桜の名所として知られる北杜市小淵沢町松向の県天然記念物「神田の大イトザクラ」の樹勢が衰え、市が回復作業に乗り出すことになった。花や葉の数が減り、旧小淵沢町が土壌改良などの処置を施していたが、効果は上がっていない。市は二○○八年度、防風ネットを設置するほか、樹木医らでつくる樹勢回復検討委員会を立ち上げて保護策を検討、講じていく。
大イトザクラは、樹齢約四百年のエドヒガンザクラの変種で、樹高約九メートル、枝張りは約二十メートル。幹の途中で三つの支幹に分かれて枝が四方に伸びる樹形が特徴。八ケ岳を望める景観もあって、春には多くの花見客やアマチュアカメラマンが訪れる名所で知られている。
しかし、樹勢の衰えはここ数年で進行し、市教委によると、約二十年前より花や葉の数は約一割減少した。詳しい原因は分かっていないが、八ケ岳からの強風で新芽が取れてしまうことが一因とみられている。かつては樹木北側にあった工場が風よけの役目を果たしていたという。
市教委は、新芽を保護するため今秋、樹木の北側と西側に防風ネットを取り付ける予定。樹木医ら専門家で構成する樹勢回復検討委員会は、根の生育状況を調査して○九年度以降、本格的な“治療”に入る。
市教委は「現状で枯死の心配はないが、多くの人に親しまれている大イトザクラを守るため、適切な保護に努めたい」としている。
(写真)多くの観光客でにぎわう「神田の大イトザクラ」(2000年、写真上)。樹勢が衰え、北杜市が回復作業に乗り出すことになった(同下は2008年)=北杜市小淵沢町松向
【山梨日日新聞社 1月8日掲載】

2007・10・19付のアカイヌ山荘便りに、清泉寮の温泉掘削の鉄塔のことを書いたが、予想通り宿泊棟付きの中高年者をターゲットにした温泉ランドを造るという記事が「朝日新聞」と「asahi.com」に載った。内容は以下である。
記事の内容
清里が様変わり 温泉掘削し中高年を的に
1980年代に「ミニ原宿」といわれ、若い女性に大人気だった高原リゾート地の清里(北杜市)が、様変わりしている。観光客は激減し、ホテルやペンションは相次ぎ撤退。牧場の中の赤い三角屋根で清里のシンボルになってきた宿泊施設・清泉寮も、主な客層のターゲットを中高年に切り替え、牧場で温泉掘削に乗り出した。(一部地域既報)
JR小海線・清里駅から2キロ弱。米国風のしゃれた木造2階の清泉寮の隣ではいま、温泉の掘削作業が進んでいる。約1500メートルを掘って湯を引き、宿泊棟も新築する。09年春に開業する予定だ。運営する財団法人キープ協会の桶本隆男常務理事は「八ケ岳と富士山を眺めながら入れる温泉ができれば、冬でも大人の観光客が来てくれる」と説明する。
清里は80年代初め、若い女性向けファッション誌のグラビア撮影地となり、丘の連なる高原の風景が人気を呼んだ。女子大生らの間では、清泉のソフトクリームを食べ、ペンションや清泉寮に泊まるのがブームに。ドライブコースの名所ともなった。「ソフトクリーム売り場に100人以上の列ができたり、清泉寮から清里駅までの道が車で詰まったりするほどだった」と関係者は振り返る。
ところが、90年代になってバブルが崩壊。近隣の観光地・小淵沢が大型アウトレットモールなどを誘致したこともあり、清里は地盤沈下した。旧高根町(現在の北杜市)が調べた観光客数は、92年の265万人をピークに99年には205万人に。その後は統計もとらなくなったが、現在は「ピーク時の半分以下」(地元観光業者)といわれる。
清里駅前に並んだタレントショップはほとんど撤退。05年秋には駅前のホテルも廃業し、更地になった。駅周辺にあった三つのスーパーもなくなった。
80年代に出店ラッシュが続いたペンションも減少の一途だ。ブームにあやかろうと、『脱サラ』をして乗り込んだ経営者たちも次々と撤退していったという。経営者の1人(58)は「『玄関先でもいいから泊めてください』という女子大生がいたバブルは遠い昔。清里ブランドはもう通用しない」と嘆く。
清泉寮の宿泊客も、80年の3万6千人をピークに05年は2万3千人まで減った。客層もいまは40代以上が中心で、家族連れが目立つ。「ブームだった頃に来ていたお客様もいるが、バブル後に来てくれるようになった落ち着いた感じのお客様も多い気がする」という。
そこで集客策として選んだのが、温泉の導入だった。300人を収容できる会議場の建設も計画。戦前、日米協力による開拓を掲げて清里に入ったキープ協会創設者の故ポール・ラッシュ博士らの教えにならい、国際交流・貢献の場としても活用させたいという。
同協会の桶本常務理事は「バブルの頃はあまりにも『ミーハー的』だった。原点に戻りたい」といい、将来は清里を「スイスの保養地ダボスのような場所にしたい」と意気込んでいる。(岡戸佑樹)

アカイヌ王国の紅葉も終わり、最後の落葉コナラの葉が舞い落ちていた。落ちた葉は風によって吹き溜まりに集まる。山荘の前の道と駐車場が落ち葉にとっては好きらしい。駐車場では車の車輪が半分は埋まっていた。道路も山荘の敷地の前は左右両方はどこかに飛んでいったらしく、落ち葉はなくきれいであるのに、アカイヌ山荘の前だけは落ち葉が盛り上がって溜まっている。半日かけて落ち葉の清掃をしたが、次の日の朝見るとまた落ち葉が溜まっている。また半日近くかけて片付けたが、三日目以降は片付けを諦めた。初夏から夏は雑草と闘い、晩秋から初冬にかけては落ち葉と闘っている。
天候の良い日中は10゚C前後まで気温は上がるが、普通は4゜C前後で夜は氷点下4゜C位になる。氷点下8゜Cになった時もある。29日の早朝には雪が舞ってきた。雪が舞うと冬がきたと実感する。今年の山荘生活も今回で終わりにし、水回り関係はすべて水抜きをして不凍液を入れ、車はカバーを掛けて紐で縛り、店じまいをして帰京した。


庭を埋め尽くした落ち葉 冬籠もりのためカバーを掛けられ紐で
縛られたムーミン
小淵沢にスーパーマーケット「やまと」が開店
食品・雑貨のスーパーマーケットは「キララ・シティ」が中央高速道・長坂I.Cの目の前に、「ひまわり」が市役所大泉支所の近くにあり、清里・大泉・長坂に山荘を持っている別荘族にとっては買い物が便利であった。小淵沢にはJR小淵沢駅の南600m位下った所に「えびすや」があったが、小淵沢町、長野県の富士見町、原村に山荘を持っている別荘族にとっては、小淵沢ICから別荘地とは反対の方向にあり不便な場所で規模も小さかった。
11月28日に食品スーパーマーケットのチェーン店「やまと」の小淵沢店が中央高速道・小淵沢I.Cの側に開店した。小淵沢I.Cの目の前なので本線から下りてくると嫌でも目に入る場所である。「えびすや」の3倍くらいの広さがあり、品数も結構多いので小淵沢、富士見、原村の別荘族にとっては買い物が便利になった。早速開店日に行ってみた。随分賑わっていて、駐車場に入る車の整理に警備員が大忙しで車の列が道路に列んでいた。イヴォンヌさんは店内に入ると、真っ先に「やまとファンクラブ」の受付に行ってクラブに加入しポイントカードを手に入れていた。


