにわかに熱を帯びてくるストーブリーグ。各チーム、来シーズンのペナント奪取に向けての戦力の補強、立て直しにいそしむ。今オフの注目はドラフトであろう。ハンカチ世代の大学BIG3に注目が集まる。大石(早大)、斉藤(早大)、沢村(中央大)の3投手の指名を獲得できるかが鍵である。MLB出戻り組は、岩村、松井稼の両内野手の動向が注目される。また、ポスティングでのMLB移籍希望選手も複数になる模様で、こちらも注目したい。
タイガース補強のポイントは、投手である。それもセットアッパーの獲得が急務である。今シーズンは継投で試合を潰してしまうことが多く、85年以来の強力打線をもってしても優勝することができなかった。ここ数年続く不可解な補強に終止符を打ってもらいたい。

[ドラフト | FA | 外国人選手 | トレード | 退団選手 | コーチ陣]

ドラフト(新人選手選択会議)
2010年ドラフトの注目選手は、ハンカチ世代の大学BGI3、複数球団指名予定の大石達也投手(早大)、六大学史上6人目、30勝・300奪三振の斉藤佑樹投手(早大)、157km/h右腕、沢村拓一投手(中大)、はずれ1位候補は、福井優也投手(早大)、大野雄大投手(佛大)、榎田大樹投手(東ガス)あたりか。高校生では、山田哲人内野手(履正社高)、吉川大幾内野手(PL学園高)、一二三慎太投手(東海大相模高)あたりか。今回のドラフトは、1位指名候補の3人を外した場合、相当の痛手となりそうだ。
タイガースの補強ポイントは抑え投手、重複覚悟で大石を1位指名したものの、6球団競合し指名権はライオンズが獲得、今回も抽選連敗記録を絶つことができなかった。しかしながら、はずれ1位で榎田大樹投手(東ガス)を指名、さらに2位指名でジャイアンツ色の強い、一二三慎太投手(東海大相模高)の交渉権を獲得。今回は、高校生中心のドラフト指名となり、早急な投手力強化は見込めないが、5年後を見据え育成してほしいところ。
今回は、大学生BIG3の指名権を取れるかで左右されるドラフトであったが、沢村投手を巡るジャイアンツの囲い込み作戦は頂けない。この件で、沢村投手にヒールのイメージが着いてしまったのは否めない。

D1 : 榎田大樹投手(東京ガス) 24歳 左投左打
13
D2 : 一二三慎太投手(東海大相模高) 18歳 左投左打
36
D3 : 中谷将大捕手(福岡大大城東高) 17歳 右投右打
60
D4 : 岩本輝投手(南陽工高) 18歳 右投左打
59
D5 : 荒木郁也内野手(明治大) 22歳 右投左打
58
育成 : 阪口哲也内野手(市立和歌山高) 18歳 右投左打
122
育成 : 島本浩也投手(福知山成美高) 17歳 左投左打
126
育成 : 穴山真規内野手(箕面東高) 17歳 右投右打
127

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FA(FreeAgent)
FA・フリーエージェント、特定の資格を得た選手がどの球団とも契約を結ぶことができる制度。
2010年のFA宣言選手は11人。投手3人、野手8人の大量宣言となった。FA資格取得期間が短くなり、球団への保障も軽減、また、近年のMLBでの日本人投手の活躍もあってMLBへの移籍を望む投手や、中堅野手の宣言も増加しつつある。今後はFA移籍が活発化するであろう。今年の目玉は、内川聖一内野手(横浜ベイスターズ)、細川亨捕手(埼玉西武ライオンズ)の2人だろう。

