今日はとうとう手術の日 その2

時間というのは病院のベッドの上ではなかなか進まないものです。

看護婦さんが巨大な浣腸液を持ってきたのが1130。
夕方に手術を控えて、なんだか病院中がひっそりとしているような気分です。
こらえ性なく、すぐにウォシュレットに座り込みました。
浣腸液はほとんど、そのまま吐き出されました。
宿便状のうんこが少しだけ出ました。

1220。点滴用のポールが病室に入ってきました。
インターンのK先生がてきぱきと、右手首に針を突っ込んでくれました。
だんだん手術を受けるという実感がわいてきます。
1240今は静かにまな板の上の鯉です。

1500点滴をやったままで2時間ほど眠ったようです。
昨夜2100から何も食べていません。
何も飲まず過ごしました。

今一番ほしいのは小布施の栗きんとんです。
その次がおはぎもち、桜餅、柏餅、そしていりこの佃煮。ねぎの味噌和え。
これはおそらくおふくろの味です。
こんなとき出てくるとは恐れ入ります。

1600ヴィデオで観ていた『SEVEN YEARS IN TIBET』も、終わり、点滴もそろそろ
あがろうとしています。これは体液の補充です。この点滴が終わると、次は抗生物質をビン一本分、点滴することになっています。

1620突然看護婦さんが飛び込んできて「原田さん、5時入室と決まりましたから4時50分にこちらを出ます」まったく災難も、吉報もともに突然やってくるようです。
全身麻酔ですが、皆さんにその模様、可能な限りお送りします。
1930あたりからさめ始め、2100には完全に再送できるようです。
今、左手首に名札が装着されました。患者としての自覚が沸いてきます。

皆さんからのメールでとても力づけられています。    2002/5/3   大二郎


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