神品とよばれたやきものー「中国の青磁」のホームページへようこそ!

  中国の青磁は、神品とよばれた焼き物です。特に、宋時代の青磁の簡潔にして崇高な美しさは、世代を超えたきわめて息の長い探求の末に完成されたものであり、一個人を超越した、いわば「民族の美意識」を具現していると言える。気品に満ちた汝官窯の青磁、幽邃な南宋官窯の青磁、そして温雅な龍泉窯青磁はその最高の到達点なのである。

  この中で最も貴重とされるのは、北宋の汝官窯の青磁で、世の中で確認されているのが数十点しかなく、つい数年前に余り出来栄えのよくない小皿が公開オークションで、なんと一枚一億円以上で取り引きされたほどであり、ほとんど市場に出回る事はない。

  最近では、汝官窯の陶片少量に市場で見つけることができる。また、大変珍しい南宋官窯の青磁は、存世の数も余り少ないので、優秀な南宋官窯の代表作品は、値段が何億円になるか判らず、普通の南宋官窯の小品についても、一つだけでも数千万円の用意が必要である。

  南宋官窯の胎土について、今まで,胎土は陶器質で鉄分が多く灰黒色を呈している焼き物だけは、南宋官窯と断定された。しかし、南宋官窯の窯址が発見された陶片を見ると、南宋官窯の胎土は黒色だけではなくて、別に、白色や、黄色や、また、赤色など、様々な色があり、南宋官窯の鑑定によって、「紫口鉄足」と断定された要因は、皮毛の見方で決まり、一番大事なのは、焼き物の体質に左右される。 

   南宋官窯の釉色は、天青、粉青、黄色、大緑など色々であり、今の人は想像できない。また、胎土と釉薬の収縮率の違いによって、貫入とよばれる釉層のひび割れが一面に生じている。黒く大きな貫入が網の目のように広がり、その間に白く輝く小さな貫入があらわれたものは、「二重貫入」とよばれて特に珍重されている。

   そして、貫入がない南宋官窯製品も、南宋官窯の優秀な製品と考えられている。
宋〜元時代中国南部の青磁窯の代表が龍泉窯である。白く胎土の上に、柔和な光沢をもち、しっとりとしてなめらかな玉のような質感をもっている淡く澄んだ青緑色を呈し、特有の半透明感があるこの釉色は、中国では「粉青」とよばれ、日本で「砧青磁」とよばれている。また、龍泉窯の渓口窯の産品では、南宋官窯と似ている。鑑定方法として、まず、胎土と釉薬の鑑別することであり、渓口窯の胎土は、南宋官窯の胎土より密度が高くなり、釉薬は南宋官窯のより薄くて釉質の透明度が低くなっているのである。

  そして、南宋官窯は、貫入が品物の全体を引き締めている、龍泉窯の貫入は、品物全体の一部分だけである。 要するにたくさんの品物を見ないと区別ができないのである。

 

南宋官窯

龍泉窯

汝官窯の陶片

南宋官窯の陶片

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張 栄
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