神田の大イトザクラ
 小淵沢に着く手前に電車からも見える、畑の中に一本だけある巨木の桜「オオイトザクラ」がある。開花の状況を車窓から見ると咲いていて、見物の人々が群がっている。
 小淵沢駅近くの小淵沢町役場の桜(ソメイヨシノ)は7分咲きで、JR中央線を越えた小淵沢中学校は3分咲き、JR小海線を越えた山梨県営馬術競技場の辺りはまだ蕾で、「アカイヌ山荘」の辺りの木々はまだ冬枯れの状態である。
小淵沢町松向にある、830m と小淵沢町では標高の低い田圃の中にあるため、地元では「春を告げる桜」といわれている。樹種はイトザクラ、一名シダレザクラと呼びエドヒガンの一種である。イトザクラの巨木としては山梨県下第一で、桜の巨木としては武川町にある「山高の神代桜」に次ぐものである。樹齢は推定約700年で、樹高9m、幹回り7.5m、東西20m、南北20mの見事な枝張りである。山梨県の天然記念物に指定されている。
 この桜は往昔、この地の小松氏の祖先が広野神社の供米産田を神田と称し、その神田の畦にご神木として植えられたものである。
南から見た大イトザクラ
幹回り7.5mの大イトザクラ
しだれ桜の花
甲斐駒ヶ岳を背景にした大イトザクラ
住所 山梨県北杜市小淵沢町松向2767

アクセス JR中央線小淵沢駅下車(約3.5 km)
       タクシー  10分 (約 1.600円)
       徒歩    50分

自家用車 中央自動車道小淵沢インターから約10分
   
  
桜前までは車での進入ができないので駐車場を御利用する。
        駐車場 4ヶ所 (駐車場から約500m)
例年の開花は4月上旬から中旬に満開になる。2004年は4月12日〜15日が満開であった。



                                               (2004.4.13)