タイガースからは、関本賢太郎内野手が宣言残留。城島健司捕手のヒザ手術の保険として、藤井彰人捕手(東北楽天イーグルス)を獲得。若手捕手の成長の芽を摘んでしまった。また、MLB移籍を希望していた小林宏之投手(千葉ロッテマリーンズ)を獲得。懸案だったセットアッパーの獲得で、投壊状態が回復しそうだ。しかしながら、小林宏のFA獲得による人的補償として、高濱のマリーンズ移籍が決定。遊撃を守れる選手はタイガースには少なく、ポスト鳥谷としての逸材だっただけに、大きな損失となるだろう。

-宣言後移籍-
小林宏之投手 1978/6/4生-32歳 右投右打
春日部共栄高-ロッテ(1996年 ドラフト4位)
3勝 3敗 29S 防御率2.21 試合数57 (通算 74勝 69敗 29S 防御率3.54 試合数328)

-人的補償-
高濱卓也内野手 1989/7/6生-21歳 右投左打
横浜高-阪神(2007年 高校生ドラフト1位)
打率- 本塁打- 打点- 試合数- (公式戦出場機会なし)

-宣言後移籍-
藤井彰人捕手 1976/6/18生-34歳 右投右打
近大付高-近畿大-近鉄(1998年 ドラフト2位)-楽天(2005年)
打率.222 本塁打0 打点2 試合数8 (通算 打率.239 本塁打6 打点116 試合数676)

-宣言後残留-
関本賢太郎内野手 1978/8/26生-32歳 右投右打
天理高-阪神(1996年 ドラフト2位)
打率.256 本塁打3 打点12 試合数79 (通算 打率.282 本塁打44 打点254 試合数907)

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外国人選手

新加入選手

-投手-
ロバート・ザラテ投手 1987/2/1生-23歳 左投左打
ウデ・セーザー・スメタ高-ブルージェイズ-群馬ダイヤモンドペガサス-阪神(2011年)
-勝 -敗 -S 防御率- 試合数- (通算 -勝 -敗 -S 防御率- 試合数-)

-内野手-
マルコス・ベキオナチ内野手 1986/8/7生-24歳 右投両打
ラス・カリフォルニアス高校-ヤンキース(2003年)-阪神(2011年)
打率- 本塁打- 打点- 試合数- (通算 打率- 本塁打- 打点- 試合数-)

退団選手

-投手-
ケイシー・フォッサム投手 1978/1/6生-32歳 左投左打
テキサスA&M大-レッドソックス(1999年 ドラフト1位)-ダイヤモンドバックス-デビルレイズ-タイガース-メッツ-阪神(2010年)
2勝 5敗 0S 防御率5.72 試合数12 (通算 2勝 5敗 0S 防御率5.72 試合数12)

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トレード
右の代打としてドラゴンズから新井弟を1対1の交換トレードで獲得

-IN-
新井良太内野手 1983/8/16生-27歳 右投右打
広陵高-駒沢大-中日(2005年 大・社ドラフト4位)
打率.153 本塁打1 打点2 試合数45 (通算 打率.191 本塁打1 打点4 試合数124)

-OUT-
水田圭介内野手 1980/11/4生-30歳 右投右打
大阪桐蔭高-プリンスホテル-西武(2000年 ドラフト7位)
打率- 本塁打- 打点- 試合数- (通算 打率.097 本塁打1 打点4 試合数130)

ベイスターズを自由契約になった中継ぎ左腕を獲得

-IN-
加藤康介投手 1978/7/2生-32歳 左投左打
清水商高-日本大-千葉ロッテ(2000年 ドラフト2位)-オリックス(2007年)-横浜(2009年)
0勝 2敗 0S 防御率7.81 試合数49 (通算 25勝 41敗 0S 防御率4.86 試合数176)

故障者を育成選手に契約変更

-CHANGE-
桟原将司投手 1982/8/21生-28歳 右投右打
大阪桐蔭高-新日鉄広畑-阪神(2003年 ドラフト4位)
0勝 1敗 0S 防御率6.43 試合数6 (通算 5勝 2敗 2S 防御率3.56 試合数123)

