禁断の色気は愛
青い体験
Malizia 1973年のイタリア映画。
監督:サルヴァトーレ・サンペリ
製作:シルヴィオ・クレメンテッリ
脚本:オッタヴィオ・ジェンマ/サルヴァトーレ・サンペリ/アレッサンドロ・パレンゾ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
音楽:フレッド・ボンガスト
出演:ラウラ・アントネッリ、アレッサンドロ・モモ
DVD
続・青い体験
Peccato Veniale 1974年のイタリア映画。
監督:サルヴァトーレ・サンペリ
原案:サルヴァトーレ・サンペリ、オッタヴィオ・ジェンマ
製作:シルヴィオ・クレメンテッリ
脚本:オッタヴィオ・ジェンマ、アレッサンドロ・パレンゾ
撮影:トニーノ・デリ・コリ
音楽:フレッド・ボンガスト
編集:セルジオ・モンタナリ
出演:ラウラ・アントネッリ、アレッサンドロ・モモ

邦題は続編のようなタイトルだが前作の続編ではない。
DVD
プライベート・レッスン
Private Lessons 1981年のアメリカ映画。
監督:アラン・マイヤーソン
製作総指揮:ドン・エンライト
製作:R・ベン・エフレイム
原案・脚本:ダン・グリーンバーグ
撮影:ヤン・デ・ボン
出演:シルビア・クリステル

昔、「ゴールデン洋画劇場」で放送された経緯がある。
DVD
エマニュエル
EMMANUELLE 4 (1984)
原作:エマニエル・アルサン
監督:フランシス・ルロワ
製作:フランシス・ジャコベッティ
1984年フランス映画
出演:ミア・ニグレン、シルヴィア・クリステル

昔、「ゴールデン洋画劇場」で放送された経緯がある。
映画「エマニエル夫人」の4作目。全身生まれ変わる。セクシーなエロスのロマン。
シルヴィア・クリステルは冒頭で以降はミア・ニグレンが演じてる。
自由奔放とも開放的とも別に思えない。
もっと自由奔放な若い登場人物に比べれば卵の殻を割って出てきたばかりの無垢な存在。
一端に横から観ればそう片付けられるにしても全て望んだ理性の範囲内。
以降の作品は色々な人がエマニエル役をやってしまったので劇場公開されてもファンは増えず語られずに終わった。
ラストは過去作品と同じく主人公の顔で終わるので印象深い。
男の視点か女の視点かという違いは無い。スパニッシュ文化の開放的な側面を準えている。
簡単な事で「南国は甘いぞ・裸が恥ずかしいなんて何言ってんの・食事して楽しんじゃうぞ」そんなトコ。
いわゆる三文字が猥褻でなく神聖で美しいものという表現のテーマはない。
体は生まれ変わったけど大丈夫かしら?てんで快楽が本筋で露骨。
ゴールデン洋画劇場でやってたけどさすがに今では無理。
ビデオ版と映像はあまり変らない上にジャケットもそのままなのが良い。

でシルヴィア・クリステルとミア・ニグレンはもう「おばさん」です。
★★
DVD










白蛇抄
(1983)
監督:伊藤俊也
企画:天尾完次、松尾守、瀬戸恒雄
原作:水上勉
出演:小柳ルミ子、杉本哲太、仙道敦子、岡田奈々、夏木勲、若山富三郎

水上勉の名作を俊英・伊藤俊也が監督 出演:小柳ルミ子、杉本哲太
道成寺の吊鐘の話と思いきや怪談ものではなく、なんかお色気な話が話題になった作品。
他にも有名な俳優が出演してます。文学なのにお色気シーンありの作品映画の火付け役かな。
これと夏目雅子さん出演の「鬼龍院花子の生涯」と何かがダブって感じるんですよねー。儚さかな。
ただのエロ親父が出てくる所がダブってるのかも知れない。

エロティック度は含めてませんので評価は厳しく見えます。
脳裏に焼きつきそうな独特の妖しさと悩ましさでトラウマを引き起こす性質を含んでいる。
年増キャラに興味を転換させるには十分。若者にウケたのがその面だろう。
村井警部補は損な役回りという印象。
石立うたの過去を暴くプロセスで一緒になるという想いは情熱に欠け叶わず抜作に終わる。
たぶらかすという噂とは違い献身的が故の人。非常に関わり方が難しい神経質な主人公ともいえる。
最後の方になると終息が早く各人物の心情より雑に流れだけという感じで距離が離れていく孤独感が垣間見える。
エロスとしての貫徹したものがこの終盤に抜け去ってしまったので独特のぬるい方向性を感じざるを得ない。
寂しさを実感し罪の意識を取り戻したか滝壺に母親として身を投じる回帰の結末にしたほうがいいかもしれない。
そのほうが死んだ子に母乳をやる姿を活かすには無いし何のための心中滝だったのか印象が薄れている。
惨劇のラスト一瞬は手を合わせるうた。
叶わない欲望と煩悩の権化を断ち切るが如くナタを振り下ろす義理の息子である僧侶の鬼の形相。
興醒めして言いようが無いこの諸行無常、作品に似合わないので覚えられない。
労咳を患ったのかもはや情欲を受け止められる命ではない。相手が坊さんだから自業自得を背負っている。
鵜藤まつのが火をつけて終わるにしてもなんやボウフラみたいなキャラは邪魔臭くて好かん印象が残る。
元々物語の眼中に無い純愛の役回りで美味しいようで意外に損。
エロ坊主親子に色々やらされた挙句にフラストレーションが溜まって燃えて無くなってしまえという感じだ。
隠れて覗き込んでいるようなもったいぶった見せ方の繰り返しで序盤の生々しさの表現力が途中から幾度か損なわれる。
手法はこゆい持ち味があるため見れるものの人物関係が実にもどかしい。
こっちまで生殺し状態を味わわされる撮影が森田富士郎ともあってこの艶やかさ路線での作品は独特。
若狭弁なのだろうか関西弁とそう変らない口調も一応たまらんかもしれない。
蒸し暑い夏、女郎蜘蛛のように身をくねらせる姿から匂いが放たれている。.83年度文化庁芸術祭参加作品。
「こない立派にならはって今日は元気どすなぁ」

伝説としてある話。
宮崎県に、ままこ滝というのがあり髪をとかしたり遊びで帯を一緒につけて母子は落ちてしまったという。
古くからそういう話は各地にあったのだろう。
☆☆☆☆
DVD





愛のコリーダ
(1976)
仏題:L'Empire des sens
英題:In the Realm of the Senses
制作国 日本
監督・脚本:大島渚
製作:若松孝二
製作代表: アナトール・ドーマン
撮影:伊東英男
美術:戸田重昌
編集:浦岡敬一
音楽:三木稔
助監督:崔洋一
出演:藤竜也、松田暎子

昭和の“阿部定事件”の映画化。字幕 フランス語は笑える。
あらすじは何も語らずともおわかりでしょう。
料亭の女中である定が主人に惚れて駆落ちして独占欲の果て・・・チョンチョンです。
完全ノーカット版でDVDが出てますが・・・。コマ的なことがノーカットであって、
ウチの場合アレがノーカットのを昔観ました(爆)勘弁してくれ・・・ハードコアじゃん。
ディープスロート後に松田暎子の口から白いものが垂れてます〜。
というか1970年代に洋物アダルトビデオでは「ディープスロート」というジャンルが流行したので。
ネタが実際の事件だしメインの部分以外は特徴はありません。
いい大人がこの程度で駆落ちするのも今では考えられない。
最近の役者さんでリメイクするなら藤原竜也君みたいに若くて体当り演技できる役者がいいかも。
☆☆☆
DVD







