古神道本宮身曾岐神社

 身曾岐神社発行の案内書には次のように記されてある。南に甲斐駒ヶ岳、東に霊峰富士というまたとない絶景に包まれ、南北に連なる日本列島の中央に屹立する八ヶ岳。山脈の南麓、約十二万平方米におよぶ自然豊かな清緑の地を、万象調和のまほろば・「高天原」と定め、古神道本宮・身曾岐神社は鎮座する。
 匠たちの伝統の技が惜しみなく注がれた神明造りの本殿。古神道の神学、「神は火水なり」を具現した火祥・水祥の両殿。東域には日本伝統文化の象徴として、能舞台が神池に浮かぶ。さらに、門外不出とされた古神道の行法を伝授する修行の社としての瑞松宮。

 天地とともに生き合い、自然をもって教典とする〈いのちの信仰〉、古神道。千載にわたり白川神祇拍王家に伝えられて来た〈神ながらの道〉─────その神髄を、神道中興の祖・井上正鐵への神伝授する修行経て、身曾岐神社はことごとく相承している。
 わが国で唯一、「古神道本宮」の名を冠し、日本の伝統精神文化の原点を正しく伝承する社として、その神殿群は清々しく甍を重ねている。

         (JR中央線「小淵沢」駅下車 2.2km 車5分 Tel. 0551-36-3000)


 
 身曽岐神社HP  http://www.misogi-j.or.jp/file/2ndidnex/






身曾岐神社へ行く途中の唐松の並木

御神鳥 烏古鶏(うこっけい)

         水 祥 殿

「水」を祀った社。八ヶ岳山麓の地中深く、
約80年の歳月を経て清めに清められた
聖水の湧き出る井戸を神座とする。

本殿と禊殿・瑞松宮(修行の館)を
結ぶ橋。

      本 殿 全 景                       本  殿

 本格的な神明造りの社。木目美しい青森ヒバを材とし、国宝・奈良薬師寺金堂西塔
の再建などに携わった我が国屈指の宮大工たちが3年近い歳月をかけ、精魂こめて
建て上げた社殿。虚飾を排し、白木と直線によって構築された簡素にして清楚なたた
ずまいである。

         能 楽 殿                      神 池 の 鯉

 日本の伝統精神文化の象徴として神社内に神楽殿に替えて能楽殿が据えられた。
舞台・橋懸り・鏡の間・貴人席からなり、しかも能舞台本来の姿で屋外に建立された
我が国屈指のもの。木造檜皮葺入母屋造り、使用材木はすべて木曽檜である。
 舞台群は神池に浮かび、水は建物の姿を映し、能楽殿はより美しくその象徴性を増
している。毎年8月には、大祭の宵宮として、大自然の中の饗宴・「八ヶ岳薪能」が盛
大に開催される。