雲厳寺
2013年5月26日
         
         


栃木県大田原市(旧黒羽町)にある『雲巌寺』は「日本禅宗4大道場」のひとつとしても名高いらしい。確かに、朱塗りの橋の前に佇んだだけで何か荘厳で身の引き締まる感覚を覚えた。


            


文献によりますと

〜松尾芭蕉が江戸深川時代に禅の教えを受け、師であり尊敬する友人として慕っていた仏頂国師が、かつてここ『雲巌寺』で修行をしたことから、芭蕉自身も元禄2年(1689年)4月に『雲巌寺』を訪れた。当国雲岸寺(なぜか芭蕉は雲岸寺と記しています)の奥に仏頂和尚山居跡あり〜



         


芭蕉がどうしても見たかったという、仏頂国師が書き残した句は

『縦横の五尺にたらぬ草の庵、むすぶもくやし雨なかりせば』(意味:修行の身は、樹下石上(じゅげせきじょう)の境涯を旨とするところだが、縦、横ともに五尺ほどのささやかな作りながら、不本意にも草の庵を結んでいる。雨さえ降らなければこうした庵の要もないのだが)

いかに小さな庵であったかが、想像できます。

芭蕉は仏頂国師を偲び『句』を残しています。

『啄木(きつつき)も庵(いお)は破らず夏木立』(意味:さすがのきつつきも、仏頂和尚の結んだ山居だけはやぶろうとはしないようだ)


         


門の手前にある樹齢550年の杉の大木のみならず、ここの建造物・植物・空気すべてに強力なパワーを感じます。

ここは、いわゆる観光目的の寺院ではありません。厳しい禅の修行の場であることをまず頭において拝観しましょう。



          



紅白梅
2009年4月13日

 裏庭の梅の木は枝垂れて下がった無数の同じ枝から白とピンク、両方の色の花を咲かせています。詳しい種類は分りませんが、目を楽しませてくれます。

   ウメ 梅の木



すみれ色
2009年4月9日

 この季節になると庭の砂利が「すみれ色」に染まります。うっかり踏みつけるのも”ためらい”を覚える、そんな可憐な「すみれ色」の花です。

                  スミレ



桜の名所
2009年4月7日

 那須塩原市西那須野地区・烏が森公園は桜の名所として有名です。春休み最後の日と相まって、「春・入学・入社」のシンボルとされる桜は晴れがましく、それでいて少し緊張した姿に映りました。

     サクラ 烏が森公園



春を告げる鮮やかな黄色
2009年3月10日

 那須塩原駅の近くに在る、知る人ぞ知るスイセンの群生地。何万株あるのか?全部咲き揃ってもとても一人じゃ数えきれないでしょう。冬の寒さに佇んでいても小高い丘に敷き詰められた黄色い絨毯は春を告げる鮮やかな黄色をしていました。

     ラッパスイセン 東那須野公園



羽黒山のロウバイ
2009年2月18日

 栃木県上河内に在る「羽黒山神社」は「お羽黒さん」の愛称で呼ばれ、この季節、見事に蝋梅(ロウバイ)が咲き揃う神社としても有名です。石段を登りきった境内の先には富士山の見える丘が在りました。この日は晴れていても、霞がかかって薄っすらと輪郭が感じられる程度にしか分りませんでした。平日にも拘らず次々と観光客が訪れ、知名度の高さを伺い知ることが出来ました。

                  ロウバイ



セミのぬけがらを探そう
2007年7月27日
 ご存知の方も多いこととは思いますが「日本自然保護協会、読売ウイークリー、キッズgooほか多数の協賛団体」では子供たちの夏休み期間を利用して“セミのぬけがら探し”を呼びかけています。

 セミはその土地の気温や気候などの環境によって種類が決まります。元々そこで生息していた親から生まれたものが幼虫時代の数年をその土地の地中で過ごすので、皆さんの家の周りで鳴いているのは先祖代々、土着のもののはずです。ところが、最近その生息マップに狂いが生じてきたらしいのです。“地球温暖化”の影響なのか人為的なものか分りませんが、少なくとも環境の変化は否定できません。

 そこで、全国から“セミのぬけがら”を送ってもらって種類を確認し、地球環境がどう変化しているのかを調べてみようという訳です。

お子様の自由研究にも役立つと思います。興味のある方は「日本自然保護協会 http://www.nacsj.or.jp 」にアクセスしてみてください。

                     セミのぬけがら

                家の周りで見つけました。左:ヒグラシ 右:アブラゼミ?