アマゾネス・プリズン
CAGED WOMEN (1991)イタリア映画

よくTVでやってましたねー。
世界中の美女がアマゾンの奥地にある要塞に収容され遂に美女たちの怒りが爆発、バズーカを手に悪人たちに逆襲する。
時間か少し短い。もちっと見せてほしい。(以上は過去アマゾネス特集のコメントより)
女囚映画の代名詞。TVでは火付け役にもなったにしても今見るとこんなんだったっけ?キョトン。汗ばむ脱出劇。
(冷めてる・笑)

DVD






チェーンヒート2
Chained Heat II (1993)

ブリジット・ニールセンのマグダ所長・・・あんま意味無い。ドイツ風のビザーレを意識している。
だからどうした?新鮮味あるか?という所なんだけども後半はいつもの典型。
初期も主人公はブロンドではないですね。
無駄に興奮するものでもないし画面の向こうはクソ真面目。アメリカ映画だけに雑味はない。
何度もリメイクされているもののソフトコア分野専門になっており映画という感じから抜けきっている。

1人の女が2人のいる部屋に入ってきてヌードで待ってる期待感が異様な意味の無さ。
で刑務所の女所長が麻薬を吸いながら「麻薬の効果でみんな狂うのよ」と言っている。
ブリジット・ニールセンというと「ビバリーヒルズ・コップ2」の悪役女
「コナン・ザ・グレート」「キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2」のシリーズにならなかったが
ファンの間ではコナンシリーズと思われてる「レッド・ソニア」のソニアではシュワちゃん相手にヌード。
本作では脇役のみヌードのオンパレードだが主にヒップ。
☆☆
DVD






ボディ・ハンティング
原題:CHAINED HEAT III (1997)カナダ映画

無法地帯と化した地で女独裁者に鉱山ヘル・マウンテンで働かされる女奴隷達。
特定のシーンは甘美に映し出されてるが時間は短い。
派手な爆破シーンもある。
過去作品のオマージュになってるのでシナリオが物足りない。
この年代の作品だと映像が綺麗になってるため映画らしく無い。
☆☆
DVD






タニア・ロバーツのプリズン・ベイビー
PURGATORY (1988)

話が分かりません。
シャワーシーンがあります。
一室で所長に取り入って慰み物として我慢する日々でモタついていた感じです。
マシンガン手に戦う場面もあり、バズーカで救出する男もでます。
「シーナ」 (1984)のほうが良いです。)
☆☆
DVD






ショーガール・プリズン
WHERE EVIL LIES (1995)

秘密のダンス・クラブでは媚薬(麻薬)入りカクテル

地味だがポールダンスでストリップするには2人でスタイルが良い。

プリズン・オークション
RAGE OF THE INNOCENTS (2000)

ダコタ同盟女収容所。最高指揮官エリカ。

鉱山で労働というと肺に悪いので物語の描き方に無理がある。
労働担当はシャツから胸元がポロリ連続と鑑定担当はなぜかヌード。
オイル塗りはなぜかインド式アーユルヴェーダのような・・・。
女の悪役が女達を僕にするもヌードになる場面が無い?というナンセンス。
選ばれた主人公は可愛くないしヌードも殆ど無い。

アマゾネス・クイーン
(2000)
BATTLE QUEEN 2020
MILLENNIUM QUEEN

エリートたちの裏の秘密の2020年の設定。
雑誌の「ペントハウス」や「ヴォーグ」のジュリー・ストレイン主演でもゲイル女王という悪役?。
ヌードは少ない。

インモラル物語
Contes immoraux (1974) フランス映画
CONTES IMMORAUX
IMMORAL TALES
監督:ヴァレリアン・ボロヴツィク
製作:アナトール・ドーマン
脚本:ヴァレリアン・ボロヴツィク
撮影:ベルナール・ダイレンコー
美術:ヴァレリアン・ボロヴツィク
編集:ヴァレリアン・ボロヴツィク
音楽:モーリス・ルルー
出演:リセ・ダンヴェルス、ファブリス・ルキーニ、シャルロット・アレクサンドラ
フローランス・ベラミー、パスカル・クリストフ、マリー・フォルサ、パロマ・ピカソ

著名な画家パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の末子パロマ・ピカソ(Paloma Picasso)が出演してる。
デザイナーとしてファッションブランドのイヴ・サン=ローランやティファニーで活躍。

オムニバス。まるでサイレントの記録映像のような印象を持った作り。遠くから見たアングル。
風俗風刺の映像短編集と思っていたほうが分かりやすい。
日常の光景。その部分の開放感。人々が遊んでいる光景であり、それ以上の物は無い。
ストーリーが展開されるわけでもなく、溶け込んだ風景を刻んでいる。一種のアーキテクチャのような印象。
応用されているだけの表現力で古い。芸術観点から見ても成功しているとは言えない。
未熟な感性。熟練の繊細さが無い。雑草だけで気に入る箇所が無いために致命傷。
70年代の作品とは思えない。素人にカメラを持たせただけの盗撮内容。1度見たら十分どころか時間の無駄。
これでお金を頂ける映画なのかと考えたら到底無理。
シチュエーションはブルーフィルムへの思い入れを感じさせるが、種別を変えただけの「ジャンク」映像と思えばそれまで。
これだったら美観のシーンを極めたプレイメイトやペントハウス映像のほうが良いという差もある。
動物を映している風景と真水を眺めただけで終わる。観客との溝が埋まらない中身と感じる。客が求める視野も無い。
似たような作品もあったはずで、予算を出しても大赤字。
この内容と分かっていたらスタッフとキャスティングが集まらないように思える。
裸になる出演者との関係が目的で内容が疎かになっていたのだったら話にならない。
結論を言うなら平凡な記録映像の類。

DVD





パプリカ
Paprika (1989) イタリア
監督・脚本:ティント・ブラス、音楽:リズ・オルトラーニ
出演:デボラ・カプリオリオ

娼婦の物語。他愛も無く明るくトントンと進んでエロてんこ盛り。
褐色の肌と大きくて柔らかな乳房が弛みっぱなし。小悪魔的なフェイス。セクシーなタラコ唇。
カット数の割合からか編集でシーンの不要な長さを切った感じが伺える。
トレイシー・ローズよりは乳デカイです。圧死技も出ませんけどね。(誰だったかな)
館であれこれ初体験して富豪の爺さんに見初められて若妻になるものの・・・ちゃんちゃんという感じで終わる。
しっかりエロが無いと見れない人は悩み無用な作品。
★★★
DVD








おっぱいとお月さま
LA TETA I LA LLUNA
1994年フランス・スペイン
ヴェネツィア国際映画祭(金のオッゼラ賞)脚本賞受賞作品
監督:ビガス・ルナ
製作:ギザヴィエ・ジェラン、ステファーヌ・マルシル
製作総指揮:アンドレス・ビセンテ・ゴメス
脚本:キュカ・カナルス、ビガス・ルナ
CAST:マチルダ・メイ『スペースバンパイア』

弟が生まれてからというものの弟にお母さんのおっぱいを独占されてしまったテテ。
夜な夜な月に願をかけるとある日フランスから来た踊り子エストレリータに見惚れてしまう。

とまぁ、妄想欲望の丸出しなお話です。
空中授乳とでも言うんでしょうか、母乳が飛んでます(^^;) 多分撮影用に作った小道具を使ってると思うんですが。
横からのショットが明らさまに仕掛を隠しているような気がしました。ミルクの出先が太すぎですし・・・。
エストレリータはモテモテで他の男にも目をつけられテテはしどろもどろの日々。
どういうわけかマチルダ・メイのベッドシーンが多くて、(映画作ったのはそれが目当?)と。
もうすっかり小悪魔的な印象の感じは抜けてて1つ間違えると官能映画の熟年女優になってしまいそう。
古き良き時代の描き方や作法で予想してた通りの演出でした。後半は少し無理押しな歯切れの悪い展開がもう古い。
現場のベースはスペインでイメージの演出はどちらかというとおフランス式ですね。
餅形のタレ気味なのがいかにも成熟しているという感じでお国柄に好まれていると思います。
ストーリーはファンタジックにしたほうがマシです。ポルノと児童映画を足したままのような感じは違和感が当然出る。
その分しっかりした構想がなく俗っぽい余計な面が多くウンザリした嫌気が差す。
少年に頼っているセリフがなければ雰囲気は完全に無しになる。文芸作品に仕立たほうが良いのではと思ふ。
こんな話は・・・あるかボケ!と納得しないほうが良い(笑)納得すると妥協に緩む。
女優はともかく、大人の男優は誰だろうといらない。そんなことばかりしてるなら専門に行って。
「ミルクをください」ちょっとだけよ〜んってやっぱりそんなの無い無い。
このパターンは他に類似してる映画があったなぁ。「ミルクもあげる」とかいうセリフだったかな。
公開宣伝しか見てないけど。タイトルは後ほど。

