氏名: 篠竹 利和(しのたけ としかず)
専門とその説明、現在の研究・仕事について:
専門は「臨床心理学/心理臨床」です。「臨床心理学」とは、心やからだの不調、環境になじめないなどの悩みを持って援助を求めている人たちが自分らしさを受け入れ、自分をとりまく環境の中でいきいきと生活できるようになるために、心理学的な方法を使ってアプローチする、きわめて実践的な学問です。そして、その学問にもとづいた実際の活動を「心理臨床」といいます。このように、「臨床」とは、援助を求める人に直接アプローチするという意味となります。
私は、この「臨床心理学/心理臨床」をおもに総合病院という医療場面でおこなってきています。対象は神経科・精神科を受診する人たちや、身体の病気をわずらっている人たちで、年齢層は子どもから老人までに及びます。そこでの仕事は、病気にかかった人たちやそのご家族が、その事実を受け入れてその人にとってより意味のある人生を見出していくプロセスを応援していくことです。そのためのアプローチとして、心理療法・カウンセリング・心理テスト・集団療法・家族相談などをおこなっています。また、その経験をふまえて、さらに実効的な援助ができるようになるための研究活動もあわせて行っています。
所属学会:
日本心理臨床学会、日本心理学会、日本ロールシャッハ学会、日本精神分析学会、など。
資 格:
日本臨床心理士資格認定協会 認定 臨床心理士
業績と学会発表:
篠竹 利和 他 2001 摂食障害患者の家族に対する心理・看護支援の試み 神奈川精神医学会誌第51号
篠竹 利和 2001 心理療法終結にあたって実施した摂食障害患者のロールシャッハ 日本ロールシャッハ学会第5回大会
篠竹 利和(分担執筆) 1999 ベーシック心理学(第13章 カウンセリング 担当) 厳島行雄・羽生和紀 編 啓明出版
挨拶、メッセージ:
「心理学科専攻を考えているかたへ」
臨床心理士をこころざして心理学科の受験を考えているかたは少なくないと思います。どんな仕事もそうであるように、「臨床心理学/心理臨床」はやりがいのある仕事であるだけにその道のりは厳しいものであると承知してください。なにしろ、人の「こころ」に直接アプローチする仕事なのですから。最後まで自己研鑽の苦労をいとわない、本気でプロフェッショナルになろうとする人を歓迎したいと思います。
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