那須のこよみ

標高約800M。高原の春は遅く、そして短い。春休みでさえ雪が残っている年もあります。春の訪れは根雪が溶けて、やはり、植物の芽吹きによって感じられるものです。


早春
3月 下旬 〜4月上旬
山にはまだ雪が残る早春、我が家の庭に最初に顔を出すのは、フキノトウです。
フキノトウ  
この頃からシジュウカラ、ヤマガラ、セキレイなどの野鳥が忙しく飛び回り、夜明けと共にさえずりが聞こえます。
          
4月 中旬 〜下旬
外気が暖かく感じられるようになると、いよいよ春本番。黄色い花の種類が一年中で一番多いと言われるこの季節の代表がスイセンです。
スイセン      プリムラ
庭の草花が次々と顔を出す頃、広葉樹もやっと芽吹き始めます。そして、今まで白とグレーのモノトーンだった景色が徐々に黄緑色に塗られていきます。
新緑
5月 6月上旬
新緑の5月、景色をとっても気候的にも一年中で最も美しい季節!那須のベストシーズンと言えます。
ツツジ ツツジと新緑 高原の新緑
5月に入るとツツジが一斉に咲き始めます。この辺は様々な種類の自生ツツジが多く、新緑と共に、ピンク、赤、紫、白に彩られていきます。特に、八幡温泉のツツジ大群落は見事で、平日でも多くのハイカーで賑わいます。

ツツジの開花に合わせて、バードウォッチングや御神火祭など那須温泉郷の春のイベント「つつじウィーク(5月26日〜6月3日)」が開催されます。
※御神火祭‥九尾の狐伝説の地“殺生石”で行われる太鼓と御神火の幻想的な火祭りです。
梅雨 初夏
6月 中旬 〜7月中旬
ツツジが沼原湿原や茶臼岳周辺で見ごろを迎える頃になると、高原一帯は緑が濃くなって梅雨に入り、庭ではシャスターデイジーなどの白っぽい草花が目立つようになります。
    湿原のツツジ      マーガレット
 
7月 中旬 〜下旬
沼原湿原にニッコウキスゲが咲き始めると、夏が近いことを実感させられます。
ニッコウキスゲ
中旬頃から、木陰にヤマユリ、街道や庭先にアジサイが目立つようになります。そしてウグイス・セキレイ・シジュウカラ・コガラなどの野鳥の声に替わってヒグラシのせみ時雨が始まります。日中と雨の日を除いて夜明けから日没まで一斉に鳴き続けます。
盛夏 ※高原特有の高温多湿です。
7月 下旬 〜8月 中旬
8月は観光地である那須高原にとっていちばん賑やかな時、日中の気温は30度位まで上がりますが、夕立や雷雨が多く、特に山に登る時は天気の急変に注意が必要です。
 
ヒグラシはクマゼミに替わり、旧盆頃からは秋の虫の音になります。
初秋
8月 下旬 〜9月
日中は夏の名残りの陽気でも、夜はめっきり過ごしやすくなります。
リンドウ
9月に入ると町の花にもなっているリンドウがあちらこちらで見られるようになり、9月18日・19日は「りんどう祭り」で、旅行者にリンドウの配布や様々なイベントが用意されています。
 
10月
10月の声を聞くのを待っていたかのように那須連山から紅葉が始まります。紅葉狩りに訪れる人も多く、5月の新緑と同様に美しい季節です。
峠の茶屋より 朝日岳
紅葉の見頃は、10月初旬が茶臼岳〜朝日岳。中旬が那須高原有料道路〜那須甲子有料道路、深山ダム。
晩秋 初冬
11月
庭のコスモスが種になる頃、だんだんと秋が深まって行きます。

周辺の木々が紅葉し、木枯らしに様々な色の枯れ葉が舞い、一面、落ち葉のジュータンに覆われます。やがて来る冬の知らせが少しずつ届くようになります。
  ※冬の道路は常に凍結しているのですべり止めが必要です。
12月 3月 中旬
12月に入ると長い冬が始まります。生物はいっせいに身をひそめ、1月中旬〜2月中旬は一面銀世界に覆われます。
    雪景色
湯本周辺の道路です。ひざ位まで積もることがあります



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