スーパーマーケット「やまと」小淵沢店 スーパーマーケットの近くで見た甲斐駒ヶ岳

中央線沿線の山々はどこも木々が紅葉・黄葉しており、特に笹子峠付近と韮崎から小淵沢にかけてがきれいであった。茅が岳は山全体が紅葉していて、緑が濃いときより穏やかな感じの山になっていた。
11月11日は東京を出るとき小雨模様であったが天気は回復に向かっていた。車窓では時々陽が射してきて沿線の道路は濡れているところと乾いているところがあった。小淵沢駅に下り立ったとき陽が射しているのに急に小雨が降ってきた。地面すれすれ、目の高さに太い虹の帯が横たわっていた。虹は普通空に弧を描いて現れ見上げる。高い山では下に現れて見下ろすこともある。今回は目の前に太い帯となって左右に延びている虹であった。周りにいた人々も歓声をあげていたので、このような虹を見るのは珍しいことであった。
山荘周辺の紅葉は落葉松・コナラともに黄葉して落葉し始めていた。小さな落葉松の葉が日光を通してきらきら光りながら粉雪のように舞っていた。道路は黄色い雪が積もったようになり、あたかも2本のレールが敷かれているように車の轍が残る。紅葉狩りは山荘周辺を見てまわるだけで十分楽しめるが、12日は天気もよく穏やかであったので買い物がてら八ヶ岳高原大橋(清里高原道路)、清泉寮、東沢大橋(八ヶ岳高原ライン)を見てまわった。今年の紅葉はきれいだと皆さんが話している。
13日も穏やかな暖かい天気だったので、ベランダの床の塗装をした。塗装を行う前にログで出来たテーブル、ベンチを移動しなければならず、これが思いの外重く、年寄り2人で移動するのに苦労した。またまた足腰を痛め、立ったり座ったりするとき、身体がスムーズに動かない。
14日は長野県富士見町にある縄文時代の史跡・井戸尻遺跡の見学に出掛けた。傍に井戸尻考古館、歴史民俗資料館もある。井戸尻考古館には遺跡から発掘された土器・農耕道具などの出土品が数多く展示陳列されていた。歴史民俗資料館には先人達が日々暮らしてきた農業を中心とした生産用具、農具、生活用具から古美術品、古文書などが展示されていた。私達が子供の頃に使っていた用具、用品が数多くあり、懐かしく思うと同時に、展示されほど歴史的な物になったのかと感慨深かった。小春日和のような天気であったので、外に復元された竪穴住居の傍では老夫婦がお弁当を広げ遠足気分を味わっていた。
※紅葉風景、谷桜酒蔵の蔵元、井戸尻遺跡などの写真を多数撮影したが、コンピューターに取り込むときスマートメディアが壊れてしまい、すべての写真が無くなってしまった。そのような理由により今回は写真を載せることが出来ない。

10月27日は日本列島南岸を台風20号が通過した影響で東日本は風雨が強かった。八ヶ岳・南アルプスの頂上付近は今年2度目の冠雪となった。翌28日は台風一過の秋晴れとなり、紅葉した木々が日差しに照らされて見事な景観を演出していた。
アカイヌ山荘ではサルスベリ・モミジ・ブルーベリー・檀紅梅の葉が見事に紅葉していたがコナラはまだまだ緑のままであった。今年は全体的に紅葉が綺麗である。特にどこでもドウダンツツジが見事である。
晴天に恵まれて、日中は暑くもなく、寒くもなく絶好の紅葉狩り日和であったが、夏からの宿題が残っていたのでそれをやることにした。それはベランダの塗装である。塗料、マスク、ゴーグル、手袋など塗装に必要な物は夏の間から準備をしていた。ベランダはそれほど広くはないが脚立や梯子にまたがって塗装をしなければならず、初めての経験なので初日は丸一日掛かった。2度塗りをしたので2日を要し、背伸びしたり、中腰になったりの作業だったので足腰にダメージを受け、階段の上がり下りに苦労した。


紅葉したモミジ 1 紅葉したモミジ 2


紅葉したサルスベリ 塗装し終えたベランダ


温泉掘削工事現場
10月13日・14日に清泉寮で行われた「八ヶ岳カンティフェア」に行った。昨年まで緑濃い木々に覆われていた牧草地横の林が無くなり、盛り土になっている土砂の上に塔が建っていた。近くに行ってみると、温泉掘削工事と書いてある。温泉を掘削し、湯を清泉寮の宿泊施設に引いたり、暖房に使うのかも知れないが、広い土地の木々を伐採して整地をしているので、湯を寮に引くだけでなく何か施設を造るに違いないと思う。観光客目当ての温泉ランドかな?
観光客目当ての施設を造るのではなく自然を残して欲しいものである。

女取川流域、えほん村の近くの林の中に熊が出たという。子連れの熊が八ヶ岳山中を徘徊しているとき、小熊が捕獲されたので子熊を捜して人家の近くまで下りて来た。そのような話を聞いたので散歩のときは気を付けるようにと隣家の奥さんが話してくれた。
出没したと言われる場所は別荘地の中でもあり、またハイキングコースになっている棒道の近くである。本当に出没したのであれば危険なので行政機関も注意を呼びかけるはずである。真実を確かめに市役所小淵沢支所に行った。役所にはそのような話は入っていないが場所が長坂地区との境なので長坂支所に話が入っているかも知れないと言うことで訊いてくれた。長坂支所の話では、そのような噂が入ったので猟友会に連絡して調査をしたが、熊が出没した形跡は見当たらなかったということであった。南アルプスの方の白州、武川地区には熊は出没しているが八ヶ岳地区は以前から熊はいないと言われている。鹿、カモシカ、猪はいるのでそれらと見間違えしたのかも知れないが、熊は絶対いないとは言えないので注意はして下さいということであった。別荘地の管理事務所ではそのような噂は聞いているというだけで真実を確かめてはいなかった。
このような噂がどうして出たのか推測すると、今現在キノコが収穫できる時季である。キノコ取りに多くの人が山に入り、山を荒らされると困る。素人がむやみに山に入らないように、毎年キノコを収穫する地元の人が熊が出たと言う噂を流したのではなかろうか。
満休院の「舞鶴の松」が枯れた
「舞鶴の松」は北杜市武川町三吹2915にある満休院の境内南側にあるアカマツで、総枝まわり74m、根本の周囲4mの巨木で樹齢は約450年といわれている。枝が横に広がり、その形があたかも鶴が翼を広げて舞い上がる形に似ているところから舞鶴松と名付けられ、国の天然記念物に指定されている。また新日本名木百選にも指定されている。この名木が松食い虫の被害に遭い、樹木医による手当ての効もなく枯れてしまった。

これは 2004年4月13日 に撮影したものである
小海線にハイブリッド鉄道車両が導入された


JR小淵沢駅に停車中のハイブリッド車「こうみ」 「こうみ」運転中の横幕
小海線にハイブリッドシステムを搭載した新しい気動車(NEトレイン・キハE200形)が導入され7月31日から世界初の営業運転を開始し、「こうみ」という愛称で親しまれている。ハイブリッドシステム車両というのは簡単にいうと、発電用ディーゼルエンジンで発電した電気、及び蓄電池に充電した電気を効果的に利用して走行する環境にやさしい車両だそうです。

写真はJR東日本のパンフレットから拝借

今年の夏は全国的に猛暑というか極暑に見舞われた。アカイヌ王国も陽が射す昼間はまだ暑いが、さすが朝晩は気温も下がり15゚C位になる。東京に比べよく眠れる。少しではあるが植物に秋の気配が感じられる。


萩の花が満開 まだ茶色であるがススキも穂を出した

アカイヌ王国も濃い緑で覆われてきた。下(地面)も周りも上(高木の枝)も濃い緑で覆われているので居ながらにして森林浴が出来て気持ちが良い。風で飛んできたのか、鳥が運んで来たのか、前年には無かったきれいな野草が咲いてきた。グランドカバーとして植えていたゲラニュウム(フウロ)などが繁って沢山の花を咲かせ散歩をする人たちを楽しませている。



木々の緑も少しずつ濃くなってきた。コナラは花をつけ黄色い花粉を車の上やベランダにまき散らし、花も落とすのであちこち汚らしくなる。庭は山野草が芽を出してきたが、一番元気に芽を出したのが雑草でこの雑草を始末するのが大変であった。ルピナスが立派な花を咲かせていた。

山荘のまわりの木々は芽吹き、淡い若葉が出てきた。山荘にもやっと春が訪れた。冬枯れだった4月の景色と比べると、全体が緑に囲まれ空気も綺麗な感じで清々しい気持ちになる。この緑の景色も山の中腹までで頂上には未だ雪が残っていた。標高1,000mより下ではヤマツツジの花が咲き始めていた。日中は暖かくなってきたが夜はまだストーブが必要であった。