野手転向により育成選手に契約変更

-CHANGE-
黒田祐輔投手 1986/5/1生-24歳 右投右打
静岡高-駒大中退-シャンソン化粧品-阪神(2007年 大・社ドラフト4位)
-勝 -敗 -S 防御率- 試合数- (公式戦出場機会なし)

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退団選手

-投手-
金村暁投手 1976/4/19生-34歳 右投右打
仙台育英高-日本ハム(1994年 ドラフト1位)-阪神(2008年)
0勝 0敗 0S 防御率22.50 試合数1 (通算 89勝 81敗 2S 防御率3.89 試合数271)
最優秀防御率'98
自由契約、韓国・三星ライオンズと契約

金村大裕投手 1983/6/13生-27歳 右投右打
上宮高-大商大-阪神(2005年 ドラフト3位)
-勝 -敗 -S 防御率- 試合数- (通算 0勝 0敗 0S 防御率0.00 試合数1)
自由契約、韓国・SKワイバーンズと契約

-捕手-
矢野燿大捕手 1968/12/6生-42歳 右投右打
桜宮高-東北福祉大-中日(1991年 ドラフト2位)-阪神(1998年)
打率.222 本塁打0 打点1 試合数8 (通算 打率.274 本塁打112 打点570 試合数1669)
ベストナイン'03、'05、'06、ゴールデングラブ賞'03、'05
任意引退

-内野手-
大城祐二内野手 1985/10/7生-25歳 右投両打
沖縄水産高-TDK千曲川-阪神(2006年 ドラフト5位)
打率- 本塁打- 打点- 試合数- (公式戦出場機会なし)
自由契約、福岡ソフトバンクホークス育成選手

高橋光信内野手 1975/7/7生-35歳 右投右打
横浜高-国際武道大-中日(1997年 ドラフト6位)
打率.000 本塁打0 打点0 試合数7 (通算 打率.253 本塁打21 打点76 試合数398)
任意引退、阪神タイガーズ・二軍打撃コーチ

西谷尚徳内野手 1982/5/6生-28歳 右投左打
鷲宮高-明治大-東北楽天(2004年 ドラフト4位)-阪神(2010年)
打率- 本塁打- 打点- 試合数- (通算 打率.240 本塁打0 打点7 試合数16)
自由契約

-外野手-
庄田隆弘外野手 1979/11/9生-31歳 左投左打
智弁学園高-明治大-シダックス-阪神(2003年 ドラフト6位)
打率- 本塁打- 打点- 試合数- (通算 打率.286 本塁打1 打点5 試合数41)
自由契約

高橋勇丞外野手 1986/6/7生-24歳 右投右打
済美高-阪神(2004年 ドラフト7位)
打率- 本塁打- 打点- 試合数- (公式戦出場機会なし)
自由契約

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2011年タイガースコーチ陣
来期タイガーススタッフは以下のとおり。

一軍 : 監督 真弓明信 二軍 : 監督 吉竹春樹 □
ヘッドコーチ 木戸克彦 投手コーチ 中西清起
野手チーフコーチ 岡義朗 投手コーチ 藪恵一 △
投手コーチ 久保康生 打撃コーチ 八木裕
投手コーチ 山口高志 打撃コーチ 高橋光信
打撃コーチ 和田豊 守備走塁コーチ 風岡尚幸 △
打撃コーチ 片岡篤史 守備走塁コーチ 中村豊
守備走塁コーチ 山脇光治 バッテリーコーチ 嶋田宗彦
守備走塁コーチ 久慈照嘉 トレーニングコーチ 続木敏之
バッテリーコーチ 吉田康夫 育成チーフコーチ 立石充男
トレーニングコーチ 伊藤敦規 育成コーチ 永尾泰憲
トレーニングコーチ補佐 海老野貴勇 育成コーチ 遠山奨志
育成コーチ 筒井壮
△は移籍、□は復帰

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Last modified on 11/3/7