天然記念物「ザゼン草」
2007年2月6日
 この季節とは思えない暖かさの中、那須湯本から50分程南下した所にある、大田原市北金丸の「ザゼン草群生地」に出掛けました。

 田園に囲まれた面積約1,380平方メートルの群生地は周辺の川の伏流水が湧き出、木道が整備された湿地で、中にはおよそ2万株のザゼン草が自生していると言われます。例年、2月1日からの一般公開も暖冬の影響か既に盛りを過ぎてしまったものもあり、開花するのが一割程度と環境の変化に大きく影響されやすい性質から、近年、周辺環境や個体の保護が叫ばれていますが、それでも何株か見事な自然の造形美を見せてくれました。

       ザゼン草       沿って流れる小川

 僧が座禅を組む姿に似た花の形からその名が付けられた「ザゼン草」は高さが20センチ位ある大きな花で、3月半ば頃まで我々の目を楽しませてくれます。

 道端で目にした「福寿草」の鮮やかな色と共に、現在の生活環境とは違う、まるで別世界に迷い込んだような体験でした。



夏山に自生する花は清涼剤
2006年8月2日
 高山の草地に自生するギボウシは種類が多く判別が難しいらしい。山菜として広く知られているのは、葉が大きく薄紫の花を咲かせる“オオバギボウシ”です。今、庭のあちらこちらで鮮やかな紫色の花を咲かせているギボウシは、正確な種類は分かりませんが無数の可憐な花びらが目を楽しませてくれます。

 ヤマユリ(山百合)はその名のとおり山の林の中の草むらで良く見かけますが、夏の緑の中に、正に「純粋」の花言葉で表されるが如く白く浮かび上がる見事な咲きっぷりは、強い芳香と共に一服の清涼剤と言えるでしょう。

       ギボウシ       ヤマユリ

 しかし、ユリの根(鱗茎)が古来より食用として利用されてきた背景もあり、むやみやたらな乱獲と山林開発によって年々その数を減らしているのは誠に残念です。



雨に咲く花
2006年7月22日
 夕方うす暗くなる頃、時には真っ暗になってから咲き出すことからこう呼ばれるようになったと言われる月見草は、一向に明けない梅雨の庭に明かりを灯すかのように鮮やかな黄色い花びらを、今は殆ど一日を通して見せてくれています。
 また、梅雨時を象徴するアジサイは咲き始めに白かったものを、ピンクへ、紫へ、青へと雨が降れば降る程、その花の色を濃く変化させていきます。

        月見草         アジサイ

 梅雨の季節、モノトーンで淀んだ空気の中でも確かに、鮮やかに自然は息づいているのです。そして、その生命力は強く咲き誇っているかのようにも見えます。



新緑の風景
2006年5月27日
 那須湯本でヤマツツジが見ごろを迎える頃。それよりも早く、そして長く、道すがらサクラのような真っ白い花が無数に咲き揃った低木を目にします。近付いて良く見ると、サクラに似た形の厚みのある葉でこれまたサクラのように一カ所から数本の柄が分かれていてその先に白い五弁の花びらが見られます。花が終わるとそこにはサクランボのような小さな実がなります。
 これはサクラもどきで「なんとかザクラ」などという名が付いているに違いないと思っていましたが、最近になって「エゴノキ科のエゴノキ」という立派な学名があることを知りました。果実にえぐみがあることから付けられたそうですが、名前のマイナスイメージより新緑を真っ白に染めるその見事な咲きっぷりの方が圧倒的に優っています。

    エゴノキ      スズラン

 そして、「エゴノキ」が盛期を過ぎようとしている現在、庭はツツジにかわって咲き出した可憐な「スズラン」の甘い香りに一面包まれています。

              
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