ネグロス島砂糖きび鉄道脱線集
Negros Is. sugartrain derailment collection

  脱線,日本では事故になるがフィリピンは全く問題ない。
ネグロス島砂糖きび鉄道は、レール車両のメンテナンス費用が嵩むため縮小の一途をたどってる。鉄道のメンテナンスが疎かになると脱線が多発し、毎日各所で脱線が起きる。脱線は日常茶飯事なので復旧作業は手早く行われる。
このページでは、各社の脱線と復旧作業を各種紹介する。

このページの写真は、私と青山さんの撮影です。写真提供有難うございます。
Central Azucarela De Bais

1. 空車の復旧

 空車は軽く列車の速度が少し早いので脱線しやすい。
Baisで目撃した復旧作業では、左右の車輪に小中大の石を並べ機関車でそのまま牽引して復旧する。
この方法は100%復旧できるのでなく50%は失敗する。何回かやり直しすれば復旧する。

2008/1  Bais

2. ブルで復旧

 軌匡(仮設線路)の部分は、本線に比べ線路状態はラフなので脱線する確率が高い。
各ハシェンダは、ブルにアームを付けたりフックを付けて脱線復旧作業の効率化を図ってる。
道路が狭くブルが前に出られない。

2008/1  Bais

3. 脱線した車両をそのまま牽引

 列車を横から見ると3両が脱線したまま牽引され、貨車は上下に大きく踊って満載されてた砂糖きびをばら撒きながら走行し2両は空車になってしまった。
砂糖きび列車は機関車から後部の見通しが利かず気がつかない。
その後支線の合流ポイントで復線した様だ。

2008/1  Bais

BISCOM
4. メンテナンス車脱線

 2両のメンテナンス貨車を推進運転で走行中先頭車が脱線。
先ずジャッキで車両を持ち上げ、別のジャッキで車輪がレールに乗る位置に横移動。2軸共脱線したが10分足らずで復旧。

2008/1  BISCOM

 リレーラー

 両側のレールの上に載せ脱線を復旧させる。アルミ製だが重い。

2009/1  BISCOM

Hawaiian Philippines Co.

5. 車軸折損車復旧

 貨車の車軸が折れ走行不能、工場から仮車軸を貨車同様機関車に連結して運ぶ。

2008/2  Hawaiian Philippines Co.
写真青山さん

6. 車軸折損車復旧

 貨車を2台のジャッキで持ち上げ仮車軸を取り付ける。

2008/2  Hawaiian Philippines Co.
写真青山さん

7. 車軸折損車復旧

 仮車軸に貨車を載せセンターを合わす。
そして機関車牽引で工場まで貨車を運ぶ。

2008/2  Hawaiian Philippines Co.
写真青山さん

8. 12号機脱線

 機関車の脱線は重量がある為ちょっと手強い。
先ずは復旧資材の運搬。

2008/1  Hawaiian Philippines Co.

9. 12号機脱線

この機関車の重量は15トンから20トン位か、2人掛かりでジャッキアップする。ジャッキの調子が悪く復旧作業は、遅々として進まない。

2008/1  Hawaiian Philippines Co.

10. 空車は人力で

 12号機と次の空車が1軸脱線。空車は5人が力を合わせ復旧。

2008/1  Hawaiian Philippines Co.

Central Azucarera De La Carlota
11. SL106号機脱線

 脱線の原因は踏切に泥が溜り車輪が乗り上げた。

2005/10  La Carlota
写真青山さん

12. リレーラー

 La Carlotaでは、貨車の脱線に対しアルミ製のリレーラーが使われた。
右から3人目の人が持ってるのがリレーラー、アルミ製でジャッキと違い片手で持ち運びできる。
一番上の石で復旧より確実に作業が捗る。

2004/10  La Carlota

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