第5学年1組 体育科学習指導案

平成8年10月31日(木)第5校時
場所:体育館
指導者:寳迫 芳人

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1.単元名

跳び箱運動(回転系を中心にして)

2.運動の特性

(1)一般的特性

・できる飛び越し方をさらに上手にできるようにしたり、できそうな飛び越し方に挑戦したりして楽しむ運動である。

(2)児童から見た特性

・助走ーーふみきりーー空間ーー着地とリズミカルで楽しい運動である。
・目の前の障害物を自分の力で飛び越すことが快感であったり、飛び越すことに達成感を味わうことのできる運動である。
・技がダイナミックで、できたときの達成感が大きい反面、恐怖心も大きい。子どもたちから恐怖心を取り除くためにも、段階や技のスモールステップを十分にふまえた練習が必要になってくる運動である。

3.児童の実態

 本学級の児童は活発で、体を動かすことの好きな子が多い。
 体育に関する意識は以下のアンケートの通りである。

《アンケート結果》実施:1996.10.30

(1)体育の授業は好きですか

男子 女子 男子 女子
好き 12 11 23 どちらかといえば嫌い 1 1 2
どちらかといえば好き 5 5 10 嫌い 0 0 0

(2)体育の授業で授業で、どの領域が好きですか

男子 女子 男子 女子
器械運動 11 14 25 表現運動 5 5 10
水泳 13 12 25 陸上運動 9 8 17
ボール運動 18 7 25 体操 4 3 7

(3)器械運動の中で好きな運動は何ですか

男子 女子 男子 女子
跳び箱 16 14 30 マット 10 15 25
鉄棒 4 11 15

(4)跳び箱運動は好きですか

男子 女子 男子 女子
好き 11 12 23 どちらかといえば嫌い 1 0 1
どちらかといえば好き 5 5 10 嫌い 1 0 1


4.教師の指導観

☆ 一人一人の意欲を高めるために ☆

(1)スモールステップ式の学習カードの活用を図る

・技ができるようになるまでの段階を細かくすることによって、自分に合った課題を持つことができる。また、できるようになるための見通しがつき、意欲的に取り組むことができる。

(2)めあて2の技を絞って取り組ませる

・回転系の技に絞ることによって、技の理解度(技そのものの理解、技の練習の見通しの理解、技の達成度の理解)を高めグループ学習の活性化を図ることができる。

(3)グループ学習での教え合いを取り入れる

・教え合い、励まし合うことにより仲間意識が育ち、意欲が高まる。
・異質グループでやる場面と能力別・目標別でやる場面を有効に活用し、互いの演技を見て参考にしたり、アドバイスしてもらったりすることによって、意欲や技能も高まる。

 どの児童にも跳び箱運動の楽しさを味わわせるためには、「今できる技で跳び箱を飛び越して楽しむ」場面と「新しい技に挑戦し、自己のめあて達成に向かって練習する」場面をつくる必要がある。一人一人が自分の能力に適しためあてを持ち、その達成のために努力する学習を展開させたい。
 回転系の技を練習していく課程では、自己の課題を達成していこうとする向上心を養わせ、課題達成の喜びを味わわせたい。体力面では、バランス感覚、逆さ感覚、回転感覚など全身の調整力を身につけさせたい。
 さらに、グループ内での教え合い、励まし合いなどの活動を通して、お互いを高め合い、豊かな人間関係を育てたい。

5.単元の目標

(1)関心・意欲・態度

・目的観を持って意欲的に跳び箱運動に取り組み、楽しむことができる

(2)思考・判断

・友達と協力し合い、教え合い、励まし合いながら学習を進めることができる

(3)技能

・自分の能力に適しためあてを見つけ、できる技能を伸ばしたり、回転系の技ができるようにする

(4)健康・安全

・運動用具や練習場所の安全に注意させ、けがのないように学習できるようにする

6.単元の計画(9時間扱い)

7.本時の学習指導(本時6/9時)

(1)本時のねらい

(2)本時の展開

段階 学習活動 指導上の留意点 準備 時間
導入 1.集合、整列しあいさつをする
2.本時の学習内容を知る
3.準備運動をする
・服装を整えさせ、健康状態を把握する
・前時、努力したり成果の上がった児童をほめ、本時に対する意欲を高める
・運動に必要な部位を重点的に行う
(手首、足首、首、肩、ひじなど)
  7
展開 4.本時のねらいを知る
【ねらい1】
○今できる跳び方を、さらに上手にして楽しく跳ぶ
5.自分のめあて1を確認し、練習する(異質グループ)




6.集合し、練習の成果を確かめる
【ねらい2】
○もう少し工夫、努力すればできそうな回転系の新しい技に挑戦して楽しむ
7.自分のめあて2を確認する
8.各自のめあてにあった場で練習する


9.集合し伸びの成果を確認する
・今日のめあてを発表させ、意欲を高めさせる
・グループの友達同士で教え合い、励まし合って協力して練習させる
・演技する児童は自分のめあてを言ってから演技するようにさせる
・つまずきのある児童には、教師が助言する
・めあてが達成できた児童や、頑張った児童の技をみんなで見る

・次のめあてを発表させ、意欲を高めさせる
・練習の場と数を人数によって調整する
・目標別の色シールを貼って各自の目標がだれにでもわかるようにする
・各自のめあてにあった練習ができているか確かめながら指導する
・友達同士、補助したり教え合ったりしながら練習させる
・3回できたらその級を合格したことにする
・上手な友達の動きを分析し、参考にさせる
・伸びが著しい児童は、全員に見せ努力をほめる
・教え合いや協力ができていたところをほめる
跳び箱
マット
ロイター板
掲示板
移動黒板
練習の場その1

セフティーマット
多目的ボックス
色シール
ネームマグネット
練習の場その2
13





18
まとめ 10.本時のまとめをする
・後かたづけ
・整理運動
・次時のめあてを持つ
・挨拶
・安全にすばやく片づけさせる
・運動に使った部位をほぐす
・学習カードに本時の学習のまとめを書かせる
・服装を正して挨拶をさせる
学習カード
ノート掲示板
7

(3)備考

児童数 男子19名 女子19名 計38名

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