えー分かったのでちょっち書いておきます。
イタリア映画−「明日を夢見て」監督ジュゼッペ・トルナトーレ
明日を夢みて(L'Uomo Delle Stelle)なんですけどね。90年代の作品ですね。
テッツィアーナ・ロダート&セルジオ・カステリット
逆のパターンでした(笑)エンニオ・モリコーネが音楽担当なのでいいけどね。
シチリア島を舞台にプロの詐欺師ジョー・モレッリが出会う色々な人々。孤児ベアータとの悲劇。
修道女のベアータが胸出すもんだからジョーが驚いて
「ミルクも出してあげる」とさっと手を股間に伸ばしてきたもんだから後ずさりして叱咤する場面でした。
2人は結ばれるが詐欺師ということがみんなにバレてボコボコにされて
刑務所に入れられ出てきたらベアータは覚えてない。(ショックですねぇ)
知人のフリして彼が語るんですが切ないですね。
記憶喪失相手に他人装わないとダメなんですかねぇてパターンは不思議と定番なのだけどナゼだろ。
☆☆☆☆
DVD








ランジュ・ノワール/甘い媚薬
フランス映画 (1994)
監督・脚本:ジャン・クロード・ブリソー
出演:シルヴィー・ヴァルタン、チェッキー・カリョ、アレクサンドラ・ウィニスキー

嫉妬・見返りの代償、アスラニアンの二股の事実で明らかになる母と娘を超えた憎しみ。
ステファーヌを演じるS・ヴァルタンが威圧感あるので弁護士役のTKが食われ気味。
娘・セシル役のA・ウィニスキーは「美しき諍い女」ぽいキャラ。そこだけ映画が違うような(笑)
ハーレーム状態の中、1人若い娘の腰クネクネの後姿が印象的。
物語が複雑に交差しているので情事の回想で一層ゴチャゴチャ。サスペンス。








小さな唇
Little Lips (1987)スペイン=イタリア
製作:フェリス・トゥセル、監督:ドメニコ・カタリニチ、脚本:ダニエル・サンチェス、撮影:サンドロ・マンコーリ
音楽:ステルヴィオ・チブリアーニ
出演:カティア・バーガー、ピエール・クレマンティ

過去に負傷し不能に陥った男ポール。少女エヴァと会った事で退屈な日々から抜け出す。
彼女の自由奔放的な姿に見惚れて元気だった頃の妄想も膨らむ。
自分より若い旅芸人の青年と彼女が情事をしているのを目撃し自殺をする。

なんかこの作品が話題になったのは覚えがあるけどずっと未見でした。
天使のような美しさを持つ彼女を愛せない己の不幸。肉体が駄目なら精神もついていかない。
この世を去るしかない存在意義を見失った儚さがあるが逆に批評効果を増幅させただろう。
最後に美味しい役をしたのはミケーレ・ソアヴィなんであまりこの人を褒めないように(汗)監督業の技量はあくまで職人仕事。
美少女の裸体=芸術という一部の旧来センスの特徴を備えた作品だが効果的な面とそれだけでは成立しないものがある。
たとえばこのエヴァが大人の設定なら同じトーンでも意図する場面は成立しないし感情移入もできないし
逆にうっとおしい生殺しの官能映画と感じてしまう。対するは愛らしい存在なのが重要な点で成功してる。
この映画なら大人の理性感性で批評を並べたてるのは簡単。映画好きには関係なし。
映像は綺麗にリマスターされている分、映像美で芸術の観点を感じられる。
完成度は合格点で暇潰しにはあまりならず、かなり退屈する場合もありえるが
個人的にはヘタな映画見るよりマシで芸術分野15本の指には入れておきたい内容。
可愛い子が色っぽいシーンしてちょっちだけなら「あえて言おう自慰的なカス映画であると!」と豪語する所だ。
逆にバカスカ脱いでるシーンが多く目立ってもそのキャラの特異性が物語に生きていればサッパリする。
もっこりできないなんて想像もつきませんしね。考えさせられる話です。
「ロリータ」とか「青い珊瑚礁」とか性的芽生えに対する系統がまったく別物。
1つの系統にすると官能入門みたいなジャンルにもなるんだろうけど、ジャンル1つの中身にしても人それぞれ好き嫌い違う。
単純な映画はシーンに美的センスが無いと冴えないという再認識。
まぁ大人が見ても知覚過敏で感情移入は無理ですね。せいぜい16歳前後を唸らせる程度。
★★★
DVD








六月の蛇
(2002)
出演:黒沢あすか、神足裕司

降りしきる雨に全編ブルーカラーの色彩。
製作、監督、脚本、撮影監督、美術監督、編集は塚本晋也ですが本人もまたまた出てます。
大企業に勤める潔癖性の夫・重彦と妻りん子(年齢差ムリヤリ)
単に雑で中途半端やね。もうちょい下のほう映しても問題なかろう〜ってトコで期待はずれ。
不自然なカメラ位置にケチを感じさせられた。興醒めする官能にやれやれ。
塚本監督がまだこういう分野に目が肥えてないのがすぐ分かる。芸と術の単純なものがない。
自殺志願者・道郎というストーカーは設定ハズレてりん子に延々と脅迫。
りん子はガンと分かった道郎は重彦をタコ殴りやっと夫婦の営みが戻った無駄に変なオチ。
もったり退屈なので早送りで十分になる。何度も見れないからカタルシス無し。
ストイックとマゾヒスト、何をプロパガンダしたかったのか。イデオロギーに悩む。
インポシブルな話ならアナーキーでラジカルにアンチテーゼできたんだろうけど。主人公はニンフォマニアじゃないしシュール。
肝心のストーカーはサディストともフェミニストとも言えない。強要に足るべきものと威圧感が無いから設定を前提に頼りすぎ。
このキャラが必要ない場合のパターンのほうが主人公を活かせる。雨はセンチであって”他人が入るのは邪魔”。
必要の無い無駄が相当ある上に繋ぎでドコだか分からないのが一番困る。本編77分は編集で切りすぎたんじゃないかな。
ラストの方向性は邪魔になってて必要ないので態々誤魔化してまで賞賛に値しない。
オポルト国際映画祭最優秀主演女優賞を受賞って審査員も魔法にかかった映像にはなってるんだろう。
芸術といえるほどにはなってないし。あちこちのお国に小出しで賞をあげてるだけなのは気づいたほうがいい。
この程度は昔からヨーロッパに腐るほどあるので普通は白人が同じ物を作っても賞は中々とれない。
日本映画だからウケた。ベネチア国際映画祭審査員特別大賞受賞はカンヌ映画祭より下でとりやすいからほっとく。
「でらしね」で奥田瑛二と黒沢あすかがしっぽりと画家とモデルをやってる。まぁショートカットマニアにはウケるが。
よくある退屈な話のドラマ映画で脱がないでホラーの主役でやっといてほしいかな。
奥田瑛二は「円盤戦争バンキッド」の印象のまま脳裏に残しているので女性ウケトレンディー俳優としては見たくない。
種馬みたいな役得配役にするのは安易過ぎるだろってね思うのが当然ダシ。
ちなみに「でらしね」はローカルすぎる話題だけで食いつく話じゃないし見ません。
スランプ・病人・生きる悦びのパターンはお腹一杯。
☆☆☆☆
DVD






