平成15年7月10日(木)第4校時
男子14名 女子14名 計28名
授業者:寳迫 芳人
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ネットワークコミュニケーション 〜思いやりの心で伝えよう〜
コンピュータスキルに関しては、総じて、ローマ字表を片手に、文字を拾いながらキーをたたいている状態の児童が多い。反面、家庭やクラブなどで普段からコンピュータに慣れ親しんでいる児童は、かなりのことができる状態にある。
ネットワークコミュニケーションについては、校内LANを使ったネットワークコミュニケーションの疑似体験を何度か行っている程度である。
本校の情報教育の指導計画は別紙の通りである。今回の活動は、情報教育の三本柱の一つ、「情報社会に参画する態度」を育成するための活動であり、ネットワークコミュニケーションのマナーについて扱うところである。
今回は、擬似的なネットワークコミュニケーションが体験できる「WinPopUp(ウインポップアップ)」というソフトウェア(以下ソフト)を使用して、学習活動を行う。このソフトは、Microsoft Windowsに標準でインストールされているものであり、コンピュータがWindowsのネットワークにつながっていることを体験的にテストするためのソフトである。2台以上のWindowsパソコンがあれば、それをつないで簡単に使用することができる。サーバを必要としないので、わずらわしい設定や管理の必要がなく、インターフェイスが電子メールを送るようなものになっているため、簡易的なコミュニケーションツールとしても利用可能である。
今回の学習は、今までの学習でも使ったことがある「WinPopUp」を使って、擬似的な電子メールのやり取りをするところから始める。コンピュータ室という一つの部屋の中で、友だち同士のコミュニケーションを行うことから、気軽で不用意なやり取りが見られると思われる。場合によっては、迷惑メールやいたずらメールのようなものを出す児童も出てくると考えられる。ここで、こうした迷惑なメールについて話し合い、電子メールなどのネットワークコミュニケーションをする上で気を付けなければならないことを考えさせる。こうしたことは、友だち同士での円滑なコミュニケーションをはかる練習にもなるが、情報社会に参画する態度として、将来的にも必要な力であると考える。
ネットワークコミュニケーションの方法を知り、ネットワークコミュニケーションの特徴から、気を付けなければならないことや情報機器の向こうにいる相手に配慮したネットワークコミュニケーションのマナーについて理解する。
情報教育におけるもっとも基礎的な事項は、「思いやりの心で伝える」ことであると考える。そこで、今回のような情報機器の向こう側にいる相手を意識した学習指導の方法を工夫している。
学習活動 | 指導上の留意点 | 準備・用具・その他 | 時 |
1.前回の学習をふり返る | ・WinPopUpの使い方をおさらいする | ・「WinPopUp」の使い方(配布済み) | 5 |
2.WinPopUpを起動する 3.ネットワークコミュニケーションの練習をする 4.ネットワークコミュニケーションでの問題について考える 5.ネットワークコミュニケーションにおける注意事項を確認する |
・起動に手間取っている児童を支援する ・コンピュータ名やメッセージの入力方法、メッセージの送信や受信メッセージの閲覧方法を忘れてしまった児童を支援する ・ネットワークコミュニケーションにおける問題行動を見逃さないようにする ・場合によっては、意図的に問題場面を演出する ・自分たちが体験したことをもとに考えさせる ・日常生活の中で電子メールのやり取りをしたことがある人には、その中で起きた問題点についても考えさせる ・画面の向こうに「人」がいることを確認し、思いやりの心で伝える必要があることについて話す ・電子メールのマナーについても確認する |
・キーボード表 ・ローマ字表 ・「電子メールのマナー」を配布する |
3 12 10 5 |
6.本時の授業をまとめる | ・感想用紙に、本時の授業の感想やこれからの生活で気を付けようと思うことなどをまとめさせる ・お互いの感想を聞き合う |
・感想用紙 | 5 |
情報教育指導計画(荒幡小学校5年生版)
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