今年最初の山荘行きを19日(木曜日)に予定していたが体調不良と積雪があったため21日(土曜日)に行った。
小淵沢駅前にある市役所支所の櫻は満開が過ぎ、花吹雪で散っていた。山荘まで登っていくと風景は一変し、まだまだ冬枯れの状態でコブシの花は咲いていたが、木々の芽は未だ出ていなく、壇紅梅の芽が出た程度であった。庭に植えた球根類は早咲きの品種のものだけが短い茎で咲いていたが未だ芽も出していないものが多く、全体としてはこれからである。

南斜面に咲いたヒヤシンス・早咲きチューリップ・ムスカリ
年明けの最初に行くと、家の中の設備で毎年何か起こっていたが、今年は心配していた事態は何も起きていなかった。車のバッテリーもあがっていなくてエンジンも掛かった。
隣家の人の話では、「すぐ融けたが19日に5cmくらいの積雪があった。昼間は暖かくなってきたが夜はストーブが必要だ」と言っていた。東京に比べてまだまだ寒く夜と朝はストーブが必要であった。
車のバッテリー充電のためドライブを予定していたが、お腹の調子が悪い上に風邪を引いてしまい何処にも出掛けないで早々と帰京した。
庭のコナラの木に付けている巣箱に、シジュウガラが住み着いていて子育てをしているらしく、虫をくわえて入ったり出たりしていた。動きが速いのでなかなか写真に撮れない。
名は分からないがキツツキの一種がコナラの幹を登ったり、下りたりしていたので撮った。


今年も最終月の12月に入り、アカイヌ王国も冬に突入しました。8日は早朝の気温は−10゚Cまで下がり、8時になっても−5゚Cだったそうです。木々の葉は落ち林も冬枯れの状態になってきました。車の走行も夜は道路の氷結で危険な場所も出てきました。今年のアカイヌ山荘もいよいよ店じまい冬眠の時季です。
通常は外に出していた備品類は家の中にしまい、車はバッテリーの配線を外し、シートをかけ、風で飛ばないよう紐で縛りました。先日排水のコックが回らず水抜きが出来なかった水回りも全部水抜きをし、不凍液を入れ冬眠準備完了で帰京しました。
冬眠準備を確実に完了していても、ひと冬過ぎて春に訪れると何かが起こっています。今までに風呂場のカランが破裂して壊れたことがあります。一昨年は台所の水栓が壊れ、昨年は車のシートが風で飛び、隣の方にお世話になりました。今年の冬は何も起こらないことを祈っています。

暖かい日が続き、紅葉が遅れていた八ヶ岳南麓も小淵沢から韮崎にかけての山々の木々は、いま紅葉真っ盛りで東京の紅葉とはひと味違う美しさです。山荘付近の紅葉は終わり、半分は落葉していますが、残りの葉が毎日落ちてきて掃いても掃いても通路に落ち葉が溜まります。
夜になると気温が0゚C前後まで下がり、時には一晩中−3゚Cから−4゚Cの気温が続き庭には霜柱が立ちます。甲斐駒ヶ岳や赤岳に積もった雪も昼には融けていたのが融けなくなり、とうとう裏山の編笠山にも雪が来ました。以前のこの時季に比べて今年は暖かい暖かいと言っていても冬の足音は確実にひたひたと迫ってきました。


ベランタから見える雪の甲斐駒ヶ岳 2階の窓から見た編笠山まできた雪

小淵沢駅周辺は落葉している木もあるが全体に紅葉がきれいであった。山荘まで上がって行くと落葉した木が増える。今年のコナラは下半分は未だ緑で、黄色になりかけた上部は落葉が始まっている。今年は赤みがかった黄色に全体が紅葉することはなさそうである。信玄棒道の落葉松もやっと黄色くなった。
今年は全国あちこちで熊に襲われる被害が出ている。木の実が少ないので食べ物を求めて里まで下りてくると言われているが、確かに今年はドングリが少ない。例年だとドングリが落ちる時季になると、少し風が吹くだけでバラバラ、バラバラと屋根に当たる音がうるさいが今年はそのようなことがなかった。


信玄棒道の落葉松 八ヶ岳高原 中央奥が瑞牆山、右奥が金峰山
11月7日は二十四節気の一つ立冬。いよいよ冬の到来である。6日の昼間までは暖かかったが、北海道で竜巻の被害を出した寒冷前線の通過とともにアカイヌ王国も寒気に包まれた。ちらほら散っていた木の葉が強い風のため、まるで吹雪のように多くの木の葉が横向きに散り去っていく。JR中央線も午前は強風のため小淵沢・富士見間で、午後は風による松の木の倒木のため小淵沢・長坂間で運転を見合わせていた。甲斐駒ヶ岳に初冠雪が観測された。山荘のベランダからも見ることが出来る。赤岳も雪で真っ白になったとの情報も伝わってきた。山荘も夜にると気温が氷点下になり、朝は庭に霜柱が立っていた。
8日は雲ひとつない穏やかな日になり、昼間暖かくなったので雪を被った赤岳を見に出掛けたが、雪は溶けて消えてしまっていた。


八ヶ岳の主峰・赤岳 まきば公園から見た富士山

10月の末頃になると以前はストーブに火を入れ、紅葉が真っ盛りであった。今年は朝方の気温は10度以下の1桁にはなるが、全般に暖かくストーブを焚く必要がなかった。紅葉も山ぼうし、楓、壇紅梅、ドウダンツツジは紅葉して来たが、コナラや落葉松は未だ緑のままでこの分だと11月中頃になるだろう。

先々週末は山・海ともに大荒れで沢山の人が遭難事故に遭いましたが、先週末は穏やかな秋晴れの天気に恵まれました。八ヶ岳南麓もこの時季にしては暖かく穏やかな天気でした。毎年10月に清里の清泉寮で行われるカウンティ・フェア(収穫祭)は天気に恵まれたので2日間とも大変な賑わいでした。各種コンサート、バレエ学校の生徒によるバレエ、チアガール IBM BIG BLUE の演技、甲斐源氏太鼓の演技、子豚のとんとんレースやポニー、馬の草競馬など数々のイベントがあり、数多くのクラフト市や野菜市場、食べ物市が出店していて特に食べ物の店はどこも長い行列が出来ていました。
今年は外人の出店も増え、観客も外人が目立ち国際色豊かなフェアになって来ました。1日目(10/14)は薄曇りで山は見えませんでしたが、2日目(10/15)は朝から快晴で富士山をはじめ南アルプス、奥秩父、八ヶ岳と全山が見えました。
川俣渓谷に架かる八ヶ岳高原道路の東沢大橋(通称:赤い橋)のペンキが色あせていましたが今月塗り直し赤い橋に甦りました。標高2,000m以上では全山紅葉が進んでいました。1,000m台はドウダンツツジは真っ赤になり、白樺は黄色くなっていましたが、壇紅梅やサルスベリ、モミジなどは少し色づきはじめた程度で、紅葉にはまだ少し早く10月末が見頃になると思われます。



トラクターの入場行進 観客で賑わうフェアの広場 ペンキを塗り直した東沢大橋

アカイヌ王国は夜の気温が1桁の数字になり、少し冷えるなと感ずるときは4・5度まで下がる。夜や天気が悪く陽が差さない日は日中でも長袖の着る物が必要になってきた。
ススキは銀色の穂をなびかせ、コスモスは咲き乱れている。庭の雑草は夏の様には茂らない。山野草のアカマンマ、ツリガネニンジンなどが盛りである。夏に真っ白に咲いていたミナズキの花が赤く染まってきた。



ミナズキ ツリガネニンジン アカマンマ



ガウラ

〔9/9〜12〕 (2006・9・16)
猛暑が続いた夏も終わり、朝夕はめっきり涼しくなってきた。ススキの穂は出揃い、萩の花は満開で、道端にはコスモスの花が咲き乱れ、アカイヌ王国は秋の気配に包まれて来た。
来年1月から放映されるNHK大河ドラマ「風林火山」のロケに使われるオープンセットの一つとして長坂町小荒間2112番地の県営八ヶ岳牧場内(八ヶ岳横断道の小荒間交差点から南に少し下った所)に「風林火山館」が建設され、9月7日にオープンした。同じNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」や「利家とまつ」に使われた小淵沢町の「戦国の館」のセットよりしっかりしたもので、武田信玄の館をイメージして造られたという。観覧料が無料の期間に行ったので未だ売店などは出来ていなかったが、そのうち武田信玄や山本勘助などのグッズを作って売り出すだろう。