愛と追憶のセレナーデ
LAURA, LES OMBRES DE L'ETE (1979)フランス
監督・脚本:デビッド・ハミルトン、脚本:ジョー・モレム、撮影:ベルナール・ダイレンコー、アンドレ・スゾォット
出演:ドーン・ダンラップ、ジェームズ・ミッチェル、モード・アダムス

母の恋人である芸術家ポールに想いを寄せるローラ。バレエの稽古を次第にサボるようになる。

よく使われているソフトフォーカス映像。ドラマは独特の緩やかな音楽が流れる。
話の流れから言うとポールとローラ両方が主人公。
バレエ教室の水浴び場は彫刻から水が出ており、古代の大衆浴場か古典的な神話の世界にも見える。
しかしながら演出も露骨で突飛。以降この場所は出ないしローラにも関係ない物になっている。
フランス菓子食べつつ見てたら喉に詰まらせて紅茶をブハッと吐き出すくらい非常識。
ここに頼る流れになると本筋が不安定になる。場合によってはここだけ丸ごとカットできるようになっている。
だったら本筋をもっとセクシーに仕上げるべきでそこが完成度の劣る減点材料にもなっている。
ディスコポップなファンキーな音楽が流れ躍動感を出している所がいくつかあるが、
ポルノの手法なので映画としては安くてムードブチ壊しでもある。
モード・アダムスもまだまだ若者に負けないスレンダーボディを誇っている。(そこで勝負するか?)
「小さな唇」と映像雰囲気と流れは同じような作品。(メーカーも同じ)
邦題はサブで「幻影に揺れる汚れなき美少女たち」とついている。近年のソフトコア作品と勘違いしそうだが。
”青い体験”・・・。とかジャケットに綴ったり見た者に何か往年の記憶を呼び覚ますように関心を惹いている。
邦題自体がぬるそーな普通のドラマを連想してしまうので仕方ない部分は理解できる。
ローラのフラッシュ撮影や小出しの主人公の妄想シーン。官能としての視点もズレてドラマの完成度は平凡。
二体一対の彫刻を見つめ触れる所は今でこそありがちだが見て触れるという触覚は大事な表現になっている。
往年のサービスカット手法に頼りがちな部分に惑わされず置いといたほうがいいだろう。
内面的にスープやソースをスプーンですくい上げるようなデリケートな部分にも視点を重視すると良い。
往年の古めかしいフランス映画独特のムズムズするようなソフトな表現にある甘美。
★★
DVD







尼僧の背徳

尼僧白書
尼僧ロマン DVD-BOX <初回限定生産>(ポストカード封入)
尼僧の背徳 La Vera storia della monaca di Monza (1980)
イタリア映画 監督:ステファン・オブロースキー(またはヴィンセント・ドーン)

「呪われた修道院」の後くらい?に完成した姉妹版映画。キャストも殆ど同じ。
ドメニコ・カタリニチ(ミモ)もフォトグラファーでお仕事。
イタリアン・ロマンスというか完全に精神的に病んでいるキチガイ印の極楽タイプ。
ムードもへったくれもないですが演出のクドさはそれほどでは無い。
馬の(ピー)をクドクド撮影してんのが困るなぁクラウディオ・フラガッソ。(ここだけ違う人かも)
動物は丸見せで人間はしっかり規制入れてる(笑)画質もちゃんとリマスターされてる。

尼僧白書 La Monace del peccato (1986)
イタリア映画 監督:ダリオ・ドナッティ(またはジョー・ダマト)
出演:エヴァ・グリマルディ
欲望と裏切りそして魔女裁判の結末。少しもったりしている。
☆☆☆
DVD







修道女の悶え
イタリア映画 INTERNO DI CONVENT (1977)
監督:ヴァレリアン・ボロヴツィク

破廉恥修道院。。。色々な性癖を小出しで映し出しているあたり散漫としてフィルモグラフィーに近い。
キリストの絵がイッちゃってる顔として表現してたり。なんとなく危ないジョークに包まれている。
ヨガでヨガってるのもいたりあっちの中だけの倒錯世界。右脳だけの精神分裂が起きそう。
主体性が無く作法が古いのでブルーフィルムとまではいかないにしても上映中に眠っちまう人が多かったと思う。
「インモラル物語」でも表現力で御想像にお任せである。「エマニエル ハーレムの熱い夜」でも似たようなもの。
撮影シーンは相変わらずただ映像を数秒間挿入しているだけの早漏である。
闇鍋みたいな脚本内容で完全に欲求不満ユーモアの世界でどれも頭が悪く見える。
ホーレホレと小出しにうっとおしいアンバランスさがまた排他的。
ノッケから終始秩序崩壊しており、修道院らしさが微塵も無い。1人だけ院長が規律を正すために見回りしている。
厳格であるはずの舞台でさらに舞台劇を演じているような違和感と安いコメディ感。
バラのトゲで手が血まみれになって奇跡ですと誤魔化すこのチープさがイマイチ笑えない。
見に来たアホをおちょくってるだけかもしれない所だけはアナーキーとでもいえる。
修道女の悶えの舞台は放置されている豚小屋としか言いようの無い憤りがある。
ほっとくとそのうち醜いデブに厚化粧の貴族がわんさか出そうな気がする。
丁寧に美しく撮影されていれば彩色豊かなのだが今ひとつ美術が欠けている。いくつかの点はあえて酷評もできる。
アバンギャルドな代理表現に関してハマるなら「ホーリー・マウンテン」も見れる。
こういう作品は排他的になっていたから少々レアかもしれない。
☆☆
DVD







徳川女系図
徳川女刑罰史
徳川いれずみ師 責め地獄
明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史
ポルノ時代劇 忘八武士道
東映監督シリーズ DVD-BOX 石井輝男篇 <初回限定生産>
「徳川女系図」 (1968)
監督:石井輝男
企画:岡田茂 天尾完次
原作:岩崎栄

大奥を題材に奔放爛漫。これが大奥の実態かと思うとゲンナリする風潮もある。
一見真面目で素朴。ドンチャン騒ぎからも伺えるようにいかに楽しくやっているかが分かる。
地味なんで殆ど忘れてる(汗)


「徳川女刑罰史」 (1968)
監督:石井輝男
企画:岡田茂 天尾完次

色々な拷問形式を見せるものではなくオムニバスながらも時代劇として完成度の高い物になっている。
吉田輝雄、渡辺文雄、小池朝雄の各々方が気張る演技が濃い。尼僧やいれずみ師の2編は印象に残る。
小池朝雄といえば特徴のある役柄の他にピーター・フォーク演じる「刑事コロンボ」の吹替担当の認知度が高い。
御法度の治世に許されない偏愛と嫉妬に悦楽が主な人物関係の運命を左右する。
由利徹が湯男とでもいうのだろうかホントこういう役と喜劇シチュエーションは王道やな。
(チョビヒゲキャラとブスキャラのマッチング)
どういうわけか外人さん達も「Oh!No〜」と言いながらしばかれてしまっている。
この長ったらしい役を延々とやって去っていく場面はもうクタクタになっている(笑)
刑罰の重みに疑問点を感じる1人の町方を他所に枠の中できっちり物語が演出されている。
石原良純主演の「おんな犯科帳 江戸拷問刑罰抄」も町方で記録を見たり思いをナレーションしたりする形態をとっている。
こちらはVシネ風ながらTV映画時代劇並の完成度なのがあまり知られていない。
「くノ一忍法帖」シリーズの知名度のおかげで日陰になっているため。


