大江戸線界隈探検隊

読売文化センター講座(新宿・金町教室)

第18回 汐留界隈(2003/9/11)

汐留は、かつては葦(あし)に覆われた湿地帯だったが、17世紀前半「天下普請」によって埋め立てられた。その後、仙台藩・伊達家、会津藩・保科家、播州竜野藩・脇坂家が拝領した。明治維新後、三家の敷地は、新政府に接収され、ここに日本最初の鉄道ステーション・新橋停車場が建設された。そして、明治5年(1872)10月14日、新橋〜横浜間に鉄道が開通した。鉄道時代の始まりである。新橋停車場の基礎やプラットフォームの遺構が発見され、史跡「旧新橋停車場跡」と国の指定を受けた。そこで,この史跡を保存しつつ,目に見える形で後世に伝えるため,当時と同じ場所に駅舎が再現された。

浜離宮恩賜公園 〃(三百年松) 〃(鴨場・小覗き) 〃(鴨場・小覗き)
江戸時代を代表する大名庭園。明治維新後、皇室の所有地となり、その名も浜離宮と改められたが昭和20年に東京都に移管された。 六代将軍家宣が、庭園を大改修したとき、その偉業をたたえて植えられた松。この東京の地でよくこれまで育ったものです。見事さに圧倒されますよ。 公園には二つの鴨場があるが、こちらは新銭座鴨場。この鴨猟は独特なもので、池から引堀を設け、小覗きから様子を伺う。 小覗きを堀の側から見ると、こんな風にカモフラージュがされていて、鴨からは人がいることがわからないようになっている。
〃(鴨場・大覗き) 〃(鴨場・大覗き) 〃(馬場跡) 〃(お伝い橋)
また、大覗きには丸い穴が開いており、池に鴨が入ってきたことがわかる仕掛けになっている。 穴から覗いてみると、こんな風に見える。もちろんこちらもカモフラージュがしてあるので、鴨にはさとられない。 将軍家の御殿ですから、立派な馬場も残っている。かつては将軍様も、ここで馬を駆ったのであろう。 この公園は、昭和27年11月に、周囲の水面を含め、国の特別名勝及び特別史跡に指定された。総檜造りのお伝い橋。
〃(中島の御茶屋) 〃(海岸側) 〃(リュウゼツラン)) 〃(お花畑)
海水を引き入れた「潮入の池」に浮かぶ茶屋。じつに優雅です。500円で、お抹茶とお菓子がいただけます。 南東側はもう海、汐の香りがします。この先には水上バスの乗り場があります。 60年に一度しか花をつけないという龍舌蘭。この日の1ヶ月前に黄色い花をつけたそうです。あとは枯れる運命だそうです。 この日はキバナコスモスの真っ盛り。ここが都心だとはとても思えません。春には菜の花畑が見られるそうです。
汐留(シオサイト) カレッタ広場 シティセンター前広場 汐留シティセンタービル
大江戸線の一番新しい駅、汐留(シオサイト)のコンコースです。何だかもったいないくらいの広さです。 石で造られた亀のオブジェ。
カレッタというのはアカウミガメのこと。シンボルになっています。正時には、噴水ならぬミストが噴出します。
その反対側にも広場があり、こちらもところどころにベンチがおいてあり、くつろげる空間になっています 42階建てのオフィス・レストランなどが揃う複合ビル。エメラルドグリーンの外観が印象的です。
旧新橋停車場 当時の線路 日テレタワー 日テレ広場のマスコット
1872年に日本初の鉄道開業駅として誕生した「旧新橋停車場」の駅舎を復元、一部は「鉄道歴史記念館」となっている。 日本の鉄道の出発点となった『0哩標識』と『復元軌道』が、屋外に設置されている。
鉄道ファンにとっては必見の場所。
右側のビルが、2003年8月2日(土)にオープンした、汐留新社屋・日テレタワー。 日テレにチャンネルを合わすと必ずこの蜘蛛男みたいな人形が出てきますが、ここではベンチになっています。
汐留界隈は、建設中のビルがたくさんあり、まだまだ変化することでしょう。暑い日でしたたので、ビルの中に入ったときにはみんなほっとしました。来月は文京区の春日界隈の予定です。