第2学年1組 算数科学習指導案

平成5年6月17日(木)第4校時
指導者:寳迫 芳人

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1.単元名

1000までの数

2.単元について

(1)主題設定の理由

 1年生での100までの数について学習してきたのを受けて、2年生ではさらに10000までの数について学習することになっている。そこで、児童の発達段階を考慮して、本単元で1000までの数について学習する。

(2)題材について

 4位数までの十進位取り記数法による、数の表し方及び数の大小、順序などについて知らせながら、数についての理解を深めさせることが主眼となる。
 十進位取り記数法は、私たちが日常的に使用しているもので、それぞれの位を単位とする数が10集まると次の位へ進み、10に満たない端数がその位の数字として表される。
 数を言い表す場合は、一〜九の基本数詞と十、百などの単位を表す言葉の組み合わせで言い表す。書き表す場合は、1〜9の数字と空位を表す0を用いて、その数字の位置によって位取りを表す。こうした十進構造や言い方、書き方の違いを理解させたい。そのため、10ずつ、100ずつまとめて数える具体的な操作活動を十分に行わせることが重要であると考える。また、数の構成、大小比較の方法や相対的な大きさ、数の順序、系列なども理解させたい。

(3)児童の実態

 1000という数は、言葉としては耳慣れていると考える。しかし、その数の感覚が理解されているとは言い難いのが実状である。そこで、今回の学習を通して、数の量的イメージを育てていきたいと考える。

3.単元の目標

  1. 1000までの数の唱え方、及び1000までの数字の読み方、書き方などについて理解する
  2. 十進位取り記数法による数の表し方、及び数の大小、順序などについて考察することを通して、その良さに気づくとともに、整数について理解を深める
  3. 数の相対的大きさについて理解する
  4. 次のような加法・減法の計算を通して、数の構成についてその理解を深める
  5. 不等号・等号の意味を理解し、数量の大小、相等関係を表すのに、不等号・等号を用いることができるようにするとともに、1つの数を他の数と関連づけて見る能力を伸ばす

4.学習指導計画(10時間扱い)

  1. 4位数までの数の読み方、かきかた、順序(1.数の表し方)…5時間(本時1/5)
  2. 4位数までの数の加法・減法(2.なん十、なん百の計算)…3時間
  3. 数量の大小、相等関係と式(3.大きさのあらわしかた)…1時間
  4. まとめ(4.まとめ)…1時間

5.本時の学習(1/10)

(1)目標

  1. たくさんの数を数えるとき、わかりやすく工夫する
  2. 10ずつ、100ずつまとめると数えやすいことを理解する
  3. 1000までの数の言い表し方を理解する

(2)展開

過程 学習活動 指導上の留意点 備考・準備など
導入
(5分)
○1G札を数える
・各班に札を配る
・机を班の形にする
・教科書は机の中
・姿勢を正し、授業に集中させる
・1G札
→4cm×8cm
1班…220枚
2班…236枚
3班…214枚
4班…197枚
5班…205枚
教師用…10枚
展開
(35分)
○1G札の束を数える
・数え方を班で考える
・数え方が決まったら数える
・数え終わったら班ごとに先生に報告する
・話し合いができているか気を配りながら机間指導をする
・数え終わった班には、どのように数えたか聞く
・10のまとまりができた班には、輪ゴムで止めるとよいことを教える
・輪ゴム
○各班の数えた結果を発表する
・どのようにして数えたか、班の代表の人、発表してください
A1. 1から順に数える
A2. 10の束で数える
A3. 10の束で100の束をつくって数える
A4. その他
※5や50を単位にできるが、十進の考え方からすると結局10や100になる
・1から順に数えると、大変で間違いやすいことを理解させる
・A2.のやり方でも、10の束が多すぎると間違いやすくなることを確認する
・A3.のやり方になるようにする
・枚数と数の唱え方を理解させる
 
○各班の束をA3.の方法で数え直す
・100の束、10の束と順に数え、最後に残ったものを1の位とする
・各班に輪ゴムを配る
・100の束がいくつで何百、10の束がいくつで何十、バラが一の位となることを確認する
・唱え方についても確認する
・輪ゴム
・10の束の紙
・100の束の紙
まとめ
(5分)
○本時の学習をまとめる
・各班の枚数を唱えさせ、本日の学習の確認をする
○次回予告
・班の形のままでよいが、教師の話に集中させる  

6.備考

男子15名 女子11名 計26名

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