「徳川いれずみ師 責め地獄」 (1969)
監督:石井輝男
企画:岡田茂 天尾完次

前回の刑罰史でのいれずみ師を大枠にしたような感じだが完成度は程遠い。
2人のいれずみ師や異国街など出る。
やたら長くしつこかった泣き声の「アイヤー」だがシーン自体邪魔で必要ない。その他白人も出て来る。
由利徹&大泉滉で女役ってのは・・・別人の吹替えだし(笑)何度も即ケリ入れられてます。
題材が濃いので喜劇で中和する役割なんだろう。
吉田輝雄+小池朝雄の他に小桜京子と曽我町子も声で出演している。(あの2人か)
刑罰的なものも最初に磔で槍刺し最後に股裂きの刑もまたある。今回は牛ではなく2本の木。
主点が二転三転するのでその分物語が散漫。どういうわけか顔面蒼白のお武家がいる。


「明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史」 (1969)
監督:石井輝男
企画:岡田茂 天尾完次 佐藤雅夫

吉田輝雄が序盤と終盤に語るオムニバスのストーリーテラーのような位置付。
結局は妻の死亡とは関係が無いという結末は先入観やカタルシスを匂わすものであって本筋ではない。
情欲と愛のもつれ色欲と暴力と因果応報を扱っている。
「東洋閣乗っ取り殺人事件」、「阿部定事件」と「高知局部切り事件」
戦後の獣「小平義雄連続強姦事件」、日本最後の斬首死刑人となった明治の毒婦「高橋お伝事件」
題材が地味で大蔵映画っぽいが薄い分クドさが足りないので寂しさが漂っている。
目玉となる役者はいないというか出ないだろうし非常に地味で粗野な味が残る。肩が凝る。
フケた学生役の由利徹が一服の喜劇を演じている。大泉滉も出ているのでマニアック。
怖い顔路線も「高橋お伝事件」で健在である。「おで〜ん」と不気味に迫ってくるこのうっとおしさ。
この物語の中では小池朝雄が舌なめずりする野獣強姦魔を怪演し仏に手を合わせて絞首刑執行が一番怖い(爆)


「ポルノ時代劇 忘八武士道」 (1973)
監督:石井輝男
企画:俊藤浩滋 橋本慶一 三村敬三
原作:小島剛夕
出演:丹波哲郎、伊吹吾郎、ひし美ゆり子、

人斬り凶状持と恐れられる明日死能
町奉行の手の者達に囲まれ川に身を投げ幕を閉じたかに見えたが女郎達を仕切る忘八者に助けられる。
陰謀と倒錯が身に降りかかり安らぎの場は無かった。

実に俗なサブタイトルがついている。いかにも往年からの時代劇というもので手が込んでいる。
忍者やら黒鍬衆やら出て来て女忘八が実は(くノ一)という露見の展開があり飽きない要素になっている。
外人さんも1人ちょこっと出てるが紅一点でなければならないのが唯一魅力に欠けて困る。
どっかから沸いたアンヌブームから写真集の後にこのDVDが出たがまったくこの作品を知らない人はびっくりする。
あっけらかんとした口調にハスキーボイスと渦中見下ろす姿はイケてるしプルンプルンでボッキン。
生命燃え尽きたのか後に明日死能は「地獄」で鬼を叩き斬っていることだろう。
白無垢の着物と鬼包丁は似合うが忘八の羽織は似合わん。
明日死能だけで怪談やSFホラーできそうだな。石井監督はその方面にぴったりだと思うがそういう作品はないね。

エログロ路線一本化ではない普通にエロサド路線。内臓は無いぞなんちって・・・は!( ̄。 ̄;)
手足や首が飛ぶ演出はあるにしても時代劇だから当たり前だしホラーにはなってないし今ではそういうものにグロを感じない。
羞恥心エロティックムードは皆無に等しいので見ているこちらが恥ずかしいと思わなければならない。
岸壁波打ち際ザバーンと会社名が出るのだからいかに古いか分かる。
新東宝から大幅に路線は始まった。時代劇は総天然色の人多すぎ格式スケールと演出のクセを引きずっている。
この中で迷ったらこれ1本でも十分。BOX特典はコメンタリー・ブックレット(R18)

DVD








妖しき従姉妹 テンダー・カズン
Tendres cousines (1980)フランス/西ドイツ
監督:デヴィッド・ハミルトン、撮影:ベルナール・ダイレンコー
出演:ティエリー・テヴィーニ

思春期の少年が性に目覚めるコケティッシュなテンポのおフランステイスト。
美少年にお姉さん達が群がっては羞恥心も無く脱いでいきます(なぜ?)
調子に乗りすぎて顔を引っ叩かれるラストのシメが愛らしい。
若い内が花で勝る分、女性陣より可愛さが目立っている。
親子共に見つかってしまうのがタイミング良過ぎ。
1つ間違えれば自己満足の駄作になりそうだがスレスレで温度差が効いてる。
さすが70年代からフランス方面は進んでいる分、感覚やら表現に長けている。懐かしい感覚の妄想。
豊満な体に包み込まれる華奢な体も納屋の藁でちくちく痒くなった事だろう。
★★★★
DVD









エマニエル夫人
続エマニエル夫人
さよならエマニエル夫人
Emmanuelle (1974)
Emmanuelle, L'anti Vierge:EMMANUELLE 2 (1975)
Good-bye, Emmanuelle (1977)
出演:シルビア・クリステル

「O嬢の物語」The Story of O(1975)も同時期だが掴み所の無いドラマで目を見張るものが無かった。
「青い体験」Malizia (1973)
「課外授業」Lezioni private (1975)
「プライベイトレッスン」Private Lessons (1981)
この様な感じで恥ずかしげも無く劇場公開とその後、テレビ放送を繰り返していた。
テレビバラエティーで乳出し、テレビドラマでもヌードがあるほど珍しくない悶々とした時期。
続編やシリーズ物と見せかけてバッタ物も多かった。
期待に関係の無いシーンが無駄に長く退屈ばかり続いて没落傾向を辿った。
7,80年代は他の映画ジャンルが溢れていた全盛期だけにさすがに廃れた。

夫人のほうは頭が常識的に固く、周辺がかなり奔放であれよこれよという間に呑みこまれて行く。
旅行して色々刺激され初体験して空港を飛び立って国に帰る。
3作目の主人公が去り行くラストが主に印象深い。本能を擽る名作調のお涙頂戴シーンそのもの。
大きな椅子に座ったポスターシーンも有名だが劇中ではこの椅子でそれほど目立った特徴のシーンは無い。
主人公の恋人らしき相手も出てくるがあまりにインテリチックな振る舞いで軽くて視聴的に邪魔者扱い。
同性話は基本的に多く、出てくる回数の多いお乳たちもそれほど大きくは無い。
その後のシルビア・クリステルは画を描いて余生を過ごしている。
テニスコートで汗を流して同性の先輩が迫り胸をはだけさせ悶えるシーンは序盤だけに刺激的な印象が残る。
他にも色々あるが、そうした場面の必要性が無い箇所も多くある。
男性主観でのシーン構成で思春期の男性諸君に評判が出た。
女性の同性愛をテーマにした面では女性の評判は当然入ってこない感じで終わった。
続編が多くて1つのダイジェストにしないと話の筋が覚えてられない感じがある。
その後、亜流やリメイクにも便乗したシリーズはあるが結局成功はしておらずそれらの知名度も無い。
とにかく恥ずかしいという感覚が微塵も無いとこうなってしまう湿った中身。
エロティック映画といえばバイブルかのようにこの映画を示す場合が多い。
★★
DVD









私生活のない女
La Femme publique (1984) フランス映画。
出演:ヴァレリー・カプリスキー

ヌードモデルをしながら女優を目指すエテルが亡命してきた1人の男に惹かれていく物語。
女優誕生といったサクセスストーリーの目だったものはあまり感じられない。
スポットの当て方は取り締まりや逃避行など社会と青春の群像を織り交ぜている。
服を1枚も着ずに音楽に乗りながら汗で全身がびっしょりになるまで踊るシーンが数回ある。
ブラブラしている感じで主に描こうとしている視点が見つからないような感じ。
☆☆☆☆☆
DVD







