平成14年1月23日(水)第5校時
授業者 寳迫 芳人
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おもりを当てたとき
本学級の児童は、活動的で、さまざまな実験・観察に意欲的に取り組む姿勢をもっている。児童が好きな体験的な活動を学習に取り入れて、論理的な思考力も育てていきたいと考えている。
この単元は、物理分野の単元である。重さと力の関係についての基本的なきまりごとを学ぶことを目的としている。重力に対する位置エネルギーが、運動エネルギーにかわって力を出すという一連の物理現象の基礎を扱う単元である。
教材観から、物理分野の学習は難しいというイメージを持たれやすい。しかし、理科的な現象の中でも、物理の分野の学習は具体性のある物で、これを体験的に学ぶことは、これから物理のことを深く学ぶ上でも、また、物理的知識を生活に生かす上でも重要な素地になると考える。今回は、重さの違うボールを転がして、それを自分で受け止めることで、重い物、速い物が力が強くなることを体験的に理解させたい。
・動くおもりが他の物を動かす現象から問題意識をもち、きまりを見つけることに進んで取り組もうとする
・動くおもりが他の物を動かす働きにかかわる条件を見つけ、調べた結果をもとに、動くおもりの働きについての規則性を見い出すことができる
・動くおもりが他の物を動かす働きを、実験方法を工夫しながら調べ、得られた結果を表などで的確に表現することができる
・動くおもりが他の物を動かすときの働きにかかわる要因やきまりがわかる
小単元 | 時数 | 学習内容 |
1.おもりの重さや速さと ものを動かす働き |
4 |
☆ボールが物を動かす働きが大きくなるのは、どんなときだろう ・予想をもとに、確かめるための方法を考える |
☆ボール(おもり)が物を動かす働きが大きくなるのは、どんなときか調べよう(本時) ・重さの違うボールを使って、衝撃を体験する |
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☆おもりの重さを変えると、当てられた物の動く距離は、変わるだろうか | ||
☆おもりの転がる速さを変えると、当てられた物の動く距離は変わるのだろうか | ||
2.おもりの働きで動く物 | 2 | ☆板を転がるおもり以外に、生活の場で見られる物と物との衝突の場面について、実験結果をもとに、考えてみよう |
☆おもりを物に当てたときの働きを利用して、おもちゃなどを作ってみよう | ||
3.まとめ | 1 |
☆まとめ ・「おもりを当てたとき」について、単元のまとめをする |
時間 | 学習活動 | 指導上の留意点 | 備考・準備・資料など |
5 |
1.前単元の学習内容について確認する ○ふりこをふったときの一往復の時間に関係があったのは ●ふりこの長さ 2.本時の学習内容について確認する ○今日は、重さや高さと力の強さの関係を調べます |
・ノートを開いて、前単元のまとめを確認する ・重いボールと軽いボールを落として、衝撃に違いがあることを考えさせる |
〈場所〉体育館 ・ノート ・バスケットボール ・ソフトドッジボール ・ビーチボール ・脚立 ・ダンボールのレール ・とび箱 ほか |
30 |
2.実験の方法について確認する 〈準備〉 ・バスケットボール ・ソフトドッジボール ・ビーチボール ※高いところと低いところの二つの場を用意する 〈実験の内容〉 (1)おもりの重さによって衝撃の強さがどう変化するか (2)おもりを転がす高さによって衝撃の強さがどう変化するか ○予想をワークシートに書いてみよう 〈実験〉 (1)は、高いところで3種類のボールで実験する ※おもりの重さを変えた実験 (2)は、バスケットボールで2つの場で実験する ※おもりを転がす高さを変えた実験 〈結果〉 ○実験の結果を発表してください. ●バスケットボールが一番衝撃が強かった ●高い方が衝撃が強かった |
・ワークシートを配り、実験の内容について確認する ・衝撃が大きくなるものを予想してワークシートに記入する ・班で協力して実験をすること ・お互いにゆずり合って全員が実験できるようにする ※保護者の方にも、お手伝い&参加をお願いする ・危険な行為がないか、場が安全かどうか注意する |
・ワークシート |
10 | 4.本時の学習のまとめ ○今日の学習でわかったことを書きましょう ・転がすおもりを重くすると、衝撃が強くなる ・おもりを高いところから転がすと、衝撃が強くなる ●各自ワークシートに書きこむ ○みんなに発表しましょう ※教師からの指名発言 |
・中央に集まって全員でまとめを行う ・自分なりの言葉でまとめさせる ・あらかじめ発表者を選んでおく |
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次時の 学習 |
・おもりの重さや高さと力の関係についてまとめる |
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