平成5年6月28日(月)第2校時
指導者:寳迫 芳人
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リズムにのって
第2学年では、学習指導要領の目的(2)にあるように「リズムの聴取と表現に重点を置いて、表現及び鑑賞の能力を育てる」ことになっている。リズム(拍子)は、音楽の性格を決定する重要な要素であり、リズム感がしっかりと身に付いていなければ、アンサンブルができないだけでなく、将来にわたる音楽環境に適応できなくなってしまうことも考えられる。そこで今回は、楽しくリズム感を養うために、体を動かしながらリズム感を身につけさせたいと考え、特徴的で体を動かし易い「三拍子」の曲を教材として学習活動を行うことにした。
2年1組の児童は、自主的に楽器を演奏し、自分の知っている曲の音を探して工夫して演奏したり、リズムに合わせて工夫して身体表現をしたりするなど、音やリズムを楽しむ態度を身につけていると考えられる。そこで、歌を歌いながら体で三拍子を表現するゲーム「三拍子イス取りゲーム」を行い、三拍子の感覚を身につけさせるようにし、鑑賞教材との拍子の違いによる雰囲気、感じ方の違いに気づかせるようにしたい。
主教材:「踊ろう楽しいポーレチケ」
小林幹浩作詞、シゲチンスキー作曲 ハ長調3/4拍子
副教材:「ポンポンピアノ」
小林純一作詞、ドイツ曲 ハ長調4/4拍子
鑑賞教材:「ラデツキー行進曲」ヨハン・シュトラウス(父)作曲2/4拍子
ポーランドの民謡「ポルカ・トランプランカ」から、シゲチンスキーが採譜し、編作曲したものであり、思わず踊り出してしまいそうな三拍子のリズムと軽やかなメロディーが、体を動かして三拍子を身につける教材として適していると判断した。今回は、三拍子イス取りゲームを行うことを通して、三拍子のリズム感を身につけさせたいと考える。
鍵盤ハーモニカの学習教材として、現在2年1組の児童が練習しているものである。今回は、導入で少し演奏させる。
はっきりとした二拍子の行進曲であり、有名な曲でもあるので耳慣れている曲である。今回は、三拍子の「踊ろう楽しいポーレチケ」と聴き比べ、拍子の違いによる雰囲気、感じ方の違いに気づかせるために鑑賞教材として選択した。
リズムにのって…1時間扱い(本時)
指導内容 | 学習活動 | 指導上の留意点 | 備考・準備など |
(1)楽器の演奏をする | ○鍵盤ハーモニカで「ポンポンピアノ」を演奏する ・三段目から練習する ・全体で通して演奏する |
・指使いに関する指導を行う ・指使いに気をつけて引けるようにする |
・机は後ろによせておく ・ショルダーキーボード ・キーボード |
(2)三拍子の歌を歌う | ○伴奏に合わせて「踊ろう楽しいポーレチケ」を歌う ・一番のみ二回練習する |
・元気良く、三拍子に気をつけて歌えるようにする ・できれば歌詞を見ないで歌う |
・キーボード |
(3)二拍子の曲を聴取する | ○雰囲気や感じ方の違いに注意しながら「ラデツキー行進曲」を聴く ・違いを発表させる ・拍子が違うことに気づかせる |
・二拍子と三拍子の雰囲気や感じ方の違いに気づかせる ・指名する ・子どもたちの発言から気づかせるようにしたい |
・CD、CDデッキ |
(4)三拍子のリズム感を身につける | ○三拍子イス取りゲームを行う 〈ルール〉 「踊ろう楽しいポーレチケ」を歌いながら、一拍目は手をたたき、二拍三拍目で前に進む。これを繰り返し、笛の合図でイスに座る。イスに座れなかった人は、外側のイスに座り、歌を歌いながら一拍目は手をたたき、二三拍目はひざをたたく。 ・三拍子を正確に身につけるようにさせる |
・ルールを説明し、簡単に板書する ・はじめはゆっくり。徐々に速くしていく ・三拍子ができているか注意する |
・キーボード、笛 |
(5)まとめ | ○三拍子のリズムが楽しく理解できたか確認する | ・けじめをつけるように注意する |
男子15名 女子11名 計26名
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