ルシアとSEX
SEX AND LUCIA (2001) スペイン映画。
出演:パス・ヴェガ

ウエイトレスのルシアは同棲していた作家が失踪した後に島に訪れる。
ペンションの女主人、男性、娘の存在が交差。取り残されたような寂しさを描いている。
脈絡も無く相手に見られてしまう卑猥な自慰シーンが2回ある。
あまり手が込んでおらず現実なのか過去のイメージなのか分からなくなる。
ストーリーからするとタイトルは似合わない。
☆☆☆☆☆
DVD








ヴィーナス
Venus (2006)
出演:ジョディ・ウィッテカー

かつての名俳優モーリスは友人の姪の面倒を見ることに。
仕事の口を探し酒を飲みまくりスナックを食べて腹を出してる厄介者みたいな今時のギャル。
顔の広いモーリスはモデルの仕事を紹介し絵画を見せた日から彼女をヴィーナスと呼ぶようになる。
しかしジェシーは人前が恥ずかしくて最初の1度きりで仕事を辞めてしまう。
モーリスは前立腺の手術で不能になるが思いだけは衰えていなかった。
焼もちも妬いてジェシーとの関係の糸が縺れ始めた最中、ベンチにもたれて静かに他界する。
無垢な感情を取り戻したジェシーはその後モデルの仕事に戻る。
その日はあの絵画の女神のモデルだった。

かつて色男だった俳優の口八丁の手ほどき。話は主に精神面。なんとなく老人と海。
モーリスの役目はヴィーナスの傍らにいるエロースに例えている。
ヨボヨボもいいところなのだが肘鉄を食らったり走ろうとしたり演技中にフラついたり無理なところも見せる。
必要以上に老人という側面を見せつける安直な場面が多い。
倒れた相手に元気を出してとばかりにシャツを捲って胸を出すものの・・・やっぱり無理ですね。
ヒューマンドラマなので官能的なエロティックはないですけどラストの背中とお尻だけ。
ジャケットではシーツをかけて酒を飲んでいる感じですがその場面は劇中の画とは別物でシーンにも無い。
ラストの名作みたいな終わり方で纏まった感じ。
1人の演じるプロが居なくなり1人の演じるプロが誕生する。
ちなみにシャコ貝から出てきたような画ではなく後姿で寝そべって鏡を見ているほうの画。
☆☆☆
DVD







プリティ・ベビー
Pretty Baby (1978)
出演:ブルック・シールズ

1917年。上流階級が集まる売春宿。
母親の出産に立ち会うヴァイオレット。生まれたのは男の子だった。
朝っぱらから写真家のベロックが尋ねて来て写真を撮りたいという。
母親は男と暮らすため宿を出ることになり取り残される。
やがてヴァイオレットはベロックと暮らす事になるが母親が迎えに来る。
列車に乗る直前ヴァイオレットは後を振り返る。

開拓時代を過ぎた頃の港に近い南部。暑苦しい化粧と衣装。
売春宿の女主人がコテコテに歳食ったやり手のおばさんイメージ。
宿で働く人の子供達の1人。デビューして客も取るようになる。ただし1度きり。
数奇な運命も無く団円。フラフラした感じはお構い無しの存在扱い。
痩せたヒゲの写真家の存在感だけがこういう作品らしい感じ。
目立つ音楽や大きな筋書きもなく歴史や社会の描き方。
人生や青春といった部分を感じさせるような事もしていない。
どっちかというと「青い珊瑚礁」のほうに知名度の軍配があります。
売春地区として知られたニューオリンズのストーリーヴィルが閉鎖された年。
黒人と白人の社会的立場も描いている。
乗馬する姿の帽子を被った女だけが風変わり。
ラストは全員で出かけピクニック。役得かと思いきや、そんなことはない。
色気や裸体を誇張したシーンは無く、むしろ避けている。
☆☆☆☆☆
DVD







小さな悪の華
Mais ne nous delivrez pas du mal (1970) フランス。
出演:ジャンヌ・グーピル、カトリーヌ・ヴァジュネール

神学校に通うアンヌとロールは官能小説を読んだり、タバコを吸ったり、色気に浸ったり、
妄想に耽り、シスターの背徳を覗き見したり、男を挑発してからかう始末。
休暇中に様々な悪戯を行い続け自転車で道を行く2人。
やがてキリストを捨てサタンに身を捧げる儀式まで行う。
車が立ち往生していた男を部屋に招きいれるが成り行きで殺してしまう。
休暇が終わったその後、演劇が始まり2人は自分たちの体に火をつけ体を寄せ合い倒れこむ。

背徳と冒涜、一見すると反宗教的だが身の破滅も描いている。
罪の重さと不安が自業自得という破滅を招いたようにも見えるがそんな顔はしていない。
徹底はしておらず反抗的という描き方も無い。無邪気に楽しんでいるだけに見える様子。
大邸宅に住み退屈を持て余しているお嬢様。あるシーンでしかはっきり見えないが腋毛真っ黒。
雰囲気をいくらか音楽で誤魔化せているが数々の中年男のキャラクターはホラー映画の安っぽさ。
ヨーロトラッシュな作品。「ミネハハ」を違う形で解釈したような感じもさせる。

DVD







天使のはらわた 赤い淫画
1981年 出演:泉じゅん

土屋名美の写真集が出回り、青年・村木はそれに惚れ込み土屋名美と出会う。
下着泥棒が横行し始め、住民の不満が高まる。
隣家の娘が何者かに襲われ青年・村木が疑われ猟銃に倒れる。

ロマンポルノ劇場公開の作品。
緊縛プレイ、二階の窓から見える隣家の痴態、コタツの中に現れる艶かしい幻想、
落とした物を拾う時のチラ見、ふりしきる雨、ジャングルジムでの擦れ違い、浮浪者のような別人の暴行。
物語の流れは目的が無く、ぎこちないが随所のインパクトが多い。
主人公は青年寄り。ネオンの街を通り抜け廃棄されたマネキンがある倉庫の中で沈む青年。
命果てて幕を閉じるパターンは一種のお約束。望みは叶わぬまま珍しいパターン。
雰囲気は70年代中期のシリアス作品に多いセンチメンタルやカタルシスのムードが重く漂っている。
「犬神の悪霊」と同様、泉じゅんの存在感も遜色なく健在で気だるさを引きずった雰囲気が漂う。

伊藤京子が演じる聖子の2箇所のよく見えないシーンは、
何かの書籍で全体が見える違うアングルで女優名と映画シーンの特集記事がピックアップされている。
この作品の劇中では杉田かおるに見えてしまう。R-18
★★?
DVD








はじらい
Les Anges exterminateurs (2006) フランス。

映画監督は自慰をする女優を募集し実験的な作品に挑む。
彼の近くでは見えない2人の堕天使が見守り何かを企んでいる。

妻もいる監督は何かを成し遂げようとする。そこには哲学めいた妄執さえ感じる。
演出家が自分を曝け出せという次元とは違い、
達成感の先まで究極を追い求めているような永遠に終わらない課題。
誰も追及しないような不毛の世界に入り込んでいる。
死者の姿である母親。堕天使。伝令をする何者かの声。
説明が付かないが興味深い存在と関係図になっている。
プロや素人の女優は3人レズビアンになったり監督を好きになったりし覚醒と共に罪悪感を責める。
募集された女優たちは素行不良なほど自由奔放になる。
主人公は複数の覆面に股間と顔を強打され殺されそうになるところを運良く助けられる。痛々しさも生々しい。
計算高く物語が進むが結論が出ない結末で終わる。まるで皮肉のようだ。
着衣無しでの指使いは激しく生々しい。少し古臭いが最中にボルテージを上げる音楽も流れる。
1人自慰、2人弄り、3人プレイなど淫靡なバリエーションが増えていく。
ドラマチックな終わり方と違い拍子抜けする。オルガズムへの探求も深く描かず日常的。
好奇心が地獄の鍵穴を開けるとする冒頭の警告と死を逃れた事は意味深げ。
なぜ主人公は死人や死神のような堕天使に付き纏われていたのだろうか。
達してはならない領域と冒涜の意味合いが垣間見える。
オイディプスという言葉なら母なる神聖な領域に踏み込んだ無知な者への天罰にもなる。
快楽に溺れた同性愛者が増え子供が誕生しない世界は地獄にも匹敵する大罪。
悪魔に見捨てられたという2人の堕天使は何者だったのだろう。男を助けたために存在が消滅してしまう。
男には永遠に突き止められない女だけの世界。
☆☆☆☆☆?
DVD