今が盛りの萩の花 「風林火山館」の大手門 「風林火山館」の主殿
大泉町のスーパーマーケット「ひまわり市場」が新店舗を建設し8月5日にオープンした。
新店舗は旧店舗の駐車場であった道路(金田一春彦通り)の向かい側で、売り場面積も広くなり、入り口側にはウッドデッキを造り、モダンな外観である。生鮮野菜はもちろん、魚、肉類も充実している。
大泉町の泉ライン沿いに、演歌歌手・藤あや子さんのギャラリー「ギャラリー彩」が5月1日にオープンした。ギャラリーは2つに分かれていて、ギャラリー1には藤あや子さあや子さんの絵画・書などの創作物が展示され、ギャラリー2には陶芸の作品が展示されている。グッズも販売されていてファンなら一度は訪れてみたい所である。



スーパー「ひまわり市場」 ギャラリー彩の看板 ギャラリー彩

夏休み最終週の土・日は列車は満席、小淵沢駅も人が多く、町を走る車の数も多い。いつもはガラガラの名所や土産物の店の駐車場も空くのを待つ状態である。別荘地もどの家も明かりが点き、親戚や知人が遊びに来ているのか家の前には車が何台も駐めてある。
この前東京へ帰った日(8月12日)関東・甲信地方は昼過ぎから激しい雷雨に見舞われた。千葉の義弟の車で帰ったが、勝沼を過ぎ笹子トンネルに入る頃から大粒の雨が降り出し、長いトンネルを出た時には物凄い雷雨で、雷は近くでピカピカ、ドド〜ンゴロゴロ、ワイパーを最速にしても前が見づらい雨で、危険なため初狩PAに入り小やみになるまで1時間あまり雨宿りをした。バケツをひっくり返した雨とはこの事かと思うほどで車から出ることも出来なかった。JR中央線も不通になっていた。
次の日の新聞に富士山の頂上付近が白くなっている写真が載っていた。夏に下から見えるほど富士山が白くなるのは珍しいという。相当な量の雹やアラレが降ったらしい。
アカイヌ山荘にも雹が降ったと隣人から電話が入った。人によってはピンポン玉くらいの雹だったと言うが、これは少し大げさであるが相当大粒の雹であったに違いない。その証拠にコナラの葉がずいぶん落葉しており、ミナズキの花などの茎は折れ、アジサイ、ギボウシ、蕗などの大きい葉には穴があき千切れていた。小さな菜園に弘子さんが植えていた胡瓜や南瓜は全滅した。
アカイヌ山荘の庭に蛇が住み着いているらしい。屋根から落ちる雨水を排水するため犬走りの下にトリカル管(管の表面が網の目になっていて管の中に水を吸い込む)を埋めているが、その管の出口の近くの落ち葉の上で日向ぼっこしている蛇を発見した。箒の柄で突くとトリカル管の中に逃げ込んだ。昨年庭の中を走っていた蛇もトリカル管の中に逃げ込んだ。今年の蛇は昨年の蛇より少し小さい。トリカル管の中に巣を作りそこで生まれた蛇だとそのうち庭を沢山の蛇が走り回ることになりかねない。小さい野鳥や野鳥の卵を狙っていて木にも登る。隣家の巣箱でリスの子が産まれたとき、子育ての間蛇の襲撃を警戒して4ヶ所くらいの巣箱を移動していたという。小さいトカゲは前から住み着いていてこれは可愛いが、蛇は毒を持った物かどうかまだ分からないので困ったことである。
8月も終わりに近いと朝夕は半袖シャツだと寒くなってきた。9月に入るとめっきり秋らしくなってくるだろう。

17日、午前10:37新宿着の松本からの「特急スーパーあずさ6号」の到着が岡谷・諏訪間の大雨による影響で遅れた。折り返しでこの車両を使う午前11:00新宿発の「特急スーパーあずさ15号」も急いで清掃をしたが10分以上の遅れで発車した。
10分遅れで到着した大雨の小淵沢駅は3連休の帰りのお客で混雑していた。乗車券売り場の窓口には長い行列が出来ていた。帰りのお客が次から次に来るので行列は減らない。
当初の天気予報は月・火・水の3日間が雨であったが前線の停滞により次週の月曜日まで雨が続くと変更になった。大雨の上に時折視界10m位の濃霧に見舞われる。YBS山梨放送とNHKは車の運転には十分注意するよう繰り返し放送していた。植栽した木の水やりはしなくて良いがボウボウに繁った雑草の処理が出来ない。濃霧で運転が怖いので何処にも出かけないで過ごした。暑かった東京を逃げて来たのに東京も涼しくなっているらしい、雨の中何のために来たのか分からない。。
大雨のため韮崎以西のJRは不通になり、中央高速道も諏訪南以西は不通になった。とうとう岡谷市の諏訪湖南岸地区で土石流が起き大きな災害が発生した。
20日(木)は前線が南下するので一時雨は上がるが昼頃からまた雨になるという。小淵沢駅に列車の運行状況を尋ねると小淵沢始発の甲府方面の鈍行列車は動いているという。
雨が降り始めると韮崎の辺りがすぐ不通になるのでその前に帰京することにした。
2時半頃タクシー会社に電話すると、車は全部出払っているので何時迎えに行けるかわからない。JRと高速バスが小淵沢以西不通のため諏訪・岡谷・松本方面に行く客が小淵沢まで普通列車で来てタクシーで行くので長距離で出払っていて何時帰るかわからないと言うことであった。
幸い雨は上がっていたので駅まで歩くことにした。小海線の甲斐小泉駅が一番近いが小海線もよく止まるので当てに出来ない。数少ない小淵沢始発の時刻に間に合うよう小淵沢駅まで1時間半早足で歩いた。日頃運動も長い距離を歩くこともしていないので足がガクガクした。駅に着くと思った通り小海線は不通になっていて4時半過ぎから動くと張り紙がしてあった。中央線は夕方松本まで開通した様であった。いつもは甲府から高速バスで新宿へ向かうが、遅かったので甲府から「特急かいじ」に乗り換えて帰京した。
インターネットで調べると、21日はまた雨になり岡谷の災害地では2次災害が起こりそうなので救出活動は中断している。小海線もまた不通になっている。

木を植栽してから雨が降らないというので水やりに出かけた。今まで雨が降らなかった分、着いた日にジャ〜、ジャ〜とたっぷり水を与えた。次の日は珍しく朝から一日中、しとしと雨が降り水やりの仕事がなくなった。滞在中雨は一日だけだったので帰る日にたっぷり水を与えておいた。
庭にはプリムラビアリー、スカシユリ、ホタルブクロが咲いていた。グミは食らべれる程に赤く熟れていた。昨年植えた山アジサイの木が寒さのため枯れたので、今度はエゾしぼりという種類の山アジサイの木を植えた。弘子さんは青じそとローズマリーを菜園に植えていた。



ホタルブクロ プリムラビアリー スカシユリ
庭にコンポスト(生ゴミを堆肥にする処理機)を置いているが、この間から蓋の上に石が置いてある。隣人に尋ねたら、お宅の庭にカラスが集まって騒いでいるので何事かと覗いて見ると、コンポストの蓋を取って中に入いり捨てた物を食べていたので、蓋が開かないように石を載せて置いたと言うことであった。余程美味しいものを捨てたのでしょう、と言われた。
冬に電源が切れて、冷凍庫の中の物が腐り、肉や魚の干物などカラスが好きそうな物を捨てたが、コンポストの蓋は回さないと開かないようになっている。カラスはどのようにして蓋を回して開けたのだろう。他の家でもカラスがコンポストの蓋を開けているのを見たという人がいるそうだ。毎朝巣にしていた森が切り開かれ所に4・5羽のカラスが集まってうるさくミーティングをしている。コンポストの蓋の開け方を相談しているに違いない。



