平成5年6月24日(木)第2校時
指導者:寳迫 芳人
TOPページへ | ページの最後へ |
生命を大切にする心
ひよこが生まれた(『どうとく2 みんなたのしく』埼玉県版 東京書籍)
子どもたちは、普段から植物や昆虫、小動物に触れて生活をしている。
本学級の児童は、生き物への関心が高く、多の教科の学習活動を通して生き物を大切にしようとする心情が育ってきていると思われる、特に、生活科において「チャボと仲良しになろう」という学習活動を行ってきたが、この時、本校の飼育小屋で飼われているチャボに触れることができた。また、この学習期間中にチャボのひよこがかえるなど、本主題を学習する下地ができていると思われる。
本主題は、内容項目3-(2)「生命を大切にする心をもつ」ことをねらったものである。これは、生命のあるもの全てをかけがいのないものとして尊重し、大切にする児童を育てようとするものである。
本資料は、塚越たい子作「手の中のひよこ」から出展されたものである。
「鶏小屋をのぞいた弘が、一つだけ巣に残っていたたまごを発見する。かれは、自分でそのたまごを温める決心をして温めはじめる。間もなくひよこがかえり、ひろしはひよこを鶏小屋にもどす。」
というものである。
生命の大切さを知り、生き物を大切にしようとする心情を育てる。
過程 | 学習活動 (主な発問) |
予想される反応 | 指導上の留意点 | 備考・準備など |
導入 (5分) |
1.ひよこを見たときの気持ちや様子について発表する (1)ひよこをみたことがありますか (2)ひよこを見たとき、どんな様子でしたか |
・生活科で見た ・おじいちゃんのいえにいた ・鳴いていた ・ねてた |
・ひよこを見たときのことを思い出させる ・発言に相づちを打ちながら聞く |
|
展開 (30分) |
2.「ひよこが生まれた」を読んで話し合う (1)ひろし君は、巣の中に一つ残っていたたまごを見て、どんなことを思ったでしょうか (2)ひろし君が、胸の中にたまごを入れて、両手で包むようにして温めたのはなぜですか (3)ひろし君は、ひよこが生まれるまで、どのような気持ちでいたでしょう (4)生まれてきたひよこに、ひろし君はどんなことを思ったでしょうか |
・ひよこが中にいる ・ぼくが温めてあげる ・もうすぐ生まれる ・生まれてほしい ・お母さんの代わりをしてあげる ・ドキドキしていた ・がんばれ、もう一息だ ・生まれて良かった ・うれしい ・大きく育ってほしい ・元気でいてほしい |
・資料の題名を板書する ・教師が読む ・巣の絵を黒板にはる ・板書「ぼくが温めてあげよう」 ・ひろし君の絵をはる ・児童の意見を板書する ・ひよこをはる ・板書「生まれてきたひよこ」 ・児童の意見を板書する |
・巣の絵にたまごの絵をはる ・ひろし君の絵 ・ひよこの絵(ひろし君の絵の中に隠しておく) |
3.生き物の誕生を見た経験や、その時の気持ちについて話し合う (1)生き物が生まれたところを見てどう思いましたか |
・うれしかった ・かわいかった ・不思議だと思った |
・挙手が少なければ、思い出せるように話をする | ||
まとめ (10分) |
4.生き物を大切にすることについて、教師の話を聞く | ・生きているものは、生命を持ち、愛情を持って接することの大切さについて話す。 | ||
5.一人一人が、自分の考えをまとめる (1)ひろし君に手紙を書きましょう |
・量は少なくても良いが、自分の言葉で書かせるようにする | ・感想用紙 |
学級、学校内には、多くの生き物が飼育されており、今後の学習活動や学校生活で身近に触れることも多い。その際に、単に学習対象としてだけではなく、そこに生命を持つものであるという認識と、どれを大切にしようとする心情を持って接することができるようにしたい。
男子15名 女子11名 計26名
TOPページへ | ページの最初へ |