セクレタリー
SECRETARY (2002) アメリカ。

精神病院を出たばかりのリー・ホロウェイが初仕事でグレイ弁護士事務所の秘書になる。
構ってもらえなくなったホロウェイはあの手この手でグレイの気を惹こうとする。

超ネガティブ、自傷癖、貧乏ゆすり、鼻すすり、舌なめずりの癖。Mな女、これはヤバイ。「支配と服従」
想像に遠近感の背景合成まで使ったり随所の駆け引きにコメディの一面もある。
乗る気の無い堅物のグレイさえ虜にした性癖の執念。
グレイにしてみればアクシデントの連続。
両腕を棒で固定したり、人参咥えさせられたり、犬歩きしたり、お尻を叩いたり、
自慰だの、オカズだの、お風呂だの、野外で縛って(放送禁止)だの。
SMフェチ開眼というところでしょうけど、当事者ではない者が傍目から見るとアホ丸出しです。
どうしてハッピーエンドになるのか不思議です。
タイプライターの仕事をするハイソサエティーなファッションから、
学生のような白の下着とハイソックスに戻っているのは変かも。
あまり見てるとマギー・ギレンホールがデーブ・スペクターに見えてくるので注意。

「マゾ求む」

DVD








マレーナ
Malena (2000)
製作国 イタリア/アメリカ
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:モニカ・ベルッチ、ジュゼッペ・スルファーロ、ルシアーノ・フェデリコ、マティルデ・ピアナ

1940年シチリア島。
翻弄される未亡人マレーナ・スコルディーア。町中の男たちの視線を集める。
そんな最中、空爆が降り注ぎ悲嘆に明け暮れ女たちはマレーナを妬み怒りの矛先を向ける。
マレーナが町を離れた頃、戦死したと聞かされていた亭主が帰ってくる。

街中が舞台、大勢の人々も喜劇っぽい感じ。
少年レナートがスペクタクル映画のワンシーンのような場面の主人公になり絶世の美女のマレーナを取り合うことも。
ムッソリーニの胸像の頭が二つに割れたのには唖然とさせられる。
レナートが妄想や恋心を懐きつつもマレーナが落としたオレンジを拾ってあげて去っていく。
勃起したり、ズボンを下げて少年たちと何かを数えてたり、アナから覗いてポロリではっとするシーンや、
下着を持ち去ったり、ベッドが軋むほどの自慰だの、売春宿で大人になるだの。
不謹慎な古いテイストも遠慮なく入れている。
ボンバーヘッドのチョビヒゲ弁護士の挨拶で手にキスをするベロベロや
「かきすぎは目を悪くするぞー」のオーバーアクションのツッコミ親父が面白い。
ニューシネマ・エロティックパラダイス?

複雑なロマンスですが、思春期物のバランスもあるのでこちらに入れておきます。
ディレクターズ・エディションにある、暗がりの中、目の前で脱いだりレモンを塗りたくるシーン。
通常版には無いです。あれれ?海外では有名なシーンだし、これ目当ての人も多いけど。
92分と103分で11分の違い。美味しい部分だけ数箇所削除されてる。103分版がR指定のような印象。

イタリア映画のヌードといえばモニカ・ベルッチが有名で他の映画作品でもヌードが多い。
★★
DVD








背徳小説
L' UOMO CHE GUARDA (1994) イタリア。
監督:ティント・ブラス
出演:カタリナ・ヴァシリッサ、クリスティーナ・ガラヴァグリア

キャラクターやストーリーはパプリカに似ている。監督脚本が同じ。全体的にバランスが取れている。
主人公はお預け生殺しシュール路線。何の目的もなく流れている。
クールでシリアスも痩せていて情けない顔色が悪い根暗と同じ・・・。
女性は大胆と気になる路線、ヒゲ親父はポップな発情オバカ路線全開。
官能というよりはフリースタイルに近い奇妙な関係図は相変らず。
ありがちな病人のような主人公の動向には共感できない。居ても面白くない当て馬。
イタリア映画にはジャンルを問わず理想の主人公という感じで使いまわされているタイプ。
動向目的の薄さからストーリーに懸念材料が残る。
親がしている所を見ちゃった、不能、治療の医者はモーホー気味、万華鏡の向こうの命令、レズ、
野外カップル、映画館、ヌーディストビーチの幻想、しかも金を取るおっさんがいる、そして最後は3人。
全体を通して訳が分からなくなる事必定。
衣装のバリエーションが多い。海外ではカップの中を混ぜている胸がポロリな赤い服のシーンが人気。
褐色肌の人がガニ股で見下ろす場面以外は股間が映って無いのでモザイクは必要ないと思う。

「乳は大きい存在?」
★★★
DVD








楽園 流されて
(2005)
制作国 日本

議員候補の女と漁師の男の物語。
フィビー・ケイツの「パラダイス」とはかなり違います。
時が過ぎていくだけの暇を持て余し葛藤と倦怠感に満ちる。
何も無い場所で何かをする目的も無く寂しさを紛らわしている。
焚き火で照らし出される2つの体。ずぶ濡れになる2つの体。
無人島は開放的というよりは放浪過ぎて退屈という感じ。
無人島というとカラフルな南国を思い浮かべるが、天候の悪い普通の島の雰囲気。
出来事のドラマを展開するわけでもなく、気だるさ、流される雰囲気そのまま。
混じりっ気なしの天然水のような作品。
☆☆
DVD






レクイエム・フォー・ドリーム
REQUIEM FOR A DREAM (2000)
製作国 アメリカ
監督:ダーレン・アロノフスキー
製作:エリック・ワトソン、パーマー・ウェスト
製作総指揮:ボー・フリン、ステファン・シムコウィッツ、ニック・ウェクスラー
原作:ヒューバート・セルビー・Jr 『夢へのレクイエム』
脚本:ヒューバート・セルビー・Jr、ダーレン・アロノフスキー
出演:エレン・バースティン、ジャレッド・レトー、ジェニファー・コネリー、マーロン・ウェイアンズ

舞台はNY。薬物の売人2人と女、年老いた母親。薬物により4人が迎える救いようが無い転落の末路。
白人青年の母親役のエレン・バースティンは名演技。
途中までは愉快な展開だが激変して深刻に。何かのプロモーション映像のように錯綜していく。
早回し手法のドラッグムービーらしいリンク。憂鬱な音楽。
黒人青年は刑務所。白人青年は片腕を失う。精神に異常をきたした母親は病院。
女は会員制イベントのショーで荒稼ぎ。
ラストでは、ジェニファー・コネリーがヌードモデル並の厚化粧で眼が虚ろで汗だく。
ブロージョブやレズビアンのアナルバイブのプレイのショータイムに突入。見切りだがショッキング。
全裸2人ドギースタイルでお尻を向け合ってお尻の穴を棒でドッキングして押し合い相撲ですから。
新手の浣腸でしょうか・・・。なんて説明をさせるんだ、おい。
ラスト、このだらしのない主人公は薬が切れて震えて眠ることになります。
よくもまぁ、ジェニファー・コネリーをこんな悪趣味な酷い映画に出演させたなと。監督の意図は分かりません。
天国状態と混沌状態の落差。広い海が見える先端で待っているシーンは先に出演している「ダークシティ」と類似。
解説の特徴柄、ジャンルの置き場所に困るのでこちらに格納します。R-15。
★★
DVD