コンポスト ヘルメット 金生遺跡
上の真ん中の写真は工事用ヘルメットである。長坂町のホームセンター(Jマート)で購入したが何故ヘルメットが必要になったか。
昨年のある日、ゴ〜ンという大きな音がして家中に響きわたったことがあった。外に出て見ると弘子さんが尻もちをついて座り込んでいた。ベランダを支えている丸太に頭をぶつけ、そのはずみで尻もちをつき脳震とうをおこして暫く立ち上がれなかった。物置になっている床下とベランダの下にはいろんな物を置いているが、高さが低いので出し入れするのに中腰にならないと入れない。腰が痛くなるのでつい腰を伸ばすと頭をぶつける。その後も何度か頭をぶつけるので、これ以上頭をぶつけて認知症が進行すると困るのでヘルメットをかぶって入ることにした、という訳である。
買い物の帰りに大泉町にある縄文時代の金生遺跡と谷戸城址に立ち寄って見学した。道路はあぜ道や集落間を結ぶ道を車が一台通れる程度に広げた程度で、方角はわかっていても道が曲がりくねった所もあり、目的地からだんだん離れていき少し迷った。

先々週、植木屋に依頼した庭木の植栽のため山荘へ出かけた。
一週間経つと庭の植物にいろいろ変化がある。蕾も何も無かった草花が花を咲かせていた。ミツバシモツケは白い可憐な花を咲かせ、昨年までは2・3本しか咲かなかったヤマショウブ(ノハナショウブ)が今年は株が沢山増えてきれいな花を沢山咲かせていた。
3年前に近所の人にわけてもらい、挿し木をしていた蔓バラが伸びてきて3年目にして沢山花をつけた。名は忘れてしまったが昨年植えた宿根草があちこちに芽を出し花を付けていた。鉄砲百合も間もなく咲きそうである。前の道を散歩している人が足をとめて眺めており、「毎日楽しませていただいています」と言っていたので、私達が居ないときに咲いて終わった花もいくつかあるかも知れない。



ヤマショウブ アスチルベ 蔓ばら
昨年芽も出さなかったキイチゴの木が伸びていて少しではあるが実を付けていた。ブルーベリーは全然実を付けていない。昨年お礼肥をやらなかったから怒っているのかも知れない。今年はギボウシが元気であちこちに繁茂し蕾をつけていた。童謡「夏は来ぬ」で“卯の花の匂う垣根に・・・”の歌で知られているウツギの木が小さいながら蕾を付けていた。今度行くときにはギボウシもウツギも鉄砲百合も花を咲かせているだろう。
庭に出る野草を観察していると、昨年沢山花を咲かせたものが今年はあまり出なかったり、昨年はほとんど見かけなかったものが今年は繁茂して出てくる、というように年によって咲くものが変わる。その年の気候によるものか、一度咲いたら1・2年は休むものなのか分からない。


元気が良いギボウシ ミツバシモツケ
庭木にはサルスベリ、ライラック、イロハモミジを植えた。サルスベリは百日紅と言われているので100日の間花が楽しめると考えた。サルスベリは赤い花にしたので、ライラックは青い花にし、花の香りが楽しめるものにした。イロハモミジは春は緑の葉で秋は赤い葉に変化し、春秋ともに楽しめると思った。植木屋の話ではサルスベリは今年は咲くだろうが来年からはどうなるか標高が高いので分からないと言っていた。ライラックは初夏から夏に咲くのでこれから咲くか訊いたら、今年は下の暖かいところで咲いてしまったので来年まで待って欲しいということであった。



サルスベリ イロハモミジ ライラック
弘子さんが山荘の東側にある畳一枚程の畑に何か野菜を植えたいと言うので、昨年トマト、ナス、ピーマンを植えたので連作が出来ないナス科のものは駄目だよと言うと、サラダに使えるバジリコ、スィートバジル、それに小玉南瓜(朱姫)の苗を買って植えていた。


弘子さんが植えた野菜の一部 スズランのように咲くナルコユリ
日差しが強くなり車の冷房が必要になってきたが冷房が効かない。説明書を読むとエアコンはガス量点検の他各部を循環するため月に2・3回程度作動するように書いてある。冬の間バッテリーのことだけ気に掛けていてエアコン冷媒のことは気に掛けず半年ほったらかしにしていた。サイトグラスで気泡の流れを点検するように書いてあるが、一円硬貨程度の大きさの窓を見てもよく分からない。整備工場に行って「冷房が効かないのでガスが無くなっているのではないか」と言うと、点検をして「おっしゃるとおりガスが抜けています」と言う。ガスを注入してもらい 6,800円請求された。車については知らない事ばかりで、何かある毎に一つひとつ覚えていかなければならない。

標高1000m辺りの山荘付近も木々の緑がずいぶん濃くなった。先月は淡い黄緑であったコナラの葉も堅い濃緑になり、庭を薄暗くするまでに繁ってきた。屋根の上にあるテレビアンテナに覆いかぶさってきたのでBS放送の受信が良くない。
小さい木の葉も繁り、枝も伸びてきた。草花も球根類のものは終わったが土留めに植えていたゲラニュウム(フウロウ)が元気で茎が伸び、葉も茂り、花を沢山咲かせていた。また種から育ったルピナスも花を咲かせていた。


石垣の上のゲラニュウム ルピナス
夏でもないのに滞在中は連日雷注意報が出て、昼過ぎになると八ヶ岳、南アルプス両方からピカ、ピカ、ゴロゴロゴロとうるさいほど鳴った。6日は凄い音がして近くに落雷があったらしい。夕方
一時断水した。永住の人は雷が鳴り始めると浴槽に水を貯める。水がないとトイレに困る。

韮崎の辺りから見た八ヶ岳はすっぽり雲の中である。立夏を過ぎ暦の上では夏になった。とは言っても夏には未だほど遠いが、ついこの間まで冬枯れの状態であった小淵沢近くの中央線の沿線の木々も新緑に包まれていた。山荘の庭には変化があるのか。別荘地へと上がって行くにしたがって木々の葉が小さくなる。山荘の庭の樹木は未だ全然葉を出していないものもあったが、ほとんどの木は若葉を出していた。ベランダ越しの落葉松の緑がきれいになっていた。

ベランダ越しの若葉が出た落葉松の枝
庭木の若葉



アジサイ ブルーベリー グミ



ミナズキ シモツケ(白) シモツケ(桃紅)



キイチゴ 壇紅梅 コナラ
4月の終わりに土から小さく顔を出していたムスカリが成長して咲いていた。チューリップは種類によって咲いているものと芽だけのものとがある。水仙は終わりに近い。スズランは行った日は葉だけであったが帰る日には白い小さな花を咲かせた。庭のあちらこちらにタンポポが沢山咲いている。裏庭一面には名が分からない黄色い小さな花を咲かせた野草が元気であった。庭の登り口に植えた花はプリモナリアだけが咲いていて他のものは芽が少し出た程度である。冬の寒さが厳しくダリアは根まで凍ったのか死んでいた。その部分が淋しいのでマーガレットプチハートを5株買ってきて植えた。



ムスカリ チューリップ 水仙



スズラン プリモナリア マーガレットプチハート
我が家には花の咲く大きい木がないので、サルスベリでも植えようかと思い、中山園に行って標高1,100m辺りでも枯れないで育つか訊くと、枯れないかも知れないが花は咲かないかも知れない言われた。言われてみれば周りにはサルスベリは一本もない。周りの家で好きな木を植えたが何本も枯らしたと言う。この辺りでは花も木も育つものが限られる。
今回、滞在中は天候が良くなく、毎日夜になると霧が出てきて朝は霧が深く午前10時半を過ぎてやっと霧が上がる。下界で見れば雲の中に入っているように見えるだろう。天気は良くなかったが気温は高く長袖を着ていて庭仕事をすると汗が出るくらいであった。陽が差してくると枯葉や石の間をトカゲが走り回っていた。このトカゲは山荘を建てた当時から住み着いていて夫婦と子どもの3匹家族である。昨年の夏、石の上で夫婦が手をつないで昼寝をしていた。近くに小さい子トカゲがいた。冬の間は食べ物も無かったであろうに、子トカゲは成長していて少し大きくなっていた。

庭に住み着いているトカゲ
大枚をはたいてカーテン(ドレープ、レースとも)を新しくした。今まではウイリアム・モリスがデザインしたものを掛けていたが、今回は縦のストライプで丈も少し短くして軽やかな感じのものにした。


