5月4日土曜日夕方1900M先生が助手を一人連れて病室にきてくださいました。
ギブスの撤去です。7日にやるはずのものを、わがままで早くやってもらうことにしたのです。
綿ボウタイにはさみが入ります。
かかと上から太ももの付け根までギブスが入っています。
最近のギブスは足の形状に沿って、装着しておくとだんだん固まってくる優れものです。
ただそれを包む包帯がなんとも重ったるく足をしめつけて、気がめいるのです。
ひざ下の傷口が顔を出してきました。
この傷?あぁ、手術したところをうっかり忘れるところでした。
縦長に15センチほどバックリ割れて11針縫ってあります。
ここから僕自身の骨盤の骨が入り
チタンの板が入れられ、骨の中へ6本の長いネジが差し込まれ
骨を縛りつける針金が2本も入っていったのです。
どう、かなりハードボイルドでしょう。
ひざの上の皮膚にちゅーぶ管が差し込まれています。
悪血を吸い出す管です。
これを引っ張り出すとき、「にゅるにゅるって、しますよ」とM先生。
なんとほんとににゅるにゅるしながらチューブが出てくるんです。
左のわき腹に切腹失敗したアトみたいな6センチほどの傷。6針縫われています。
ここにもにゅるにゅる管が挿入されています。
取り出すとき再びにゅるにゅる。
背中に脊髄に沿って痛み止めが注入されていたのです。
ずっと前から薬は、なくなっているので
廃坑みたいなものです。
これも、にゅるにゅるとはずしてもらいました。
松葉杖で歩く実験です。
なんだか手術前の歩行実験と違って
今度はちょっと難しい。
くらくらするというほどではありませんが
ちょっと、・・・めまいが・・・
でも世界から解放された感じでとても自由です。
背中から自由の翼が生えている感じです。
雲の向こうまで飛んでいこう・・・
2002/5/4 大二郎
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