背徳令嬢II
Monella (1997) イタリア。
監督:ティント・ブラス
出演:アンナ・アミラッティ

開放的なノーパン主義全開の作品。シチュエーションは監督定番のパターン。
アバンチュール、哲学、発情、踊り、センチメンタル、コメディ、喧嘩、丸く収まる。
シュールで退屈な描き方は少ない。
自転車で食い込んだパンツが見えるオープニングの長いこと。
夫の形のパンときてますけど。そんな昼食会は無いだろうって。
作品の中ではかなり明るい。パプリカと同じパターンも入っている。
雷雨の中の放尿シーンは半分ほど短縮されている。
出している時に左右振り向く長い背中シーンと前股間シーンから上を向くカット部分。小水も横風に煽られてます。
廉価版が2100円がリリースされたので十分お得。その代わり予告編も多め。
★★★
DVD








アマゾネス
The AMAZONS (1973)
THE AMAZONS
LES AMAZONES
LE GUERRIERE DAL SENO NUDO
WAR GODDESS
製作国 イタリア/フランス/スペイン
監督:テレンス・ヤング
出演:アレナ・ジョンストン、サヴィーヌ・サン、
アンジェロ・インファンティ、ルチアナ・パルッツィヘルガ・リーネ、レベッカ・ポトック、
マリサ・ロンゴ、ファウスト・トッツィ、ベニート・ステファネッリ、シャルル・スパーク

コーカサス地方の秘境の国にいる屈強な女戦士アマゾネス。
年に1度の子種獲得行事。女王の座の争いやリベンジ。
アンティオペとテセウスの統治の始まり。最後は男女間の営みや売春宿の閉鎖までを語る。
アフリカのほうのアマゾンのジャングルではなく、ギリシャの隣国の様子。
パート別に把握すると内容が分かりやすい。
60年代の作品と同じくらい随所の手法が古い。
古いスペクタクルに見えるような感覚は若干ありますが、芸術撮影に関しては皆無。
年増も多いが、イベントの事情と合っている。クレジットを見る限り撮影場所はローマのどこかの様子。
オイル塗り>女同士の格闘>揉み、なんてのもあります。なぜか雷が轟いているんですが。
2作目AMAZONS AND SUPERMEN (1974)は続編ではなく、変なヒーローが無敵さながら活躍する痛快な珍コメディ。
かなり困った作品です。あのスーパーマンかと思ったら、なぜか3人と覆面。
☆☆☆☆☆?
DVD






奇妙なサーカス
Strange Circus 奇妙なサーカス 2005)
制作国 日本
監督:園子温
出演:宮崎ますみ、いしだ壱成、桑名里瑛、高橋真唯、不二子、 田口トモロヲ、大口広司

大邸宅の家族の歪な関係。
サーカス、ピアノ、遊園地、車椅子、廊下。全体を通して見るとスムーズではない。
サーカスと廊下はファンタジーで使うようなシーンで倒錯した感じが出ている。
成長した主人公と入れ替えているので際どいシーンは無い。1人2人役で娘役と母親役が同じ。
重要視しているのはミステリー仕立てのほうに近い。
後半になると辻褄合わせの二度手間。緊張感の無いサスペンスとグロテスク。
グロテスクな姿になった主人は、そのままでは面白くない。動き回る必要がある。
邸宅の迫力が無い。洋館に似たホテルくらいの印象が無いと厳しい。
昼のシーンでは雰囲気があまり出てない。主人に威厳が足りない。
とっくに小説や古いアニメで使い古してる設定。映画には向いてない。

ギロチン・イコール、サーカスの設定は混同していると思う。見分や取材が足りてない。
刺激的な見世物が雑多に増えて1つ1つのテントごとに違う物が披露されていた大昔と違い、
ファミリー客が多いサーカスでは見せられないため、マジックショーが兼任している。
表現で用いることが先立って、サーカスとはこうだと思っていた頭の中の誤解でしかない。
これで良いとするなら、いい加減な物や失敗作さえいくらでも作れる。
映画をサーカスに例えるなら、客が見たいと思う内容ではない。その意味でも失敗している。
あのーホラ映画の「サスペリア」のように音楽で怖がらせていれば似合っていた。
☆☆
DVD






ランデヴー
RENDEZ-VOUS (1985) フランス
監督:アンドレ・テシネ
製作:アラン・テルジアン
脚本:アンドレ・テシネ、オリヴィエ・アサイヤス
出演:ジュリエット・ビノシュ、ランベール・ウィルソン、
ジャン=ルイ・トランティニャン、ヴァデック・スタンチャック、オリンピア・カルリシ、ミシェール・モレッティ

《無修正版》

晩生な男性に女性が自分で脱いで寝そべってお尻を見せて挑発したり大胆。
ロミオとジュリエットのオペラのアダルト版で座ったまま股を開いてマスターベーションをするジュリエット。
晩生な男性を他の男がエスコートして女性が寝てるときにお尻に手を滑り込ませていくシーンなど大胆。
最後のほうで2人は結ばれる。
☆☆☆☆☆
DVD








プレタポルテ
(1994)
PRET A PORTER
READY TO WEAR [米]
製作国 アメリカ
監督:ロバート・アルトマン
製作:ロバート・アルトマン
脚本:ロバート・アルトマン、バーバラ・シャルガサー
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、ソフィア・ローレン、
ジャン=ピエール・カッセル、キム・ベイシンガー、キアラ・マストロヤンニ、スティーヴン・レイ、
アヌーク・エーメ、ルパート・エヴェレット、ロッシ・デ・パルマ リリ・テイラー、
ウテ・レンパー、フォレスト・ウィテカー、リチャード・E・グラント、ジュリア・ロバーツ、
ティム・ロビンス、ローレン・バコール、ライル・ラヴェット、トレイシー・ウルマン、
サリー・ケラーマン、リンダ・ハント、テリー・ガー、ダニー・アイエロ、
ジャン・ロシュフォール、ミシェル・ブラン、フランソワ・クリュゼ、サム・ロバーズ

ファッションの無いヌードショーで妊婦ヌードが流行した元の映画です。
イタリアのベテラン俳優マルチェロ・マストロヤンニが会長役ですが、大勢のモデルが主役です。

DVD








泉のセイレーン
SIRENS (1993)
製作国 オーストラリア/イギリス
監督:ジョン・ダイガン
製作:スー・ミリケン
製作総指揮:ジャスティン・アッカーマン、ハンス・ブロックマン、ロバート・ジョーンズ
脚本:ジョン・ダイガン
出演:ヒュー・グラント、タラ・フィッツジェラルド、サム・ニール、
エル・マクファーソン、ポーシャ・デ・ロッシ、ケイト・フィッシャー、ベン・メンデルソーン、マーク・ガーバー

ヘア解禁版

名画のシーンが再現されてる。
『 ヒュラスとニンフたち 』  ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス作
1896年  マンチェスター市立美術館
フローニンゲン美術館では実写の写真展も開催された。
この映画は名画のシーンを撮影してる。
画家の自叙伝でモデルを目の前にして名画を描くシーンの映画は数多い。
名優が出演してるが、主役染みた様子も無く物語を引っ張ることはしてない。
1つ違うのはモデルには陰部に毛があるが名画には毛が無い。

DVD









意外に堅苦しいストーリーが多いんです
熱っぽくて冷めやすい

深夜放送の映画にヌードシーンが無いか探してた口ですか?
映画放送が始まるとヌードシーンが無いか待っていた口ですか?

お前ら、映像の裸が好きなのか?
昔の映画作品の中では若くて美人でも、数十年後の実在の生身の女優はもう「おばさん」だぞ。

麻薬とセックスを題材とした設定の主にアメリカとカナダの映画作品はその時点で駄作です。

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