昨年までのカーテン 今年からのカーテン

「お元気ですか。Iさん、Tさん、Mさんなど冬期は留守だった方もいらっしゃっています。暖かくなったのでいらっしゃいませんか。」と隣家のKさんから電話があり、現地の気象状況を調べたところ夜の気温も氷点下になっていなかったので、壊れているところはないか山荘の様子を調べに小淵沢に出かけた。一昨年は風呂場のカラン、昨年は台所の水栓が壊れていた。ひと冬越すと何かが起きている。
八王子を過ぎ山間に入って行くと、山々は萌える若葉で美しい。笹子トンネルを抜け甲府盆地に入るとピンクの桃の花畑が広がっている。日野春を過ぎて小淵沢へ近づくにしたがい木々の若葉はまだまだである。鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳連峰の上部は白く雪に覆われている。小淵沢駅の近く市役所支所や中学校の桜は満開であった。
馬術競技場、えほん村を過ぎて山荘の地域に入ると木々の芽は堅く、こぶしの花もなく、冬枯れのままであった。永住者の庭に植えてある早春に咲く花、水仙・ムスカリ・カタクリ・芝桜・ヒヤシンス・しゃくなげなど一部の花が咲いていた。
山荘の庭の木々は冬枯れの状態であるが枝の先は小さな堅い芽がついている。今冬の寒さが厳しかったのかシャクナゲは葉は茶色になり枯れた状態である。4年前に一度枯れた状態になりやっと葉が出て育ってきたというのに。昨秋に植えた球根の花は、ムスカリが小さな花をつけ、ヒヤシンスが少し咲いているだけで他の物は少し芽が出ているだけであった。

花はこれだけしか咲いていなかった
家に入ると中はひんやりとしていて冷たい。電灯のスイッチを入れたが電灯が点かない。配電盤を見るとブレーカーが下りていた。これは大変なことである。通電していないと水道管、湯沸かし器に入れている熱線が働かないのでそれらが壊れている可能性がある。冷蔵庫・冷凍庫に入れている物が腐っているかも知れない。浄化槽の運転も出来ていない。
山荘中の点検が始まった。運良く水道管・湯沸かし器・浄化槽には異常はない。しかし、冷蔵庫・冷凍庫の中の物が腐っていて戸を開けたとたんに凄い臭いがした。隣家の人に「落雷でもありましたか」と訊くと、「4月に入ってから凄い落雷があり、テレビが壊れたと言う。水道設備のポンプも壊れ断水した。ブレーカーが下りた家もあり、コンピューターが壊れた家もあった」ということであった。ブレーカーが下りたのが4月であったのが幸いであった。これが12月頃であったら1月・2月の厳寒期に水道管・湯沸かし器が壊れていたに違いない。
冷蔵庫・冷凍庫の整理が大変であった。あまりにも臭いがすごく、ぐちゃぐちゃになっていたので冷蔵庫ごと捨ててしまいたいほどであった。私は何もする気がしなくなった。すべて弘子さんが始末した。始末するとき臭いがしないようにもう一度凍らせて処理したが丸一日かかった。一時庭に置いていたビニールや紙の袋をカラスの奴が食いちぎって散らかし仕事を増やした。
この冬で一番心配をしたのは車のバッテリーであった。5ヶ月も動かさないで野ざらしにしていて、バッテリーがあがってしまっていないかと言うことであった。配線を外して帰ったのが良かったらしくエンジンは掛かり動いた。
行った日の昼間は暖かかったが夜になると冷えてきた。朝方には−3゚まで下がった。次の日からは昼間も気温が上がらず、午前中は雪が舞っていた。一日中ストーブを焚いていた。4月の終わりといえども夜になると気温は氷点下になった。

(2006・3・15)
2006年3月15日より、小淵沢町と北杜市が合併し新北杜市が誕生しました。小淵沢町が北杜市に編入合併ということで、市の名称は北杜市(ほくとし)である。
合併期日を平成18年3月15日にした理由
小淵沢町は、昭和の大合併において山梨県のトップをきって合併(昭和29年3月31日)した町で
ある。平成の大合併である今回は、県内のグランドフィナーレ合併期日とすることにより、広く県
民に新北杜市の存在をアッピールする機会としたい。
住所表示は北巨摩郡が北杜市に変わるだけで後は元のままです。
例 旧 → 山梨県北巨摩郡小淵沢町上笹尾
新 → 山梨県北杜市小淵沢町上笹尾

今年の「アカイヌ王国便り」は前回で終わりの予定であった。店仕舞いをして帰ってから未だ一週間も経っていないのに、昨夜山荘のお隣の奥様から電話があり、報告しておきたいことがあるとのこと、何事かと思ったらムーミン1号の車のカバーが近くの家の庭まで飛んでいって庭木に引っかかっていたそうだ。多分、PASSA(甥のイヌ)の家が飛ばされた日だと思うが、八ヶ岳も風が強く、そのあおりで飛んでいったらしい。
ただのビニールの敷物でもない、車のカバーらしい。何処の家の車カバーかと大騒ぎ、ではなく話題になったらしい。ムーミンにカバーがかかっていたのになくなっている。あそこの車のカバーに違いない、ということになり、お隣の主人が引き取りに行ってくれた。車にかけて紐で縛っておいたと言うことであった。何とも人騒がせなことで、4ヶ月も留守にするのだから紐でしっかり縛り付けて帰ればよいものを少し甘く見たようだ。
現在山荘付近は積雪20cm、昼は日が射しても気温は4度以下、夜になると零下10度位まで下がり、道路は凍り、ツララも下がっている。積雪と道路の凍結で通れる道が限られるので不便をしている。今夜も雪がちらついている。先日は中央高速道も通行禁止になったので、来週東京に行くのに車で行かれるかどうか心配だと言うことであった。

アカイヌ王国の木々の葉はすべて落葉し、山荘の庭は落ち葉のジュータンが敷かれた。冬枯れの林は寒々しく、今まで見えなかった家が林の中のあちこちに見える。煙突から出る薪ストーブの煙がたなびき、人の生活の暖かさを感じる。冬でなければこのような風情は味わえない。絵になる景色である。
11月29日早朝にアカイヌ山荘にアラレ・みぞれが降ってきた。小淵沢の里から見える編笠・権現・三ツ頭の三つの山の中腹のあたりまで白くなった。その後天気は回復し、木の枝についた雪は消えたが地表には雪が残っている。
12月4日全国的に寒波が襲来し、アカイヌ王国も朝から雪である。里の畑も全部雪がかぶるまで積もった。5日は天気は回復し、陽はさすものの気温は上がらず一日中氷点下で雪は溶けない。いよいよアカイヌ王国も冬に入ってきた。

11月29日午後2時頃、JR小淵沢駅前からの編笠・権現・三ツ頭

11月1日の八ヶ岳はまだ緑が多く、今年の紅葉は遅れていました。中旬頃が見頃とばかり17日に出掛けて見ました。期待にはずれ写真のように常緑樹と落葉松を残し落葉していました。鮮やかな赤や黄色や緑で錦織り出す景色ではありません。山荘のコナラは紅葉しかかったところで葉がちりちりに縮れて落葉しています。八ヶ岳全山の木々も紅葉しきらないで落葉したものと思われます。
昨日のテレビのニュースで今年は紅葉に異変が起きている。木の葉がいつまでも緑で、緑のまま落葉していると言っていた。


11月17日の八ヶ岳 常緑樹、落葉松以外は落葉 八ヶ岳と反対の南には富士山が見える


八ヶ岳高原大橋 正面に北岳の頭、左に鳳凰三山、 八ヶ岳高原大橋の橋桁 橋の長さ490m、橋脚74m、
右に甲斐駒ヶ岳 川俣川渓谷までの高さ110m


八ヶ岳高原大橋から110m下の川俣川渓谷を覗く 快適なドライブが楽しめる清里高原道路
山荘の庭も落ち葉のジュータンが敷かれ、吹き溜まりになっている駐車場には落ち葉が集まり、車のタイヤは下の部分まで落ち葉で埋まっていた。紅葉が遅かったアカイヌ王国にもすぐそこまで冬が来ていて、気温は日中でも8゚C位までしか上がらない。朝方は−5゚Cから0゜C位で18日の朝は−10゜Cまで下がった。庭には10cm位の霜柱が立っていた。
北岳、権現岳、南アルプスの山々の谷筋に新雪が見られた。これから雲がかかる毎に雪が増して白くなっていくだろう。

