■ストーブリーグ シーズンオフになるとにわかに熱を帯びてくるストーブリーグ。各チーム、来シーズンのペナント奪取に向けての戦力の補強、立て直しにいそしむ。 今オフの注目はドラフトとFA、ポスティングである。FAは国内移籍組に注目が集まる。涌井、片岡のライオンズ勢と大竹(カープ)、中田賢(ドラゴンズ)がメイン。どの球団も先発投手が不足している上、中田賢はCランク選手のため補償がいらないこともあり争奪戦が激しくなりそうだ。ドラフトは不作の年、甲子園を沸かせた松井(桐光学園)、社会人即戦力投手の吉田(JR東日本)、大学生投手では、大瀬良(九州共立大)などに指名が集まりそうだ。ポスティングについては、2012年に制度が失効しており新制度の締結次第になるであろう。イーグルの田中が、ポスティングでのMLB移籍を希望している。 タイガースの補強ポイントは先発投手、主軸を打てる長距離打者、抑え投手に捕手と、ここ10年近くの補強戦略の欠如が現れている。球団はドラフト、FAでの即戦力の先発投手獲得を目指し、抑え投手については、韓国球界から呉昇桓の獲得を、長距離打者については、外国人選手で補強との考えのようだ。今ドラフトは不作であるため、先発投手より、かねてからの補強ポイントである捕手を優先させるべきと思われる。強打でスター性もあり、藤浪とバッテリーを組んでいた森(大阪桐蔭)の獲得に全力を挙げてほしい。 [ドラフト | FA | 外国人選手 | トレード | 退団選手 | コーチ陣]
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■ドラフト(新人選手選択会議) 2013年ドラフトの複数球団指名が予想される注目選手は3名。甲子園1試合22奪三振を記録した松井投手(桐光学園)、社会人No.1投手の吉田投手(JR東日本)、大学No.1投手の大瀬良投手(九州共立大)の3投手だろう。ついで、藤浪とバッテリーを組んでいた森捕手(大阪桐蔭)、石川投手(東京ガス)、柿田投手(日本生命)あたりか。今ドラフトは不作のため、競合を避ける球団も多そうだ。 タイガースの補強ポイントは即戦力投手と捕手である。球団内でも1位指名については大瀬良か森かで意見が分かれていたが、結局、大瀬良を指名し3球団競合の末、抽選を外した。また、再度の1位指名で、柿田を指名するも3球団競合の末、抽選を外した。再々1位指名で岩貞を指名し、2球団競合の末、交渉権を獲得。森についてはライオンズが単独1位指名し交渉権を獲得。今ドラフト1位以外では、素材重視の大型外野手と打撃重視の三塁手、強打の捕手、左腕投手を下位で2名と補強ポイントと合致するものの粒が小さく、また、森の1位指名を望んでいた大多数のタイガースファンにとって最悪のドラフトとなった。
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■FA(FreeAgent) FA・フリーエージェント、特定の資格を得た選手がどの球団とも契約を結ぶことができる制度。 2013年のFA宣言選手は8人。今年は投手4名、野手4名となった。今年の目玉は、涌井秀章投手(埼玉西武ライオンズ)、中田賢一投手(中日ドラゴンズ)、大竹寛投手(広島カープ)、片岡治大内野手(埼玉西武ライオンズ)の4人だろう。全選手が国内移籍を希望しており、各チームの戦力バランスが大きく変わる可能性がある。 タイガースからは、久保康友投手が宣言し、同一リーグの横浜DeNAベイスターズへ移籍。今シーズンは、チーム事情で先発から抑えに転向したことで成績を大きく落とした。首脳陣の起用法に不満があったのだろう。また、この移籍でベイスターズから、人的補償として鶴岡一成捕手を獲得した。 タイガースは、即戦力の先発投手として中田賢一投手、高齢化しつつある捕手を補強するため鶴岡慎也捕手の獲得を目指していたもののどちらも不調に終わり、先発投手を得るどころか失ってしまった。
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■外国人選手
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