アカイヌ王国は地球温暖化の影響で例年より温かいです。が先日行った時はとうとうストーブに火を入れました。温かいと言っても朝方の気温は0゚Cから4゚C位まで下がります。山荘の辺りでは山ぼうし、もみじ、ブルーベリー、ドウダンツツジ、などは真っ赤で、檀紅梅、アカシヤなどは黄色く紅葉もきれいでした。
この分では八ヶ岳は全山が錦に覆われているのではないかと、真っ青に晴れた11月1日に清里高原道路、八ヶ岳横断道路をドライブしましたが、全山紅葉にはほど遠くがっかりしました。どの道も山肌を通る道なのでカーブが多く、坂も多いので未熟な運転者にとっては苦労します。

清里高原道路の八ヶ岳高原大橋から眺めた八ヶ岳
清里高原道路が川俣川に架かる橋・八ヶ岳高原大橋(高さ110m)の下に吐竜の滝があります。そこに行くにはすれ違えが出来ない一車線のカーブのきつい道を下りて行かなければなりません。カミさんが行きたいと言うので仕方なく下りましたが苦労しました。幸い対向車が来なかったので助かりました。カミさんは「あ! 凄いヘアピンカーブだ、ブゥーブゥー。次ぎもヘアピンだ、ブゥーブゥー。」と言っているだけで気楽なものです。


八ヶ岳横断道路に架かる東沢大橋 吐竜の滝・岩の上に座っているのは気楽な人

パンパカパ〜ン・パンパンパン・パンパカパ〜ン!! 考えもしなかった事が起こりました。今回はそのニュースからお知らせします。
8月2日にアカイヌ山荘に中古ポンコツ軽乗用車が来ました。弘子さんは早速この車に「ムーミン1号」と命名しました。今はもう製造していませんが SUBARU の VIVIO という車で、オートマチック車のようですがオートマではなく、ECVT車です。建也君のところのBMWとは雲泥の差で恥ずかしいかぎりです。
ECVT車というのは私も知りませんでしたが、セレクトレバーが P・R・N・D・Dsの5つです。普通はDで走ります。Ds(スロープ・スポーティードライブ)は急坂発進と急な下り坂のエンジンブレーキが必要な時に使用します。また、オートマにあるクリープ現象はありません。
「ECVT車はアクセルペダルを踏み込むとエンジン回転に比例して電流がコンピューターで制御された電磁クラッチに流れ、スムーズな発進を可能にしている。発進から速度調整までをアクセルペダルの踏み加減で行う。走行中にアクセルペダルを深く踏み込むと低速側に切り替わり、エンジン回転数が上昇して急加速することが出来る。追い越しのときや高速道路での合流が楽にできる。」と説明書に書いてあります。

箱庭畑の野菜はミニトマトが沢山実りお隣さんに分けてあげるほど収穫できました。熟してから収穫するので皮は柔らかく甘いです。しかし、肥料が足りないらしく茄子、ピーマン、唐辛子の茎が細く実も小さいので肥料を与えて帰って来ました。今度行くときは沢山実を付けているでしょう。
ブルーベリーはまだ沢山実を付けていて日をずらして熟します。毎日収穫出来て食後のデザートとして食べました。
庭に指の長さ程度の小さなトカゲが以前から住み着いていてチョロチョロ歩き回っています。爬虫類は大の苦手ですがこのトカゲは可愛いので庭に住むのを許しています。今日同じ爬虫類の蛇が出てきました。逃げ足が速く草むらに逃げ込み毒蛇かどうか見届けられませんでした。毒蛇でなくても蛇は嫌です。こんなのが住み着くと困ったものだと思っています。
アカイヌ山荘は涼しく過ごし易いです。東京があまりにも暑かったのでそう感じたのかも知れませんが、家の中や木陰にいると自然の冷房で今朝は半袖でいると寒かったです。

駐車場の東側、巨石の横が雪や雨のため土砂崩れを起こし、配水管もむき出しになって破損していました。昨年から懸案だった修復も枕木を立てるなどして5月末に終わりました。このままほったらかしにしておくとまた土が流れ出すので土の流出防止と見栄えを良くするため草花や木を植えました。2時間歩いて種苗を生産しているミヨシペレニアルガーデンに行って苗を買いましたが、標高1000m以上の場所で耐寒性があり枯れないで育つものは限られており、思うものが手に入りませんでした。庭の日陰の場所にも少し植え、東側の箱庭にはトマト、ピーマン、なす、唐辛子、カボチャなどの野菜類を植えました。普段はやったことのない庭仕事を1日中していたら、腕,肩、腰、背中、足と全身が痛くなり困っています。


駐車場横の土留め花壇 日陰の庭のシラン

5月16日は秋か冬を思わせるほど空気が澄んでいて、電車がアカイヌ王国に近づくにつれ、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、八ヶ岳が間近に見えた。タクシーの運転手に「今日は冬みたいに空気が澄んでいますね」と言うと「今朝は気温が0度まで下がり、植え付けた作物が全部霜でやられた。ジャガイモは植え直さないといけないと農家の人が言っていた」と話していた。真冬と違って昼間は暖かくなり、19日は朝から初夏を思わせる爽やかな風が吹いていた。が、まだまだ朝方は4度くらいまで気温が下がり野菜の植え付けには注意を有する。
連休前はまだ堅い芽だけのコナラも葉が出ていて、萌葱色のきれいな林になっていた。小さな花の芽を出していたムスカリの花は咲き終えていたが水仙とスズランが芽を出し花を咲かせていた。ブルーベリーも白い釣り鐘状の花を沢山咲かせていたので実を沢山つけてくれるだろう。
甲斐小泉まで散歩したが林は淡い緑に包まれ、緑の中に朱色の花を咲かせた自生の山つつじが沢山あった。三分一湧水は三分一湧水館を建てたとき公園として整備され、高川沿いは野草公園として整備し、水力発電、風力発電の設備も造られた。今年の4月には旧湧水駐車場跡に湧水児童公園が完成した。トイレは三分一湧水館のトイレを使うようになっていたが、公園内に設置する必要がある。公園前の道路を拡幅し、歩道をつける工事をしていた。今までは三分一湧水館に入るにはいちいち靴を脱いでいたが、靴を履いたまま入館出来るようになっていた。
アカイヌ山荘と隣家は大丈夫だが周りの殆どの家がキツツキの被害を受け、軒下に穴をあけられており、大工に修理を頼んでもなかなか来てくれず、修理が終わってもまた穴をあけられる。あちこちにCDのディスクを吊り下げているが今ひとつ効果がない。
山荘の斜め前に家を建てる工事を始めていた。工事が終わるまでは騒音でうるさく、小鳥やリスが敬遠して来ない。家を建てた分だけ緑も少なくなり見晴らしも悪くなる。



萌葱色の林 一株がこんなに増えたスズラン 今が盛りの山つつじ



湧水児童公園 湧水公園内の新しくなった東屋 しだれ桜か?

暖かい季節になり、帰りに水抜きをする必要もなくなったので様子を見に行ってきた。この冬の間に山荘の近くに3棟家が建ち工事中が1棟、山荘斜め前の土地が売れて家が建ちそうです。別荘地ではなくますます住宅地のようになります。土地の人は別荘地の開発で八ヶ岳を壊すなと言っています。
山荘の設備は一番心配だった便座(ウオシュレット)は大丈夫でしたが台所の混合栓の具合が悪く、湯は出るが水がちょろちょろしか出ません。家を建てた大工さんの見立てでは、水を出す方側が凍結のために壊れているので取り換えなければならないとのこと、今年も出費を余儀なくされます。復旧は器具が届く連休明けになります。
木々の様子は小渕沢駅付近の桜は散っていました。小海線のあたりはヤマザクラが満開で山荘付近では富士桜が可憐な花を咲かせていました。シャクナゲは咲いているものもありましたが殆どがまだ蕾です。六甲の北斜面の「こぶし」が異常なほど沢山咲いたそうですが、アカイヌ王国にもこんなに「こぶしの木」があるのかと今まで気がつかなかったほどの咲き方です。庭の小楢の芽はまだまだ堅く小さいです。全体としてはまだ冬枯れの状態です。
草花については小海線のあたりから小淵沢駅までの間では芝桜、チューリップ、ムスカリ、水仙、スズランなどが満開でした。雑木庵では春の花が満開のようですが、我が山荘のあたりでは寒冷地に慣れた水仙、ムスカリ、チューリップが他の家の庭に咲いている程度です。昨年の初冬、東京で買った水仙、ムスカリ、カサブランカの球根を植えたのですが東京の球根は寒さに震えているのか、ムスカリの花芽が少し出ている程度で水仙、カサブランカは葉すら全然出ていません。
昨年から庭に出てきたフキノトウは今年も出ていましたが、茎が伸び花が咲いていました。今年は土筆がたくさん出ています。小さい花をつけた野のすみれと茎の短いタンポポが地面にへばり付くように沢山咲いていました。
アカイヌ王国も昼間晴れていて日光が射す時は暖かかったですが、夜は気温が下がり朝方は2゜位までになりストーブを焚きました。

予想より遅れていた桜の開花があちこちで発表され始めたが、アカイヌ王国では桜どころか昨夜は雪が降った。ただ降るだけでなく積もった。

悪さが過ぎて人と共存できない奴等には困りものである (2005・3・10)
昨年は釜無川流域の広範囲にわたりサルが出没し、畑を荒らして農作物に多大な被害を及ぼした。その前は全域にわたりシカが樹木の葉や幹の皮を食べこれまた被害が大きかった。今年も積雪がある毎に食べ物を求めて山から下りてきて畑を荒らす。農作物の被害が多発しているため町として猟友会の協力をもとに、有害獣(サル・イノシシ・シカ)の捕獲に乗り出した。棒道周辺では棒道を挟んで幅2q長坂町境から長野県境まで、釜無川周辺では釜無川北部幅約2q長坂町境から長野県境まで銃とわなによる捕獲を3月21日まで行っている。山林などに入る際は十分気をつけて欲しい。

午後アカイヌ山荘の隣人から電話があった。山荘のあたりは先日45pの積雪があり、連日真冬日で気温が0゜C以下なのでなかなか溶けない。アカイヌ山荘の庭は雪一面で真っ白、山荘の屋根は勾配が急なので、屋根には雪はなくすべて庭に落ちている。他の別荘は屋根にも雪が残っていてツララがさがっている。雪のために隠して置いた餌が食べられないのか、餌を探しにリスが来る。アカイヌ山荘のベランダや庭が運動の場所になっているらしい。今年は鹿はまだ来ないそうだ。

昨日アカイヌ山荘の管理人からハガキがきた。アカイヌ山荘は異常なしということだ。昨年は積雪による被害がアカイヌ山荘付近にもあった。大きな松の木が倒れ道をふさいでいた。一昨年は甲斐小泉の駅へ下りる途中でやはり大きな松の木が折れ建物に寄りかかっていた。ハガキには積雪 15p と書いてあったがこれは管理事務所付近だろう。もっと下の長坂の定点カメラに写っている八ヶ岳の状況は、赤岳は真っ白で他の山の肌には雪がへばり付いているのが見える。管理事務所のあたりで 15p だとアカイヌ山荘では長靴いっぱい、いっぱいの深さがあるだろ。

昨夜(12/17)、コンサートへ東京国際フォーラムに出掛けました。そこでアカイヌ山荘の隣人に会い、最近のアカイヌ王国の様子を聞いたところ、今年は未だ雪が降らないとのことでした。昨年の今頃(12/16)は下の写真のように雪がうっすらと積もっていました。
地球の温暖化が叫ばれています。今年の夏は猛烈な暑さでしたが、新聞の報道によると世界的にもこの100年の中では2番目に暑い年だったそうです。世界のあちこちで氷河が溶けているようです。
暖かいのは夏だけでなく、年間通しての温暖化のようで、例年に比して昨年も雪が少なかったアカイヌ王国(八ヶ岳)であったが、今年はもっと雪が少ないのではないかと予想されます。


11月下旬になると「アカイヌ王国」は夜半から明け方にかけて氷点下になる。水回りの水抜きをしないと不在の時水道管などが凍って破裂する。水抜きのために王国に行った。
庭の木楢の木はすっかり落葉していて紅葉はとっくに終わっていた。町の商店の人や近所の人は、今年の紅葉は少し遅れ気味だったが近年になく綺麗で長続きしたとのことであった。2週間くらい前に一斉に落葉してしまったと話していた。滞在した22日〜25日は小春日和で昼間は暖かい穏やかな天候であった。しかし、夜は冷え込んだので一日中ストーブは焚いていた。


「アカイヌ王国」の林はこの状態 散歩に出掛けた時小泉で見えた富士山
今年は全国的に熊が里に出てきて、人を襲い、怪我をした人が沢山いた。町の人に小淵沢には熊は出たか尋ねたら、3年前に主人が熊と出くわした。あの時は佐久地方(長野県)の山林が開発された影響で、佐久を追われた熊が小淵沢に来たらしいと言うことであったが今年は出ていない。熊は出なかったが猿が群れをなして出てきて畑を荒らして困ったと言っていた。八ヶ岳に生息している猿ではなく、白州(甲斐駒ヶ岳の裾)の方から釜無川を渡って来たそうだ。
NHK甲府局の地方ニュースで、来年の大河ドラマ「源義経」のロケを今小淵沢で行っている。今回は5日間滞在して撮影していると、義経役の滝沢秀明や弁慶役の松平健が林の中で演技をしている映像をまじえて放送していたが、具体的な場所が分からないので見に行けなかった。馬を使うドラマを作るときは小淵沢でよくロケをする。
小淵沢駅の立ち食いソバの店が注文をするとき食券を買うようになっていた。おつりは自動的に出てこなく、いちいちコックを回さないと出てこない。今までソバ・うどんなどを食べたとき、一食毎にサービス券を呉れて、それが10枚たまるとかけソバか、かけうどんが食べられたがその制度は廃止したと言っていた。今まで集めていた券が無駄になってしまった。

2004年11月1日より、町村合併により八ヶ岳南麓に新市・北杜市(ほくとし)が誕生しました。合併した町村は高根町、大泉村、長坂町、白州町、武川村、須玉町、明野村です。小淵沢町はこの合併には加わりませんでした。
住所表示が次のように変わります。
例 旧 → 山梨県北巨摩郡高根町清里
新 → 山梨県北杜市高根町清里
高根町、長坂町、白州町、須玉町は北巨摩郡が北杜市に変わるだけで
後は元のままです。
旧 → 山梨県北巨摩郡大泉村谷戸
新 → 山梨県北杜市大泉町谷戸
大泉村、武川村、明野村は北巨摩郡が北杜市に、村が町に変わり後は
元のままです。

8月23日 2ケ月振りにアカイヌ王国の入り口小淵沢駅にやって来た。改札口からホームへ通じる通路を新しく舗装する工事をしている。駅に併設する土産物店の工事は9月まで掛かるといっていたのにもう出来上がって開店している。駅舎の外壁も塗り直してきれいになっていた。向かいにある小淵沢タクシーの営業所の外壁もきれいになっている。駅前にあった古ぼけた立て看板は撤去されていた。
駅周辺をきれいに整備するのは良いことであるが一度に急いでやったようである。いつもは駅前に沢山いるタクシーが一台もいない。まだ夏の観光シーズンでタクシーも忙しく出払っているのだと思っていたが一台も帰って来ない。パトカーが3台も駅前をうろうろしている。なにか様子が変だと思っていたら、そのうち駅長以下駅の職員が出てきて一列に並んだ。皇室関係の誰かが小淵沢駅で電車に乗るのかと見ていたら普通の乗用車が着き、男が1人降りてきた。駅長以下が敬礼して迎えているが、皇室関係の人でもなく、閣僚の誰でもなく見たこともない人である。弘子さんは買い物から駅へ帰ってくるとき雨が降ってきたのに駅へ通じる道を閉ざされ怒っていた。
タクシーの営業所に行くと、今は車を駅に入れることが出来ないので下の車庫まで行って欲しいと言われた。タクシーの運転手に今日は誰かお偉いさんでも来ているのか尋ねると、30日から3日間天皇・皇后両陛下が八ヶ岳に静養に来るので県警とJRが共同で予行演習をしているとのことであった。



外壁がきれいになった小淵沢駅 駅に併設している土産物店「Duo Rail」 外壁がきれいになったタクシーの営業所
後日談: 30日は台風16号が日本に近づく様子だったので、八ヶ岳は強い雨になり静養にもならないだろうということで両陛下の静養旅行は中止になった。